BT'63 新装版(上) の商品レビュー
精神を病んで2年間の闘病生活をしていた主人公が、手にした父の遺品で40年前の若かった父の記憶が蘇るのは現実か幻想か? イントロはちょっととっつきにくいが、徐々に池井戸ワールドに引き込むあたりは流石と言いたい 真面目で堅物だと思っていた父が、女性の胸と顔に視線を走らせるのをみてやは...
精神を病んで2年間の闘病生活をしていた主人公が、手にした父の遺品で40年前の若かった父の記憶が蘇るのは現実か幻想か? イントロはちょっととっつきにくいが、徐々に池井戸ワールドに引き込むあたりは流石と言いたい 真面目で堅物だと思っていた父が、女性の胸と顔に視線を走らせるのをみてやはり父も男なのだと納得する息子など、ユーモアも織り交ぜながら、運送業の男臭さを描くあたりは、甘みと塩気の無限ループに誘い込んでくれる 上巻を読み終わった瞬間から下巻が読みたくなる ちなみに上巻では、池井戸作品お得意の銀行の世界は薄めに描かれている
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登場人物 大間木琢磨 精神の不調により、職と家庭を失っている 父の仕事着や車のキーがきっかけとなり、過去の映像を見ることがある 大間木史郎 琢磨の父。本人は5年前に他界しているが、琢磨が見る映像は史郎の目線で語られている 物語 琢磨は自分は何者なのか、ここにいていいのか不安になる...
登場人物 大間木琢磨 精神の不調により、職と家庭を失っている 父の仕事着や車のキーがきっかけとなり、過去の映像を見ることがある 大間木史郎 琢磨の父。本人は5年前に他界しているが、琢磨が見る映像は史郎の目線で語られている 物語 琢磨は自分は何者なのか、ここにいていいのか不安になるほどの失意の中、実家に身を寄せている 前に進むこともできずいたところ、家の整理中に父の仕事着を見つける 袖を通してみると、目の前には全く別の光景-40年前の相馬運送の光景-が飛び込んでくる そこには、父史郎がBT21号というボンネット・トラックを中心とした激動の時代を生き抜く様子があった 琢磨は前を向いて立ち上がれるのか、父の過去がなぜ見えてしまうのか、…自分探しの旅が始まる 読後感 後編の方に書こうと思います 続きが気になり、すぐに下巻に手を伸ばしたくなりました
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昭和30年代後半、私がまだ小さかった頃の話でとても情感が身近に感じるが、主人公は現代からその時代へタイムスリップする、訳ではないがその頃生きた主人公の父親の目線を通じて物語が進む。 ヤクザが出てきたり人が死んだりするので、かなり恐ろしい内容の小説だ。 あまり人には進められないが、...
昭和30年代後半、私がまだ小さかった頃の話でとても情感が身近に感じるが、主人公は現代からその時代へタイムスリップする、訳ではないがその頃生きた主人公の父親の目線を通じて物語が進む。 ヤクザが出てきたり人が死んだりするので、かなり恐ろしい内容の小説だ。 あまり人には進められないが、後半も引き続き読みます。
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Amazonオーディブルで聴いた。 序盤はあまり面白くなかったけど、中盤あたりから面白くなって良かった。 〇〇の処理のところはちょっと気持ち悪かった(^_^;)
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通勤の帰宅時には小説にしていますが、1日の仕事を忘れられるわずかな時間ですが、銀行の話やビジネス関連の話が中心の池井戸潤氏の作品とは違った黒い部分が全面的に出ているこの作品は惹かれます。後編も楽しみ!
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Amazon Audibleにて拝聴。 父の現役時代のエピソードと、それを回想する息子のエピソードが交互に繰り返される作品。 読み応えのある作品ではあったが、少々冗長な感じもあり、池井戸作品らしく簡潔でスカッとするような内容ではない。
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池井戸先生の本にしては珍しくファンタジー?とも思ったのだけれども、年老いても尚、しっかりとした記憶を後付される銀行家が登場するとは、やはり 「らしい」感じがした。 昭和の高度成長期の運送業に携わった男が直ぐ側で見た事件のその真相、そして出会った男たち、母と子。少しホラーじみたシー...
池井戸先生の本にしては珍しくファンタジー?とも思ったのだけれども、年老いても尚、しっかりとした記憶を後付される銀行家が登場するとは、やはり 「らしい」感じがした。 昭和の高度成長期の運送業に携わった男が直ぐ側で見た事件のその真相、そして出会った男たち、母と子。少しホラーじみたシーンもあり、一気読み必至。古き良き時代というよりも昭和のオリンピックを目前とした東京近辺の田舎じみた風景も目に見えるような、殺伐さも感じられる。
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単なるタイムスリップものなのかな、と思っていたら、過去の世界で見える出来事がどんどん事態が重たい方向へ進んでいって驚きました。この先どうなるんだろう、これ以上何が起こるんだろう、とどんどん読むスピードが早くなっていきました。
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前半はファンタジー小説、後半は犯罪小説といった印象。それでもやっぱり銀行を絡めるあたりは池井戸さんですね。
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呪われたトラックBT21 それに関係したもの達が起こす事件 現代では、古い制服を着た途端過去の記憶にタイムスリップ。父の過去を探り過去の出来事を解明していくお話 上巻では分からんこと多かったから下巻に期待 BT21をとりまく話なのに何故BT63なんでしょ?
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