向日葵を手折る の商品レビュー
青春小説としてとても良い作品に出会った。文章の美しさは勿論、心情の機微がとても良く表現されていた。何かを愛するのには、たぶん、いろんな形がある とても良い言葉で胸に響いた。
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素晴らしい。 ミステリとしても青春小説としても秀逸だなと思える一冊。 田舎特有の人間模様、細やかな自然描写、そして少年少女の成長が鮮やかに描かれていて、胸に残る物語でした。 小学4年生のみのりは、父の死をきっかけに母の故郷・山形の山間部へ。 穏やかで繊細な怜。 気性の激しい隼...
素晴らしい。 ミステリとしても青春小説としても秀逸だなと思える一冊。 田舎特有の人間模様、細やかな自然描写、そして少年少女の成長が鮮やかに描かれていて、胸に残る物語でした。 小学4年生のみのりは、父の死をきっかけに母の故郷・山形の山間部へ。 穏やかで繊細な怜。 気性の激しい隼人。 豊かな自然の中で育まれる3人の日々。 小さな事件や不可解な出来事は解決しないままに時は経ち…やがて少しずつ真相が露わに。 伏線が回収されるほどに、胸に秘めた想いや不安、不満が浮かび上がってくる。 それは間違いだったかもしれない。 取り返しのつかないことだったかもしれない。 けれど、彼らを頭ごなしに批判はできない。 そう思わせるほど、登場人物たちが繊細に描かれていた。 「嫁は北からもらえ」 この一言が、物語全体の芯になっているのだと思った。 今年の15冊目
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ミステリー身構えて読んだけど思っとミステリーと違った。青春ミステリー?笑 全く色の違う三人の登場人物が成長しながら気づきを得ていく、読みながら見守る姿勢が自分の中に常にあって物語も終盤に差し掛かると、あぁ、もうここで終わりか、。と若干ロスになるレベル(笑) 中学校〜高校設定が可愛...
ミステリー身構えて読んだけど思っとミステリーと違った。青春ミステリー?笑 全く色の違う三人の登場人物が成長しながら気づきを得ていく、読みながら見守る姿勢が自分の中に常にあって物語も終盤に差し掛かると、あぁ、もうここで終わりか、。と若干ロスになるレベル(笑) 中学校〜高校設定が可愛く感じさせたのかなと、おばさんになったなと色んなことを読了後に思ったりしました。(^^; 星5は中々付けないんだけど、理由としては、書き方がほんと好みで次が気になるというか登場人物の心情もリアルに伝わってくるし内容も良い上に読みやすい、感情どっぷり浸かって終わったら寂しくなる、久々本の旅行に連れてってもらえた気分を味わえたからです!
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夏に読めてよかった。文句なしの星5です。 田舎に越してきた女の子と田舎にいるヤンチャな男の子と優しい男の子の3人を中心にミステリーがありつつ、メインは各々の人としての成長にフォーカスした作品。 小6から中3までの4年間の成長を描いているため非常に長いがそれが気にならないほど、ひま...
夏に読めてよかった。文句なしの星5です。 田舎に越してきた女の子と田舎にいるヤンチャな男の子と優しい男の子の3人を中心にミステリーがありつつ、メインは各々の人としての成長にフォーカスした作品。 小6から中3までの4年間の成長を描いているため非常に長いがそれが気にならないほど、ひまわりや夕暮れ風景描写が秀逸で蝉の鳴き声が聞こえてくるようなそんな小説。 良い意味で起承転結は薄く、悪くいえば続きがあまり気にならない話かもしれないが、思い返せば青春はそんなものだったかもしれない。それでいて心の片隅に残るような。 圧巻でした。
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思春期の複雑な心理描写がとても自然に表現されており田舎特有自然描写、同級生たちの関係性、異性との距離感全て主人公と一緒に共有し成長していくような気持ちになった。あらすじに書かれていた青春ミステリーというジャンルには読む前はピンとこなかったが読み終わったあとは納得した。これこそまさに王道の青春ミステリーです。
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自然や心理描写がとても緻密で、みのりたちと時間を共にしているような気持ちだった。 この小説を読みながら、苦しさ、やるせなさ、悲しさ、感動、様々な感情の涙が流れた。子供ながらに、子供だからこそ誰にも言えない感情を抱えている。 「土に埋めたら綺麗なものが生えてくるんじゃないか。」 この言葉に子供の切実な願いがこめられていて、読みながら苦しくて涙が止まらなかった。 向日葵を手折ったのは誰なのか、何故そうしなければならなかったのか。最後はそれぞれ前に進み、再会出来て本当によかった。
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父親が亡くなり、山形の集落に引っ越してきた小6のみのり、よそ者の入ってくることの少ない閉鎖的な村の中で過ごす日々が丁寧に繊細な描写で語られる 「ここは閉ざされた王国みたいだ」と感じる山深い村に残る風習や地域の行事 その一つである「向日葵流し」 その準備中に起こった事件 子どもたち...
