息 の商品レビュー
いつか止む風としての息、息という風が吹く間だけの生命。人は各々独立した“装置”であるという孤独。親子、姉弟、夫婦、そばにいても溶け合えぬ身体に分かり合えぬ心を抱きながら、それでも寄り添い生きる人たちの寂しさと幸福が、淡い水墨画のような明るさと陰影を残す作品。
Posted by
繊細で美しい詩のような小説。 わたしは詩そのものは好きでない…というか、読めないのだが、詩のような小説が大好きなのだと気づく。 物語に大きな起伏はなく、ただ過去に起こったことを静かに乗り越えていくさまが描かれている。 家族や死について考えさせられもするけれど、むしろ生きることにつ...
繊細で美しい詩のような小説。 わたしは詩そのものは好きでない…というか、読めないのだが、詩のような小説が大好きなのだと気づく。 物語に大きな起伏はなく、ただ過去に起こったことを静かに乗り越えていくさまが描かれている。 家族や死について考えさせられもするけれど、むしろ生きることについて問われている気がした。 繊細な人が多い今の時代をある意味象徴している小説のような気もする。
Posted by
息。普段意識してることもない行為が、苦しみをもたらしたとき、それが命を繋ぐ営みなのだとはっきりさせられる。 主人公の喘息による苦しみが、普段している行為だからこそはっきりとしたイメージというより体験に近いものを持って迫ってくる。読んでいる途中で、自分の息に耳を澄ませ確かめる。私の...
息。普段意識してることもない行為が、苦しみをもたらしたとき、それが命を繋ぐ営みなのだとはっきりさせられる。 主人公の喘息による苦しみが、普段している行為だからこそはっきりとしたイメージというより体験に近いものを持って迫ってくる。読んでいる途中で、自分の息に耳を澄ませ確かめる。私の息は普段よりも荒くなっていた。
Posted by
残されたものがその「死」に、どう向き合っていくか。 喘息の息苦しさ、生きていく苦しさ。 とにかく、そんなものがギューーっとつまった本。 少しの生きる光みたいなものがあるにはあるけど、読んでてほとんどずっと苦しい。 元気なときに読むべきか? いや、ほんとに苦しい時に読むというのも...
残されたものがその「死」に、どう向き合っていくか。 喘息の息苦しさ、生きていく苦しさ。 とにかく、そんなものがギューーっとつまった本。 少しの生きる光みたいなものがあるにはあるけど、読んでてほとんどずっと苦しい。 元気なときに読むべきか? いや、ほんとに苦しい時に読むというのもありかもしれない。 喘息ってこんなにしんどいんだ、と思った。 息ができなくなりそうな病気なんだな。 後半の作品『わからないままで』は、『息』と同じ骨格で、違う話を書いてみた、とか、そういうものなのかな? なんか、似たようなストーリー展開。
Posted by
文体が美しくリズムも心地よくてスッと読めた。けど、2篇の設定に近しいところがあってその共通点を探ったりなどしてしまい深く物語に入っていけなかった。でも文の美しさなどは好きな感じではあったので、小池さんの別の作品を読みたいと思った。
Posted by
[息]15年ぶりに喘息発作が出てしまった主人公タマキは、実家に立寄りながら幼い頃世話になっていた小川医院を訪れます。10年前に亡くした弟春彦に対する、タマキや父母や小川医院の人々の思いが綴られたストーリーだったと思います。情景描写をするような文章で、感情が前面に出過ぎない好印象な...
[息]15年ぶりに喘息発作が出てしまった主人公タマキは、実家に立寄りながら幼い頃世話になっていた小川医院を訪れます。10年前に亡くした弟春彦に対する、タマキや父母や小川医院の人々の思いが綴られたストーリーだったと思います。情景描写をするような文章で、感情が前面に出過ぎない好印象な作品でした。 星4つです。
Posted by
ダヴィンチ・プラチナ本から。表題作☆4.5、B面☆2.5で平均3.5からの☆4つ。B面もつまらなくはないんだけど、表題作の次に読まされると、ずいぶん分が悪い。いかんせん、デビュー作たるB面の、良い部分をグッと洗練させて、さらにそこから膨らませての表題作、って感じだから、その差歴然...
ダヴィンチ・プラチナ本から。表題作☆4.5、B面☆2.5で平均3.5からの☆4つ。B面もつまらなくはないんだけど、表題作の次に読まされると、ずいぶん分が悪い。いかんせん、デビュー作たるB面の、良い部分をグッと洗練させて、さらにそこから膨らませての表題作、って感じだから、その差歴然。その分、表題作はずいぶん素晴らしい出来。
Posted by
喘息の幼少期を共に戦った弟を自死で亡くした姉。当時はお互い何も語らなかったが、父も母もそれぞれ弟のことで心に傷を負っていた。 ちょっと苦手な文体で読みづらかった。
Posted by
自ら命を断つこと、それがどれだけ身内を苦しめるか、それに心が引っ張られて鬱々しくなってしまったが、でも逆に何もない人がその事実によって何者かになれて日々の意識の向かう先を得ることもできる、こうやって物語にすることもできる
Posted by
途中息苦しさを感じてしまい、今読む心境にはなれなかった。作者のことを調べてこの本を書いた意義は理解できたけど、共感できる部分が少なくてリタイアm(_ _)m
Posted by
