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まいまいつぶろ の商品レビュー

4.1

81件のお客様レビュー

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2024/05/12

当時の最高権力者である吉宗や家重でさえ、立場ゆえの苦悩や葛藤があったことを知ることができました。大岡忠相も大岡忠光も将軍の立場や心情を慮り将軍に尽くした家来であるとともに、吉宗と忠相、家重と忠光は身分を越えた親友でもあったのだと感じました。隠居後のエピソードがとても素敵でした。

Posted byブクログ

2024/05/08

家重の言葉を忠光だけが理解出来たかどうかは、本人にしか分かり得ないことなのかもしれません。 二人が心の友として、おだやかに暮らしていける道は、現世ではありえなかったのが、とても悲しかったです。  吉宗は何故、家重を将軍にしたのか、決め手は何だったのか、ずっと疑問に感じて読んでいま...

家重の言葉を忠光だけが理解出来たかどうかは、本人にしか分かり得ないことなのかもしれません。 二人が心の友として、おだやかに暮らしていける道は、現世ではありえなかったのが、とても悲しかったです。  吉宗は何故、家重を将軍にしたのか、決め手は何だったのか、ずっと疑問に感じて読んでいました。 主人公が定まらず、誰の話か混乱してしまい、モヤモヤとした思いが残りました。

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2024/05/01

 皆さん高評価のこの作品…図書館予約してようやく手にすることができました。私、時代小説は苦手だったんですが、ブクログのおかげで少しずつですが読む機会が得られるようになりました。  時は江戸時代、第九代将軍の徳川家重と、その小姓である大岡忠光…ふたりの生涯を主軸にして描いた時代小...

 皆さん高評価のこの作品…図書館予約してようやく手にすることができました。私、時代小説は苦手だったんですが、ブクログのおかげで少しずつですが読む機会が得られるようになりました。  時は江戸時代、第九代将軍の徳川家重と、その小姓である大岡忠光…ふたりの生涯を主軸にして描いた時代小説になります。家重は生まれつき半身が不自由な上に頻尿で、足を引きずるように歩きそのあとは尿で濡れている様があり、“まいまいつぶろ”と蔑まれてきた。そのうえ家重は言葉も不自由で、家重の言葉を理解できる者がいなかったため、時折癇癪を起こすことから、家重を廃嫡としその弟の宗武への期待が高まっていた。そんな中、家重の言葉を理解できる大岡忠光が現れた…。忠光は、家重の“口”になることに徹し、時には謂れのない疑惑に曝されながらも、互いに唯一無二の存在になっていく…。  泣かされる場面が沢山ありました!!本当に沢山あって、レビューに残しきれないくらいです。家重が思っていることが伝わらないもどかしさを考えると…なんて言ったらいいのか、孤独で悲しくてさみしくて苛立ちもあって、諦めの感情もあったと想像します。忠光が家重の言葉が理解できるとわかった場面は、感動しました!!家重と正室の比宮が愛を育む場面とかは、読んでいてぱぁ~っと明るい気持ちになりました。出逢いもあれば、別れもある…人とのつながり、結びつき、絆を感じさせてくれた読後感も清々しい良作です。

Posted byブクログ

2024/05/01

ドラマで10代・家治が扱われたのは記憶に新しいところ、本作はその先代・家重の話 NHKの方には登場したんでしたね こんな将軍がいたんですね なかなか興味深い内容でした 登場人物が多いのと、主役がもう一つハッキリせず、群像劇っぽい描き方がちょっと難点

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2024/04/28

忠光の生涯の苦労と家重との絆の深さを思うと涙がちょちょぎれる。 ただ、終盤の百姓のくだりがいまひとつ分かりづらかった(私の理解力の問題か?)分−☆1つ。

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2024/04/27

第八代将軍徳川吉宗の長男のお話。まいまいつぶろ、とは。権力争いの真っ只中にいるからこそ見えてくる人の心。一味違う歴史物でとても面白かった。 残念な点。人物相関図はない方がよかった。吉宗の跡継ぎが誰になるか相関図を見ると一目瞭然、関係する奥方たちも図に載ってしまってるし…。せめて幼...

第八代将軍徳川吉宗の長男のお話。まいまいつぶろ、とは。権力争いの真っ只中にいるからこそ見えてくる人の心。一味違う歴史物でとても面白かった。 残念な点。人物相関図はない方がよかった。吉宗の跡継ぎが誰になるか相関図を見ると一目瞭然、関係する奥方たちも図に載ってしまってるし…。せめて幼少時代の相関図、跡継ぎ後の相関図、さらに次の代の相関図(ここで奥方たち情報を追加)、と展開に合わせて小出しにしてほしかった。

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2024/04/26

家重と忠光。お互いがあってこその人生でした。 ともに聡明で気遣いができて…別れのシーンは泣けました。 大谷翔平君と一平氏もこうであればよかったのにー笑

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2024/04/20

以前、本来なら紀州藩主にもなるはずがなかった徳川八代将軍吉宗公が、いかにして将軍となったかが描かれた、谷津矢車さんの「吉宗の星」という小説を読んだ際、跡取りを家重にするか吉武にするかが書かれており興味があったので、「まいまいつぶろ』を読むことは必然でした。 吉宗の星にも忠光が少し...

以前、本来なら紀州藩主にもなるはずがなかった徳川八代将軍吉宗公が、いかにして将軍となったかが描かれた、谷津矢車さんの「吉宗の星」という小説を読んだ際、跡取りを家重にするか吉武にするかが書かれており興味があったので、「まいまいつぶろ』を読むことは必然でした。 吉宗の星にも忠光が少し登場していますが、こんなに忠実に家重に寄り添い、孤独な家重の側には忠光がいたんだなと、吉宗公と重なるところがあり感慨深く、とても面白かったです。 もう一度、この2冊を読みたくなってきました。

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2024/04/19

第一章から涙ぼろぼろでした。 身体も不自由で、言葉も伝わらない若君が、いかにして将軍になったのか。 家重と大岡忠光の絆、比宮への愛情の深さ、障害があるが故に色々とみえてくる人々の本質…。 帯にもある家重の言葉が心にぐっと残ります。

Posted byブクログ

2024/04/17

2023年下半期の直木賞ノミネート作。なるほど、候補に値する出来だった。家重って男女逆転大奥でしか見た覚えがなかったが、読み応えあった。家重も大岡忠光も素晴らしい。そして、彼を跡継ぎにした吉宗も。いい話だった

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