息 の商品レビュー
残されたものがその「死」に、どう向き合っていくか。 喘息の息苦しさ、生きていく苦しさ。 とにかく、そんなものがギューーっとつまった本。 少しの生きる光みたいなものがあるにはあるけど、読んでてほとんどずっと苦しい。 元気なときに読むべきか? いや、ほんとに苦しい時に読むというのも...
残されたものがその「死」に、どう向き合っていくか。 喘息の息苦しさ、生きていく苦しさ。 とにかく、そんなものがギューーっとつまった本。 少しの生きる光みたいなものがあるにはあるけど、読んでてほとんどずっと苦しい。 元気なときに読むべきか? いや、ほんとに苦しい時に読むというのもありかもしれない。 喘息ってこんなにしんどいんだ、と思った。 息ができなくなりそうな病気なんだな。 後半の作品『わからないままで』は、『息』と同じ骨格で、違う話を書いてみた、とか、そういうものなのかな? なんか、似たようなストーリー展開。
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文体が美しくリズムも心地よくてスッと読めた。けど、2篇の設定に近しいところがあってその共通点を探ったりなどしてしまい深く物語に入っていけなかった。でも文の美しさなどは好きな感じではあったので、小池さんの別の作品を読みたいと思った。
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[息]15年ぶりに喘息発作が出てしまった主人公タマキは、実家に立寄りながら幼い頃世話になっていた小川医院を訪れます。10年前に亡くした弟春彦にたいする、タマキや父母や小川医院の人々の思いが綴られたストーリーだったと思います。情景描写をするような文章で、感情が前面に出過ぎない好印象...
[息]15年ぶりに喘息発作が出てしまった主人公タマキは、実家に立寄りながら幼い頃世話になっていた小川医院を訪れます。10年前に亡くした弟春彦にたいする、タマキや父母や小川医院の人々の思いが綴られたストーリーだったと思います。情景描写をするような文章で、感情が前面に出過ぎない好印象な作品でした。 星4つです。
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ダヴィンチ・プラチナ本から。表題作☆4.5、B面☆2.5で平均3.5からの☆4つ。B面もつまらなくはないんだけど、表題作の次に読まされると、ずいぶん分が悪い。いかんせん、デビュー作たるB面の、良い部分をグッと洗練させて、さらにそこから膨らませての表題作、って感じだから、その差歴然...
ダヴィンチ・プラチナ本から。表題作☆4.5、B面☆2.5で平均3.5からの☆4つ。B面もつまらなくはないんだけど、表題作の次に読まされると、ずいぶん分が悪い。いかんせん、デビュー作たるB面の、良い部分をグッと洗練させて、さらにそこから膨らませての表題作、って感じだから、その差歴然。その分、表題作はずいぶん素晴らしい出来。
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喘息の幼少期を共に戦った弟を自死で亡くした姉。当時はお互い何も語らなかったが、父も母もそれぞれ弟のことで心に傷を負っていた。 ちょっと苦手な文体で読みづらかった。
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自ら命を断つこと、それがどれだけ身内を苦しめるか、それに心が引っ張られて鬱々しくなってしまったが、でも逆に何もない人がその事実によって何者かになれて日々の意識の向かう先を得ることもできる、こうやって物語にすることもできる
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途中息苦しさを感じてしまい、今読む心境にはなれなかった。作者のことを調べてこの本を書いた意義は理解できたけど、共感できる部分が少なくてリタイアm(_ _)m
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読み始めて文章の書き方がすごく淡々としているようで肌にあいませんでした。それぞれ読み終えましたが人の心情は本人にしか分からない、それが家族でも同じ苦しみを経験していてもということは分かりましたが、文章も相まって事実を告げられているだけのように感じてしまいました。
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作家の名前を見ていて女性だと思っていましたが、男性でした(笑)。 題材のせいか、息苦しい展開なのですが、読後感はさわやか。活躍を期待しますね。 ブログにも、詳しく書きました。覗いてみてください。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumaku...
作家の名前を見ていて女性だと思っていましたが、男性でした(笑)。 題材のせいか、息苦しい展開なのですが、読後感はさわやか。活躍を期待しますね。 ブログにも、詳しく書きました。覗いてみてください。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202310160000/
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評価低すぎないか? 雰囲気も表現もとても良かった。 新鮮な描写が多く、また読みたい作家さんだ。
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