私のアルバイト放浪記 の商品レビュー
いろいろなアルバイトを転々とする著者。 転々としているが、季節が巡ったり体調が変化するぐらいの期間はそれぞれのバイトを続けているようで、そこで見えてくる人間関係や心象の観察、バイトの裏側がおもしろかった。 最低限のお金だけを稼いで生きる、まさに放浪という感じの生き方もおもしろ...
いろいろなアルバイトを転々とする著者。 転々としているが、季節が巡ったり体調が変化するぐらいの期間はそれぞれのバイトを続けているようで、そこで見えてくる人間関係や心象の観察、バイトの裏側がおもしろかった。 最低限のお金だけを稼いで生きる、まさに放浪という感じの生き方もおもしろく感じるけれど、一般的な、普通の生き方をしなければというのは誰しも感じるものなんだなぁとも思った。 そして、放浪の先にはどこかに辿り着く。必ずそうとは言えないかもしれないけど、迷っている間は放浪してみるというのもアリかもしれない。
Posted by
本屋さんで独特の絵が気になって立ち止まったら、その裏表紙に書かれているものすごいたくさんの仕事に興味を惹かれて読みたいと思った。 読んで思ったのは、辛いと思う自分の感情に対して、ここまで素直になっていいものなんだなということ。自分はもしかして辛いと感じることに麻痺していて、知らな...
本屋さんで独特の絵が気になって立ち止まったら、その裏表紙に書かれているものすごいたくさんの仕事に興味を惹かれて読みたいと思った。 読んで思ったのは、辛いと思う自分の感情に対して、ここまで素直になっていいものなんだなということ。自分はもしかして辛いと感じることに麻痺していて、知らない間に色々耐えているのかもしれない。それで得られるものもあったと思うけど、でもそうしなくても、人ってちゃんと生きていけるようだ。 自分の奥底には、小さいときから、仕事がなくなって家もなくなって食べていけなくなったらどうしよう、という気持ちがある。なに不自由なく育ててもらったのに、どうしてだろう。ご先祖さまにもしかして、ものすごーくお腹がすいた経験をした人がいるのかもしれないな。私、食べること奪われたらたぶん生きていけないし。 たくさんの仕事を通して、自分の中にどうしても曲げられないものがある(というようなこと)を書いていたのが面白かった。たしかに、自分というのは、そうして気づいていくものかもしれない。
Posted by
この人には長生きしてほしいと思った。 どのバイトにもうまく馴染めていない感じが、読んでいてなんとなく辛くなってくる。 ただ、この本を通してこの作者の個性が垣間見えるのが面白い。 読んでいる時は少し憂鬱だったけど、それでも読み終えた今、前を向いて生きていけそうな感じがちょっとする。
Posted by
- 1