かげふみ の商品レビュー
光村教科書の5年国語の「たずねびと」作者朽木祥さんの作品。広島の祖母宅で夏休みに5年生の拓海が経験したできごと。 新しく出版された戦争ものは、祖父母や曾祖父母の体験を知って実際に原爆ドームや記念資料館に足を運んでいる。主人公といっしょに理解を深めていけるところがいいと思う。読書感...
光村教科書の5年国語の「たずねびと」作者朽木祥さんの作品。広島の祖母宅で夏休みに5年生の拓海が経験したできごと。 新しく出版された戦争ものは、祖父母や曾祖父母の体験を知って実際に原爆ドームや記念資料館に足を運んでいる。主人公といっしょに理解を深めていけるところがいいと思う。読書感想文課題図書の「ぼくはうそをついた」もしかり。
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広島の原爆で影だけが残った女の子が、自分の影を探し続ける。子どもにしか見えないその女の子と出会い、広島に何があったかをわかりやすく伝えるお話。 広島の原爆資料館には、リニューアルされてからしか行ったことがなく、リニューアル前に行っておきたかったと改めて思った。 争いになると勝つことのみに頭が向いてしまい手段を選ばなくなるのは戦争に限らないと思う。日頃から視野を広く持って、自分中心にならないようにしなければと思わされた。
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戦争をテーマとした児童書です。 シンとした空気の中を響くような文体の朽木さんの作品が好きです。 光村図書5年生の国語の教科書に掲載されている「たずねびと」も収録されており、めちゃめちゃ狙って作られてるなーと、考えてしまいますが、どちらもとても素敵な作品です。
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小学高学年用の夏休みおすすめ図書にもなっていた本。 小学5年の拓海は、夏休みに東京から広島のおばあちゃんの家に来た。 妹が水ぼうそうになった為に家族より一足先に来たのだが、広島に着いてから雨でおばあちゃんが児童館には図書室もあるからと一緒に連れてきてくれた。 同じ年のリョウくんも...
小学高学年用の夏休みおすすめ図書にもなっていた本。 小学5年の拓海は、夏休みに東京から広島のおばあちゃんの家に来た。 妹が水ぼうそうになった為に家族より一足先に来たのだが、広島に着いてから雨でおばあちゃんが児童館には図書室もあるからと一緒に連れてきてくれた。 同じ年のリョウくんも紹介してくれて、本の好みがあっていたので喋っていても楽しかった。 1人静かに座って本を読んでいた女の子が気になってはいたけれど…。 晴れた日には、リョウくんの誘いもあってドッジボールや石けりをして遊んだり… 石けりで歌うのは不思議な歌詞で、 おはぎが およめに いくときは あんこと きなこで おけしょして まあるい おぼんに のせられて あすは いよいよ およめいり これは「ごんべさんのあかちゃんが かぜひいた」のメロディだと気づいたのだが、この歌詞は広島だけなのかと…。 ある日は、川へ行っていろんな石を探したりして。 そのことをおばあちゃんに話していると原爆で落とされたときのものや大やけどで川に飛び込んで犠牲になった人の持ち物が、沈んでいたり…というのを聞き、リョウを誘って原爆死没者追悼平和記念館に行く。 石段で亡くなった人の影がそのまま残されてることなどを知り、気になっていた女の子が影の本を探していたのは…と。 そう、あれから雨の日だけに限って会い、知らない間にいなくなる女の子。 その子は…。 広島の原爆の威力は凄まじいものであったと想像でしかなく、本や「はだしのゲン」などの漫画での少ない記憶だけで、石段に残された人影はこの本を読むまで知らなかった。 実際に広島に住み戦争を知っている人たちから伝えられてきたものには比べることすらできないと思っている。 だが知らないことを知り、二度と同じことを繰り返さないよう真剣に向き合うのは必要だと感じた。
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感想 あの日と同じ風は今日も吹いている。記憶はやがて風化する。でも教え続けてくれる人がいれば。いつかは自分たちの番が来る。それまでに。
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#かげふみ #朽木祥 #光村図書 #児童書 #読了 前半はゆっくり丁寧にお話が進みます。半分を過ぎたあたりから現在と過去がつながっていきます。被爆され亡くなった方、家族を失った方々の思いが語られています。人々の思いは語り継がれるべきです。戦争、核兵器をなくすには。考え続けたいです...
#かげふみ #朽木祥 #光村図書 #児童書 #読了 前半はゆっくり丁寧にお話が進みます。半分を過ぎたあたりから現在と過去がつながっていきます。被爆され亡くなった方、家族を失った方々の思いが語られています。人々の思いは語り継がれるべきです。戦争、核兵器をなくすには。考え続けたいです。
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夏休み小学校5年生の拓海は一人で広島のおばあちゃんの家に行き児童館で少女と出会う。「影の話」を探す三つ編みの少女澄ちゃん。子どもらしい生き生きとした遊びと原爆の恐ろしさを織り合わせ、あの時にしみじみ思いを馳せる。 後3日で八月六日だ。
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広島の祖母の家に遊びに来た少年と、 児童館の図書室にあらわれる、三つ編みの少女。 少年は少女の探す「かげ」について書かれた本を 探すのだが・・・ というお話。 東京の少年が、広島原爆について知ることで、 仲間達が、それぞれに原爆を受け止めようとしていることも知る。 原爆のあれ...
広島の祖母の家に遊びに来た少年と、 児童館の図書室にあらわれる、三つ編みの少女。 少年は少女の探す「かげ」について書かれた本を 探すのだが・・・ というお話。 東京の少年が、広島原爆について知ることで、 仲間達が、それぞれに原爆を受け止めようとしていることも知る。 原爆のあれこれをただ書くのではなく、 友人に対するまなざしがいい。 悲惨だと言うことは、わかっている。 それをどう受け止め、どう伝えていくか、 これからは、そこに問題が移っていくのだろう。 8月が、まためぐってくる・・・
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朽木さんの、原爆を後世に伝えたい、あるいは伝えなければ、という気持ちがひしひしと伝わってきました。 「ごんべさんのあかちゃん」の歌は懐かしく、替え歌も聞いたことがありますが、今の子はどうかな? 戦争、原爆について考えるきっかけになる本の一冊としておすすめ。
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夏休みに他の家族より先に、広島のおばあちゃん家へ行くことになった拓海。知り合いのいない場所で退屈していると、児童館にある図書室にいってみたらとおばあちゃんに言われ、しぶしぶ行くことにしました。思った以上に居心地のよさそうな図書室のいちばん奥の机に、女の子が一人、本を読んでいるのが...
夏休みに他の家族より先に、広島のおばあちゃん家へ行くことになった拓海。知り合いのいない場所で退屈していると、児童館にある図書室にいってみたらとおばあちゃんに言われ、しぶしぶ行くことにしました。思った以上に居心地のよさそうな図書室のいちばん奥の机に、女の子が一人、本を読んでいるのが目に入ります。話しかけられないうちに、いつのまにかいなくなっていたその女の子と再度会える機会をうかがいますが…。「影の話」を探す、雨の日にしか会えない少女の正体とは。
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