QUITTING やめる力 の商品レビュー
忍耐強いフィンチは、種子を取り出そうと硬い鞘を長い間突き続けることで労力をかけてしまうので、生存の可能性が低くなる。 執着し続ける事で体力を消耗すれば、死の危険性すら生じる。だから、見切りをつけること、クイッティングが必要だ。 ー 根性や粘り強さ(グリット)は、美徳であり、や...
忍耐強いフィンチは、種子を取り出そうと硬い鞘を長い間突き続けることで労力をかけてしまうので、生存の可能性が低くなる。 執着し続ける事で体力を消耗すれば、死の危険性すら生じる。だから、見切りをつけること、クイッティングが必要だ。 ー 根性や粘り強さ(グリット)は、美徳であり、やめること(クイット)は罪であると言う考え方が、どうして社会に定着したのか。 やめると言うより、方向転換(ピポット)という言葉を使うと良い。機会費用を重視するべきだ。やめるべきか続けるべきかの判断は、自分が本当に望んでいるかどうかであり、周りから白い目で見られるかどうかを気にするべきではない。 ザッとこんな感じの論説だが、当たり前のことを言っている気もする。一方で、諦めずに成果を求めなければ、実りはない。やめる事を恥ずべきではないが、「やめ時」のタイミングや判断が難しく、本書はその点をもっと考察して欲しかった。が、それは人それぞれの価値観だろう。そう考えると、本書は、やめた人の否定的な気持ちを慰撫する以上に、読み応えのない感じもした。
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「やめる」ことのポジティブな側面にフォーカスした本。動物や昆虫が「やめる」ことで生き残ってきた話や、スポーツ選手が意識的に「やめる」ことで自身の選手生命を守った話など、身近な話題から「やめる」ことの効能を教えてくれる。著者を含む多くの一般人へのインタビューに基づいた「やめてよかっ...
「やめる」ことのポジティブな側面にフォーカスした本。動物や昆虫が「やめる」ことで生き残ってきた話や、スポーツ選手が意識的に「やめる」ことで自身の選手生命を守った話など、身近な話題から「やめる」ことの効能を教えてくれる。著者を含む多くの一般人へのインタビューに基づいた「やめてよかったこと」のストーリーが豊富で、むしろ割合的にはエピソード集といっても良いかもしれない。表紙にあるように最新科学の研究結果も載ってはいるものの、どれもまだ可能性段階の研究が多かった。脳の構造は複雑なため仕方のないところではあるが、結局、科学的な「やめどき」がイマイチよく分からなかったので、より詳細なエビデンスが欲しかったところ。だが、「やめること」を「方向転換」と言い換える話は、前向きな言い換えでいいなと思った。科学的に正しい「やめどき」を知りたい人には不向きだが、「今何かをやめようか悩んでいる人」には、本書に載っている人たちのエピソードが勇気を与えてくれるかもしれない。
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ウジウジ考えたり、ダラダラ食べたりをやめようという内容かと思ったら、仕事や大学や離婚など『今のポジションを勇気をもってやめよう』という話からはじまっていて驚いた。 ただあの人やこの人の引用が多すぎ。 エジソンの話の中で、観察体をあれからこれにこれからそれにと変えたのもやめる勇気が...
ウジウジ考えたり、ダラダラ食べたりをやめようという内容かと思ったら、仕事や大学や離婚など『今のポジションを勇気をもってやめよう』という話からはじまっていて驚いた。 ただあの人やこの人の引用が多すぎ。 エジソンの話の中で、観察体をあれからこれにこれからそれにと変えたのもやめる勇気がないとと例示されており、これは違うんじゃないかと。 勇気をもらえる良い話だったが、引用多すぎと↑の話がいただけなくて、星二つ。
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失敗し諦めてしまうからこそ、他人に共感でき理解できると説く本。 頑張り通すのは良くて、諦めるのは悪だとする考えは作られたもの。
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まとまりがなく、同じような事例が永遠にでてくる。 やめたくてもやめれない人は背中を押されるのかな。頑張れ論調をわざわざよくない例として対比させる必要もなく思いました。 やめてもいいんだよ、というより、他人の目を気にしなければいいってこと。 私論 頑張ることもやめることも、時制の...
まとまりがなく、同じような事例が永遠にでてくる。 やめたくてもやめれない人は背中を押されるのかな。頑張れ論調をわざわざよくない例として対比させる必要もなく思いました。 やめてもいいんだよ、というより、他人の目を気にしなければいいってこと。 私論 頑張ることもやめることも、時制の違いだったり 場面によっての適切な選択力ではなかろうか。 ちょっと無理して頑張ることが必ず間違いでもないし、辛いとすぐやめることが正しいとも思わない。 自分の心身と対話し、自分を理解し、自分の人生を、自分で考えて選択する。
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グリット(やり抜く力)が流行ったけれど、それとは対象的に「やめる」ことを選択肢の1つとして提案してくれる本になっている。 「やめる」というと、良くないことというイメージがあるけれど、決していつも続ける事ばかりが良いわけではない。 健康に良くないことは当然やめるべきだし、上手くい...
