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世界史のリテラシー 少女は、なぜフランスを救えたのか の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/09/05

はらはらどきどきすることに疲れたので、読書はやめてスポンジボブばかり観ているけれど。 フランス王はいつも詰めが甘い。 ならそもそも戦争するな、だし、最悪逆襲されたらどうするのか。 という意味では、ジャンヌの戦争継続の意見のほうが合理的だけれど、少人数でも神のご加護があれば勝てる...

はらはらどきどきすることに疲れたので、読書はやめてスポンジボブばかり観ているけれど。 フランス王はいつも詰めが甘い。 ならそもそも戦争するな、だし、最悪逆襲されたらどうするのか。 という意味では、ジャンヌの戦争継続の意見のほうが合理的だけれど、少人数でも神のご加護があれば勝てる、はあり得ないと思う。 過去の戦いや戦術を学んだわけでもなく、信仰の力で団結してきたので仕方がないのかもしれないけれど。 じゃあ今までどうやって勝ってきたのだろう? 偶然や気合いで勝てるものか? 他に有能な人がいたんじゃないかなあ。なんて思いました。 もちろん奇跡も何もないなんて夢がないから、奇跡でもいいです、わたしは。 オカルトは嘘だとわかって楽しむのが礼儀。 もう少し。 各戦いの兵力とか兵の配置とか使った武器とか戦術とか知りたかったかなあ。 まあいいです。はらはらどきどきしたくないので。 おわりに、がよかったです。 勇気と行動によって大きな結果を引き起こす、人間の可能性を見せてくれる存在。という。 関係ないけど、自分と似た人間を好きになるなんてナルシシズムの極致だ。気色悪い。 理解できないと悟るから愛が育つのではないのか。 という少女漫画のセリフが刺さりました。最近。 多様性を認めよう、とかそういう話じゃなくて、だって新興宗教に入れあげて素寒貧になっている人がいたらやめなよ、って言うでしょう?そうじゃなくて、残念だけどすきになってしまったのでたまには話し合うこともやぶさかではない、 が人間ってもんじゃないのかなあってこと。 漫画もアニメもドラマもなんとなく展開読めるからはらはらどきどきはしないけど。

Posted byブクログ

2024/08/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

意味不明系の偉人の筆頭。百年戦争の最中、辺境から突然現れ、苦境に陥っていたフランスを勝利に導いた少女。世界史のバグのような存在だと思っていたが、本書を読んで、なぜジャンヌが世界史の表舞台に出てきたのかが納得できた。 前提として、まず百年戦争はイギリス対フランスという国同士の戦争ではなく、王族たちの壮大なお家騒動であった(登場人物の大半が親族同士で、同じ名前の人がたくさん出てくるので、誰が誰と戦っているのか大変わかりにくい。派閥の名前もわかりにくい。オルレアン公が中心の派閥なのにアルマニャック派とか。なぜ?)。だから、後世イメージ付けされたような、ジャンヌがフランスのナショナリズムを高揚させ、兵士の士気を高めたということではない。中世はキリスト教の全盛期。ナショナリズムではなく、キリスト教ストーリーの中で、いかに重要な意味を持っていると認識されるかが非常に重要だった。ジャンヌは中世のキリスト教ストーリーの中で重要とされる以下の4つの性質を兼ね備えていた。 ① 辺境出身:自然の中で暮らす=霊的な力。羊飼い。 ② 乙女(処女)性:聖女。女性の宗教的な力。 ③ 預言者:フランスは伝統的に「女預言者」を受け入れてきた。旧約聖書時代から信じられてきた弱き者の力。百年戦争当時は在野の女預言者が数多くいた。 ④ 騎士性:中世騎士道。ジャンヌは男装し、騎士の恰好をしていた。 皆が「こいつは本物かもしれない。」と信じるから結果が出る。結果が出るからさらに信じる。という好循環よって一気にライジングした。 そんな彼女も最後は魔女として処刑されてしまう。聖女から魔女へ。死後、復権裁判によって再び聖人に。大戦期にはナショナリズムの象徴にもなったりする。結局、人はその時々の文脈の中で好き勝手に意味づけをするのだ。

Posted byブクログ

2024/08/01

配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10279156

Posted byブクログ

2024/04/22

・ジャンヌを研究する歴史家が今でも多いのは、今日の社会が彼女に対する一種の帰依心を抱いているからでしょう。なぜこんなに魅力を感じるのでしょうか。  それは、救国の乙女というようなことではなく、民衆の一人、田舎娘が決然と行動しそのその場で即座に、奇跡のように歴史を動かし転換させて、...

