アパートたまゆら の商品レビュー
感想 壁が1枚。だけど心の距離は遥かに遠い。その隔たりがなくなっていく。すれ違うこともあるけれど。かけがえのないきらめきを大切に。
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あまりこの手の恋愛小説は読まないのですが、何となく心惹かれ読み始めました。が、 見事に心を撃ち抜かれました。笑 後半はほとんどラブラブな話ばかりですが、すれ違いもあり、どうしてこうなっちゃうかな〜と思う部分もあり、でもそうなっちゃうよね〜分かる分かる、という部分もあり、、、 始終...
あまりこの手の恋愛小説は読まないのですが、何となく心惹かれ読み始めました。が、 見事に心を撃ち抜かれました。笑 後半はほとんどラブラブな話ばかりですが、すれ違いもあり、どうしてこうなっちゃうかな〜と思う部分もあり、でもそうなっちゃうよね〜分かる分かる、という部分もあり、、、 始終キュンキュンしまくりでした。 読んで良かったです。
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アパートの隣人同士の恋物語。 久々⁈かもしれない恋愛小説にやっぱり恋って良いもんだなぁと感じてしまう。 いわゆる潔癖症である私が、アパートの鍵を忘れて帰宅したのは夜更け。 途方に暮れていると碌な挨拶をしたこともなかった隣人の男性から「よかったら、うち泊めますけど」。 大胆な提案...
アパートの隣人同士の恋物語。 久々⁈かもしれない恋愛小説にやっぱり恋って良いもんだなぁと感じてしまう。 いわゆる潔癖症である私が、アパートの鍵を忘れて帰宅したのは夜更け。 途方に暮れていると碌な挨拶をしたこともなかった隣人の男性から「よかったら、うち泊めますけど」。 大胆な提案にあっさり甘えたのは、清潔そうであり、もの腰が柔らかく、粗暴な様子はないこと。 まぁ、直感ってあるのかもしれない。 そこから気になり始めて…。 そうなるとアパートの住民たちのことに全く無関心だったことにも気づくわけで。 潔癖症ゆえに恋愛関係にも気後れしてたわけだが、隣人の彼との距離を縮めていくにつれ、元彼やら隣人の仕事仲間たちが2人のあいだを邪魔するかたちにもなりすんなりと恋人関係になれない。 良い感じになったときには元彼女の存在が…。 とても気持ちの良いラストだった。 彼女の周りにも良い空気が流れたようでとても爽やかに感じた。 いろいろあるから悩み哀しみ気持ちが落ち込んだりするわけで。 それでも嫌いにはなれなくて…。 そばにいたくて離れたくないと…。 そんなときもあったかもと記憶を探る。 辛い思いをするから恋愛なんてしたくないわと思ったことも今や何十年前のことなのか…。 それでもやっぱり優しい気持ちになれるのは、綺麗でいられるのは恋愛をしているときかもしれないと思った。
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話題になっていたので、読んでみました 久しぶりの恋愛小説 昔を思い出しながら読めました 一喜一憂する様子が、思い浮かび 思わずにやけてしまいました ドラマになったら見てみたいなと 思いました
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女の子の憧れをこれでもかーーーと詰め込んだような作品笑 でもそれは男の子の憧れでもある。真理である。 キュンキュンします。はい。
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アパートの隣人との胸キュン。 でも元彼との関係とか彼の方の元カノとか…。んーとりあえず元カレ可哀想 笑
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『王道の恋愛小説』『ときめきが致死量』 キャッチコピー、ちょっと大袈裟なんじゃない?と思いながら読み始めたのですが。 見事にヤラれましたー!笑 泣いたり、ドキドキしたり、ほわほわしたり、読んでいる間ずっと感情が忙しかった! 元気を貰える一冊です♡
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ブクトモさんたちの〝キュン死〟〝萌える〟〝ときめき〟ワードが並ぶ本書のレビュー‥、なるほどそういうことでしたか。 女性ウケする(個人の感想です)大人の恋愛小説とお見受けしました。と言うのも、27歳の独身女性主人公は潔癖症で、けれども衣食住や異性への願望は人並みに有るものの、...