グリット(やり抜く力)が流行ったけれど、それとは対象的に「やめる」ことを選択肢の1つとして提案してくれる本になっている。 「やめる」というと、良くないことというイメージがあるけれど、決していつも続ける事ばかりが良いわけではない。 健康に良くないことは当然やめるべきだし、上手くいかない方法を続けていてもしかたない。 例えば、仕事であっても辞めて新たな道に進んで、成功する人もある。 「やめる」ことは決していつでも悪いことではない。 新しいことをするには、やめないといけないし、 すべてをやめなくても、やり方を変えてみるというやめ方もある。 エジソンは、やめる達人でもあったと紹介されていた。 彼は失敗すると、上手くいかない方法に拘らず、新しい方法を次々と試し、発明王と呼ばれる人となった。 この姿勢は今の日本に足りないものかもしれない。 一方で、何でもかんでもやめればいいやけでもなく、もちろん、続けることにも良さがある。 あくまでも、やめることも検討すべき選択肢として、常に持っておくことを勧めてくれる本だった。
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「GRIT(やり抜く力)」が世間的にも評価される中で、なかなか評価されない「QUIT(やめる力)」。「やめること」の大切さを事例を交えて説明してくれる。動物や虫など、自然界は無駄を嫌うそう。効率的ではないものはやめる。説得力はあったが、「無駄」や「非効率」、「GRIT」を否定しき...
「GRIT(やり抜く力)」が世間的にも評価される中で、なかなか評価されない「QUIT(やめる力)」。「やめること」の大切さを事例を交えて説明してくれる。動物や虫など、自然界は無駄を嫌うそう。効率的ではないものはやめる。説得力はあったが、「無駄」や「非効率」、「GRIT」を否定しきれない私…。
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レビューはブログにて https://ameblo.jp/w92-3/entry-12830659885.html
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本書の序盤と終盤はとても勉強になった。中盤は言葉遊びで言い方の問題なんじゃないかと言う感想を抱くことが多かった印象です。 序盤に書かれている"やめること"の文化的なステレオタイプや教育によってなされる倫理観により、辞めることを失敗とイコールで紐づける感慨については同意できた。だからこそ辞めることが大事だという主張もないように説得力があり面白いなぁと感じた。 だが、本書を読む進めていくと継続することもやめることも大事なことがわかってきた。 私の解釈では最終的には"科学的な思考"こそ最強だということなのだと理解した。 大枠の目標みたいなものは継続して良いものがあり、それは個人にとっての価値観や欲求のようなもので、手段の方は継続でなく辞めることも一つの選択肢として前に進むことが大事なのだと私は解釈した。 何にしても認知的柔軟性と合理性を持って感情を飼い慣らして受容し、自己認識を高めて、自分のしたいことに集中することが重要。 そしてそこに少しの倫理観を持って管理すると辞めることの使い方が上手くなるのだろうなぁと私は感じました。 何にせよやめる、保留する、停止するという選択肢も大事だなぁと改めて考えさせられました。
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「石の上にも3年」と言われるように、「あきらめずに最後まで頑張る」ことが美徳とされがちな社会において、あえて「やめる」ことの意義や重要性を主張する一冊。 動物は元来、合理的に「あきらめる」ことで臨機応変に外部環境に対応しする能力を備えているが、人間社会では一般的に「我慢して続け...
「石の上にも3年」と言われるように、「あきらめずに最後まで頑張る」ことが美徳とされがちな社会において、あえて「やめる」ことの意義や重要性を主張する一冊。 動物は元来、合理的に「あきらめる」ことで臨機応変に外部環境に対応しする能力を備えているが、人間社会では一般的に「我慢して続けること」が奨励され、「やめること」は悪や恥と見做される。著者は、これは近代の権力者が貧富の格差を個人の努力に起因するものとして正当化するために意図的に作られた価値観であり、スマイルズの「自助論」といった自己啓発書が、その浸透に一役買っていると批判する。 「やめる」とはサボることではなく、社会的しがらみや不確実な未来への恐怖などの障壁を乗り越えて”今”を手放し、新たなことに挑戦する積極的な行為であり、結局のところ「やめるorやめない」という二元論を超えて、自らの進むべき道を能動的に決める力を身につけるべし、という主張に目新しさはないものの、社会学や脳科学といった幅広い観点から「やめる」ことの意義を問い直す分析には興味深いものがある。
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