・ジャンヌを研究する歴史家が今でも多いのは、今日の社会が彼女に対する一種の帰依心を抱いているからでしょう。なぜこんなに魅力を感じるのでしょうか。  それは、救国の乙女というようなことではなく、民衆の一人、田舎娘が決然と行動しそのその場で即座に、奇跡のように歴史を動かし転換させて、驚くべき人間の可能性を開示してくれるから、ではないでしょうか。

Posted byブクログ

2023/12/16

中学生のころ、デュマの『ダルタニャン物語』にどハマりして、そこからフランス史に興味を抱いた。ジャンヌ・ダルクの奇跡を知ったのは、その頃だった。それから、専門書、一般書、漫画に小説、映画…多様なジャンルでジャンヌの物語に触れてきた。多くの人が私と同じような経験をしていることと思う。...

中学生のころ、デュマの『ダルタニャン物語』にどハマりして、そこからフランス史に興味を抱いた。ジャンヌ・ダルクの奇跡を知ったのは、その頃だった。それから、専門書、一般書、漫画に小説、映画…多様なジャンルでジャンヌの物語に触れてきた。多くの人が私と同じような経験をしていることと思う。 本書はフィクションで描かれたジャンヌに飽き足りなくなって、ジャンヌの実像に迫りたいという方にとっては格好の一冊である。図版も多く、巻頭カラーの静謐なジャンヌ立像は想像をかき立てる。10代の少女がなぜ、と思わずにいられない。 一方で、ここからさらに深めたいという方にとっては、巻末の引用・参考文献が少なく、物足りないかもしれない。 それにしても、このシリーズ、なかなかおもしろそう。

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2023/09/05

現代でも有名人が ある発言や行動で 急にバッシングの対象に なる事がある ある人達には 尊敬の対象ではあっても ある人達からは うとましい存在であったり またある人達からは 利用価値があるから 支持しているだけであったり また社会の潮流であったものが そうでなくなったかと思え...

現代でも有名人が ある発言や行動で 急にバッシングの対象に なる事がある ある人達には 尊敬の対象ではあっても ある人達からは うとましい存在であったり またある人達からは 利用価値があるから 支持しているだけであったり また社会の潮流であったものが そうでなくなったかと思えば また違う角度から アイコン的存在になったり... 色々思考をあたえてくれる一冊

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2023/06/17

地位もコネクションもなく、 政治とも上流階級とも無関係な 17歳の小柄な農民の娘が、 なぜ最前線で兵を率い、 オルレアンを開放することができたのでしょう? 13歳のころ神の声を聴いて、 その5年後に戦場に赴いて勝利をおさめ、 19歳になったころ母国に見捨てられて、 イギリスで異...

地位もコネクションもなく、 政治とも上流階級とも無関係な 17歳の小柄な農民の娘が、 なぜ最前線で兵を率い、 オルレアンを開放することができたのでしょう? 13歳のころ神の声を聴いて、 その5年後に戦場に赴いて勝利をおさめ、 19歳になったころ母国に見捨てられて、 イギリスで異端審問にかけられた末、 異端者として火炙りに。 ジャンヌが歴史の表舞台で活躍したのはわずか2年。 その波乱にとんだ2年の間に、 彼女はフランスを救い、 ヨーロッパの歴史を動かしたのです。 きっと彼女はある種の天才だったに違いありません。 人を惹きつける才能があり、 機知に富み、 身体能力も優れていたのでしょう。 そして当時の文化や民衆意識にも、 ぴったりあてはまったようです。 百年戦争の終結後には復権裁判が開かれ、 1456年には無罪を宣告され、 1920年になってローマ教皇により列聖され、 聖人のひとりとなりました。 結局は政治や宗教上の権力争いの犠牲になり、 短かくはありましたが、 実にドラマチックな生涯でした。 残酷な最期でしたが、 常に神とともにあると信じていた彼女は、 炎に包まれながらも幸せだったと思いたいです。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

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