ブクトモさんたちの〝キュン死〟〝萌える〟〝ときめき〟ワードが並ぶ本書のレビュー‥、なるほどそういうことでしたか。 女性ウケする(個人の感想です)大人の恋愛小説とお見受けしました。と言うのも、27歳の独身女性主人公は潔癖症で、けれども衣食住や異性への願望は人並みに有るものの、めんどくさい女と自認しているので、同性から見て(イラつく人もいるかもですが)共感する人も多いのでは、と推測しました。 そこへアパートの隣人の男が登場し、この男が何気にやることなすことスマートとくれば、そりゃあビビッときますよね。 でもね、しかしですね、「よかったら、うち泊めますけど」問題です! 何という大胆な提案、それも初対面で! 言う方も言う方、乗る方も乗る方。だって小説だからぁ! そこからの展開がいいんじゃない! ごもっともでございます‥。 女の直感、好意から恋心へ‥、確かにこの辺の描写がお上手ですね。引き込みハンパないです。 誰にでもこだわりはあって、他人に見せないプライベート空間や胸の内もあります。一緒に暮らしていたって、人の心の中は判らないことの方が多いです。本書は、それらを隣人の暮らしに見立て、そこを起点にして人の暮らし・心情の機微を示してくれている気がします。 自分の今の暮らしを俯瞰して「たまゆら」と捉え、一歩踏み出して閉ざした扉を解放できたら、人との間に新たな絆を築けるように思います。 恋愛願望をもつ人だけでなく、人間関係に悩みを抱えている人にも、明るい展望を描かせる一冊だと思いました。
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隣人とのこんな出逢い、いいですねぇ。 自分がその立場なら、不安に飲み込まれ潰されてしまいそうになりつつ、待つことが苦手なんだよなぁと苦しい気持ちで読み進めたり… でも、そういう時間や気持ちで過ごす期間があるからこそ育つ関係性や受け取ることが出来るものも沢山あったりするんだろう...
隣人とのこんな出逢い、いいですねぇ。 自分がその立場なら、不安に飲み込まれ潰されてしまいそうになりつつ、待つことが苦手なんだよなぁと苦しい気持ちで読み進めたり… でも、そういう時間や気持ちで過ごす期間があるからこそ育つ関係性や受け取ることが出来るものも沢山あったりするんだろうなぁ。 恋愛って喜びや幸せ、嬉しさで満たされる側面と、苦しさや悲しみ、切なさやもろもろ…いろんな感情の振り幅が広がるね。 アパートたまゆら、物語の中に入り込んで楽しませてもらった一冊。
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読み初めから終始キュンで溺れかけつつゼェハァしながら読み進めていくと、終盤p296にとんでもないトラップが仕掛けられており危うく昇天するところでありました。こんなん凄すぎない? 目次の章見出しの時点でなんとなくこんな感じの展開かな?不穏だな…とうっすら予想を巡らせていたのだが、ま...
読み初めから終始キュンで溺れかけつつゼェハァしながら読み進めていくと、終盤p296にとんでもないトラップが仕掛けられており危うく昇天するところでありました。こんなん凄すぎない? 目次の章見出しの時点でなんとなくこんな感じの展開かな?不穏だな…とうっすら予想を巡らせていたのだが、まさか、ひょっとして砂村先生は意図して〈第二章 気づく〉という章名に引っ掛けた大仕掛けを施していかれたのだろうか。 「王道の恋愛小説」の紹介通り、ちょっと日々にくたびれた感じの漂う主人公〈木南紗子〉がアパートのお隣さん〈琴引さん〉に抱いた恋がゆっくり走り出しつつ、過去に紗子と浅からぬ仲であった男〈久米〉が現れることで掻き乱され揺れ動く恋心、お隣さんへの疑念と戸惑い。 久米がまた、普通に良い奴なんだよなあ。その事は紗子も認める所でありながらも、やっぱり久米ではないんだよなあ。 繊細かつ、時に理不尽とも取れるような込み入った心情描写の妙が堪らない。とりわけ「お願い久米、今は来ないで。」(p226)のフレーズは痺れた。だってここ、久米の部屋だし。 琴引さんのクールでミステリアスな雰囲気を「海溝の底のような、深い藍色。」(p33)という彼の部屋に置かれたソファーのカラーひとつで説明しているのもお見事。 一方で久米の部屋は「余計なものがほとんどない。」(p204)と描かれるように、彼の裏表の無い素直な人柄を表しているような。 読んでいてヒリヒリしたのはp301〜p307あたりまでのやり取り。琴引さんへの疑念が頭をもたげた後のタイミングなので紗子はかなり不安定になっているようで、「ああ、恋が滅んでしまう。」(p307)と不思議な程の冷静さで琴引さんに向けて不条理な言葉を投げつけてしまう。「終わってしまう」ではなく「滅んでしまう」という表現からも、精神状況が荒廃して尋常じゃないことが伝わってくる。痴話喧嘩は犬も食わないってのはまことその通りだと思う。犬に失礼だわな。 けど、人生のうちで恋人と真剣に・純粋に痴話喧嘩を出来る時間って実はそんなに沢山ある訳でもないし、まさにそんな『たまゆら』なひと時を慈しむ気付きを与えてくれるような作品でした。 良かった。 1刷 2023.7.29
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