父親が亡くなり、山形の集落に引っ越してきた小6のみのり、よそ者の入ってくることの少ない閉鎖的な村の中で過ごす日々が丁寧に繊細な描写で語られる 「ここは閉ざされた王国みたいだ」と感じる山深い村に残る風習や地域の行事 その一つである「向日葵流し」 その準備中に起こった事件 子どもたちが噂する〈向日葵男〉 なにやら不穏な空気をまとったこの村で、みのりは中学生になり 友人たちとの関係もまたすこしずつ変わっていく 村にきて一番初めに顔見知りになった怜 優しく穏やかでちょっと憂いのある少年の描写やエピソードがとっても好き そして乱暴者の隼人 突然キれるような子だけれど、何故か目を離せない魅力を持つ 最初は理解出来なかったが、彼には彼なりの信条があることが分かってくると 隼人もすごく魅力的 ミステリのくくりにはなるのかもしれないけれど、一つの文学作品としての完成度が高い作品 ちなみにミステリとしても 途中で出てきたみのりの感じる「違和感」(伏線)がちゃんと回収されていてすっきりしたものになっている ミステリ的な要素と文学的な要素とどっちも満たしたとても良作だと思う
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読了感がとってもいいです。単語の選び方に品を感じました。少し頁が長いですが、時系列をゆっくり楽しみたい方や、読んでいるだけで自然を感じたい方におすすめです。 あと怜と隼人どっちもかっこいいです。こういうキュンキュンした気持ちが懐かしい。
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少女の恋と成長、そして自然描写がみずみずしく色彩豊かに描かれた青春小説でありながら、場面場面での意外な展開はサスペンス要素もあり、様々な魅力のある作品でした。 そしてなんといっても終盤の展開が圧巻でした。最後にある真実が明かされた瞬間、張り巡らされていた伏線が一気につながるさま...
少女の恋と成長、そして自然描写がみずみずしく色彩豊かに描かれた青春小説でありながら、場面場面での意外な展開はサスペンス要素もあり、様々な魅力のある作品でした。 そしてなんといっても終盤の展開が圧巻でした。最後にある真実が明かされた瞬間、張り巡らされていた伏線が一気につながるさまは、一種の壮観さすら感じました。バラバラだったパズルが一瞬のうちに組み立てられ、物語の意味がまったく違って見えてくる。 ミステリとしての快感はもちろんのこと、そこをクライマックスとして、話が終わらせず、もうひと展開魅せるのも憎い。一種の後日談のように、その後の展開もしっかり作って、単なるミステリに終わらない、子ども時代の終わりと、その後の成長、そして感動まで作りこまれた作品だと思います。 語り手は田舎に引っ越してきた少女で、そこに二人の幼馴染男の子が関わってくるという話なのですが、この男の子二人組が、それぞれ個性があって魅力的でした。一人は乱暴者である一方で芯の強さがあり、もう一人は優しいしっかり者。ジャンルとか、性格は違うけど「ちびまる子ちゃん」の大野君・杉山君をとっさに連想しました。 このあたりの男の子の描き方は、女性作家特有なのかもしれません。ちょっとかっこよすぎる感や少女マンガっぽさを宿しているので、女性読者の方が、よりこの二人の魅力や、語り手の心のゆらぎに心つかまれるかもしれません。 解説でちょっと触れられていたけど、ミステリとして読むと話のテンポとか、警察捜査のずさんさとかは、気になるところかもしれません。それでも、少女の心のゆらぎと成長、そして最後まで丁寧に描かれる物語と、ミステリの枠では語れない魅力を宿した小説でもあったと思います。
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初読みの作者さん。フォローしている方のレビューに惹かれて買ってみた。 仕事が忙しく、年末は家でやることも多く、読み終えるのに時間が掛かった。 父が突然亡くなり、母とともに祖母の家がある山形の集落に引っ越した小学校6年生のみのり。 田舎の季節の移ろいとともに分校や村の行事が描かれ...
初読みの作者さん。フォローしている方のレビューに惹かれて買ってみた。 仕事が忙しく、年末は家でやることも多く、読み終えるのに時間が掛かった。 父が突然亡くなり、母とともに祖母の家がある山形の集落に引っ越した小学校6年生のみのり。 田舎の季節の移ろいとともに分校や村の行事が描かれ、その中でみのりが二人の少年・怜と隼人と心を通わせ合っていく様が語られていく、その丁寧な描写に好感。 そして、そうした長閑な話の間に挟まる“向日葵男”の不穏な噂と不審な出来事の数々。 緩急つけながら語られる話は、その落差が激しく、その“急”の部分、事件の際に明らかになる事実がいちいち衝撃的で、ちょっと長いお話もそれをアクセントに興が繋がった。 ミステリーとしては最初のほうの引っ掛かりがやはりという感じだったので“向日葵男”の正体にあまり意外性はなかったが、ガールミーツボーイズの話としてみのりと二人の少年の4年間の顛末はその瑞々しい感じがとても良かった。
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