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絵本のなかの動物はなぜ一列に歩いているのか の商品レビュー

4.1

18件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2026/02/11

積読チャンネルで紹介されていた本。 第1章のコラムで書かれていた、レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』からの引用「『知る』ことは『感じる』ことの半分も重要でない」に心を打たれて、絵本を感じることを意識しながら読んでいきました。 行列型、積み木型、手袋型、入れ子型などに...

積読チャンネルで紹介されていた本。 第1章のコラムで書かれていた、レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』からの引用「『知る』ことは『感じる』ことの半分も重要でない」に心を打たれて、絵本を感じることを意識しながら読んでいきました。 行列型、積み木型、手袋型、入れ子型などに分けてわかりやすく解説されています。 専門書なので、難しくて字面だけを追ってしまうところもあるのだけれども、全体的にふむふむと読めます。 幼児教育の学部に通う大学生や、読み聞かせに関わる図書館スタッフやボランティアの人におススメ。例題として絵本の名前がたくさん出てくるので、あまり絵本に関わったことがない人には向いていない本です。 子供が小さい頃、なんでこの本が人気なのかわからない、と思える本があったのですが、なるほど、子供も私も根本的に 積み木型→カタストロフィー(破局・大円団)→均衡回復 という王道の構成に興味が無かったのだな、とやっとわかりました。(我が家で読まれるのは山本忠敬さんの乗り物の本ばかりだった) 例題の本と照らし合わせながら、ゆっくりと読み返したいと思います。

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2026/02/09

配置場所・貸出状況はこちらからご確認ください↓ https://opac.ao.omu.ac.jp/webopac/BB60453582

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2026/01/20

絵本をグループ化させて描かれている本! 自分が読んだことある絵本はどれタイプだろ〜とか自分が好きなのはこういうタイプだなとか考えながら読むのが面白いです!他にも絵本をプレゼントする際にはこういうのは持っているみたいだからないパターンをあげるとか…そういうのを考えながら読むのが楽し...

絵本をグループ化させて描かれている本! 自分が読んだことある絵本はどれタイプだろ〜とか自分が好きなのはこういうタイプだなとか考えながら読むのが面白いです!他にも絵本をプレゼントする際にはこういうのは持っているみたいだからないパターンをあげるとか…そういうのを考えながら読むのが楽しかったです!

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2025/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

積読チャンネルで紹介されていたのがきっかけで手に取った。かなり硬めの骨太な本なので読了までに時間がかかったが、毎晩「今溶解体験してるな」とか「これは均衡回復型絵本だな」とか思いながら読み聞かせができるようになり、また一つ人生の楽しみが増えてしまった。 子どもは行って帰る(均衡回復型)物語が好き。ページをめくるごとに積み重なるものにドキドキした緊張感や不安を味わい、その臨界点を超えて崩壊した瞬間に眩暈のようなカタルシスを感じ、最後には日常に戻ることで安心感を味わう。 大人は物語として絵本を捉えているので、展開が分かっている絵本を繰り返し読むことがしんどいが、子どもは均衡の崩壊と回復という体験をしているので、何度も読みたがるそう。絵本は玩具とも書かれているが、そう捉えてこちらもめげずに溶解体験をする手伝いをしたい。

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2025/06/15

最高!名著!!2025年の一冊は確定した。前半は絵本の分類や事例が並びふんふんという感じだったけど途中から感動して泣いてしまった、研究論文なのに。絵本を読むことで、人間一個人を飛び越えて生命として世界を見る視点を獲得していき、子どもへ絵本を読み聞かせする大人も同様に生命として世界...

最高!名著!!2025年の一冊は確定した。前半は絵本の分類や事例が並びふんふんという感じだったけど途中から感動して泣いてしまった、研究論文なのに。絵本を読むことで、人間一個人を飛び越えて生命として世界を見る視点を獲得していき、子どもへ絵本を読み聞かせする大人も同様に生命として世界へ溶け込む。"絵本はアヴァンギャルドで高次なメディア" というフレーズがすばらしい

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2025/03/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

子どもの頃に読んでもらったりした絵本って、内容は正直覚えていない、 けど確かに、登場人物がどんな動きをしてたかとか、そういうことが少し記憶に残っている。 ジェットコースターに乗るように、あの頃は絵本を楽しんでいたんだなーと。 本書では、これを「均衡回復」の絵本体験として、絵本についてこんなにも論じられるのか、というぐらい、体系化されています。 主なパターンが、積み木型と入れ子型。 イラストレーション、文字、そして登場するキャラクターの関係性の動きに注目して、 重なったり、並んだり、増えたり、減ったり、 みんなも知っている絵本での具体例もとても興味深い。 子どもに人気な絵本って、大人がいろいろな社会経済関係の中で評価する本と違って、純粋に子どもが楽しんでいる本だから、 それを分析することで人間についての理解も深められるんだろうと思う。 絵本に出てくるたくさんの動物たち。 その意味についての考察もおもしろかった。 文学理論についての本を前に読んだときに、小説などの物語の類型が論じられていたけれど、 絵本は別ものだということも知った。そもそも、多くの場合、いわゆる主人公がいないらしい。 これと少し関係する、時間軸についての考察も興味深かった。 私は主に絵本を美術的に、つまり、絵がかわいいとか、きれい、とか、そういった観点から見がちであったということにも気づく。 絵本原画展は大好きで、気に入った絵の絵本を買ったりするけれど、 たしかに原画を見るのは絵本を楽しむこととは全く違う行為で。 一方の文学的アプローチ、つまり、物語論などストーリーを紐解くという観点がある。 本書は、この2つのメジャーなアプローチだけではカバーしきれていない絵本の特質があるということで、 絵本制作における空間的視点の重要性を説くもの。 読み終えたときには、確かにこの視点無くしては絵本の魅力を語り切れない、ということに気づく。

