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トラスト ―絆/わが人生/追憶の記/未来― の商品レビュー

4.4

7件のお客様レビュー

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2026/01/04

それぞれ別の人物によって書かれた小説、自伝、手記、日記の四章から成る物語。同じひとりの人物がそれぞれ違う立場や目線から語られ、浮かび上がる真実とは…展開や構成の妙が面白いのはもちろんながら、全く異なる四つの別人の文体に驚きと同時に感動。特に最終章の富豪の亡妻が書き溜めていた日記の...

それぞれ別の人物によって書かれた小説、自伝、手記、日記の四章から成る物語。同じひとりの人物がそれぞれ違う立場や目線から語られ、浮かび上がる真実とは…展開や構成の妙が面白いのはもちろんながら、全く異なる四つの別人の文体に驚きと同時に感動。特に最終章の富豪の亡妻が書き溜めていた日記の文章に惹かれ、思いがけないおまけが付いてきたようだった。彼女が置かれている状況は辛く大変なものであったかもしれないが、詩的とさえ感じる筆致が快い。こんな文章をもっと読みたいし、書いてみたいと思った。良い読書をした満足感でいっぱい。

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2024/11/24

思いがけず、トランプ、マスクといった起業家が政治の中枢に乗り出してきた2024年。 起業家の国というアメリカの国是と、政治が名実共に一つになったアメリカの誕生の時で。 そういうthis is Americaかつwhat is Americaの時代に、この起業家の人生からアメリカ...

思いがけず、トランプ、マスクといった起業家が政治の中枢に乗り出してきた2024年。 起業家の国というアメリカの国是と、政治が名実共に一つになったアメリカの誕生の時で。 そういうthis is Americaかつwhat is Americaの時代に、この起業家の人生からアメリカを描く本作は、尚のこと時宜を得てきているように感じた。 つまり、このラスク氏はトランプとも読めるし、今日のアメリカ人的存在の象徴性を感じさせる。

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2024/09/20

4部作中前半は淡々と読み進めながら、ふぅん、という感じでしたが、「追憶の記」に入ってあれ?思ってたのとちょっと違う?からの「未来」。 最後の解説にもありますが、本を読むことによる無防備な「信頼」をユラユラと揺るがす、まさにそういう作品でした。 本を読みながらこれほど不安にかられ、...

4部作中前半は淡々と読み進めながら、ふぅん、という感じでしたが、「追憶の記」に入ってあれ?思ってたのとちょっと違う?からの「未来」。 最後の解説にもありますが、本を読むことによる無防備な「信頼」をユラユラと揺るがす、まさにそういう作品でした。 本を読みながらこれほど不安にかられ、揺れ動いたことはなかった。

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2024/02/24

投資で富を得た夫婦の真実とは。 世界恐慌の頃のニューヨークでも男性優位社会だったんだ。 最後の妻の日記が物足りない気がした。

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2023/08/23

斬新な構成で、実験的というのは確か。経済史でありファミリーヒストリーでもある、と見せかけて自分勝手な男性の片鱗を見せつける奥深い作品でした。誰もが自分のストーリーを語りたがるとはいえ、あんまりでは、、と思えてしまいます。アイダが見つけてくれてよかった。 #夏の読書感想文

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2023/08/08

投資だとか経済の分野には苦手意識があるし大富豪夫妻の暮らしには興味も(ご縁も)ないけれど、ポリタスの石井千湖さんが紹介するなら、と読み始めてみたらこれがすごくおもしろい。4部構成のひとつひとつ読み進むに連れ視点がずらされじわじわと驚きの展開に引き込まれて一気読み。最後には必ず戻っ...

投資だとか経済の分野には苦手意識があるし大富豪夫妻の暮らしには興味も(ご縁も)ないけれど、ポリタスの石井千湖さんが紹介するなら、と読み始めてみたらこれがすごくおもしろい。4部構成のひとつひとつ読み進むに連れ視点がずらされじわじわと驚きの展開に引き込まれて一気読み。最後には必ず戻って何ヶ所か読み直したくなるはず。2023ピューリッツァ賞ほかさまざまな賞に選ばれたのも納得。

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2023/06/24

なにこれ、面白かったー!よくできてる。タイトルと表紙の写真から、金融実録物?などと勝手に思いながら、その先入観を払い除けられ(それさえも仕掛けの1つだった?)、『絆』面白いけどふうんそれだけ?と思っていると、『我が人生』でどうもそうじゃないな、と妙な心地がしてくる。さらに『追憶の...

なにこれ、面白かったー!よくできてる。タイトルと表紙の写真から、金融実録物?などと勝手に思いながら、その先入観を払い除けられ(それさえも仕掛けの1つだった?)、『絆』面白いけどふうんそれだけ?と思っていると、『我が人生』でどうもそうじゃないな、と妙な心地がしてくる。さらに『追憶の記』で捻られ、どんどん加速して面白くなり、『未来』で唸る。唸ったし、久々に悪寒もしましたよ。小説を読む時に私は(読者は)何を信じているのか。そこに何があるのか。もしかしたら、早くも、今年のベストかもしれないなあ。

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