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2025/03/27

絵本も好きなので読了。 「行って帰ってくる」「創造し破壊する」「同じ音や動作を繰り返す」といった幼い子供たちが本能的に好きなものをうまく要点としておさえ、説明してくれる一冊。今「はじめまして」でその本を読んだらただの児童書だとしか感じずお気に入りの本にはならないが小さい頃はなぜか...

絵本も好きなので読了。 「行って帰ってくる」「創造し破壊する」「同じ音や動作を繰り返す」といった幼い子供たちが本能的に好きなものをうまく要点としておさえ、説明してくれる一冊。今「はじめまして」でその本を読んだらただの児童書だとしか感じずお気に入りの本にはならないが小さい頃はなぜか好きで今もその本が懐かしくて好きという不思議な絵本がいくつかあるがこの本を読んだ後に構造的な観点からそれらの絵本を読み返してみるとたしかにこの本で紹介されているギミックのどれかが使われていることが殆どであり、小さい頃の「なぜ?」が解けたような心地よさがあった。

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2025/03/09

絵本、深すぎ!絵本が大好きな大人として、楽しく読んだ。 たった数分で読めて、子どもの手にも扱えるサイズ感である絵本。その中で繰り広げられている空間世界が、どういう構造になっているか…考えてみたこともなかったので、新たな知見を得た気分。 絵本の中で動物たちが一列になる構図といえば...

絵本、深すぎ!絵本が大好きな大人として、楽しく読んだ。 たった数分で読めて、子どもの手にも扱えるサイズ感である絵本。その中で繰り広げられている空間世界が、どういう構造になっているか…考えてみたこともなかったので、新たな知見を得た気分。 絵本の中で動物たちが一列になる構図といえば…『もりのなか』とか…?と思っていたら、最初にでてきて「やっぱりそうだよね!」とテンションが上がった。 「こういう共通点があったのか!」と、学術的に仕分けされるのは興味深い。 〈行って帰る構造〉、崩壊が醍醐味の〈積み木型〉や〈入れ子型〉…子どもの頃に大好きだった本の数々がなぜ子どもの心を掴むのか。こういう研究分野もあったなんて、おもしろすぎ。 「センセイ、新しくでたこの絵本は典型的な○○型ですよね」「この本は○○型の変種でしょうか」とか言いながら絵本を読み漁るところをふと想像する…楽しすぎる。 私の父は「そんなこと勉強して一体何になるんだ」と言いそうで、学費を出してくれなかった可能性は極めて高い。 〈贈与と交換における関係の積み重なる積み木型絵本の類型論〉について、「なるほど!」の連続だった。こういうの好きだわぁ。 贈与する人、贈与される人、贈与されるもの、贈与される場所。それがどのように変化するのか。全くどれも変化しないものから、その一部が変化するもの、すべて変化するものまで、16の分類に分けて絵本を考察する。 「なるほど…贈与の変化といえば…あの本はどれになるんだ?」と思っていたら、私が思い浮かべた本が次々出てきてくれて、小躍りしたい気分になった。まさに、「センセイ、この本の分類は…」とやり取りしている学生になった気分。 アートとしての絵本についても、私の好きな分野だった。 しかし知ってる本ばかりが登場するわけではない。 知らない本のことを書かれていると、本書の内容についていくのが大変。図書館で借りて読んでみよう!と最初はワクワクしていたけれど、あまりにたくさんの絵本が出てくるので、さすがに疲れた…。 子どものころに自分が好きだった本を、「こういう構造になっているところが子どもの興味を引く」と言われると、「なるほど!」と思う反面、真面目に解説しすぎて、純粋に楽しめなくなりそうな気もするなぁ…と、途中でなんだかちょっと複雑な気分になった。 なにより、学術的なので難しい…。ですます調だし論文よりは一般向けに書かれているはずだけど、自分が本当に本書の内容を理解できたかアヤシイ。最後には先生とやりとりしている学生にはなれないな、と諦めモードになった。 それでも、子どもたちが同じ本を繰り返し読んでいるのは「そこに均衡回復があるから」など、得たものは多い。 3歳の息子が今まさに『チキカングー』という〈並んで歩く×行って帰る〉の絵本を気に入っている。樋勝朋己の新刊本として図書館で見つけて借りてみたら、毎晩楽しそうに読んでいるし、繰り返し何度も読む。 登場するのは動物、人間、そして「おいもちゃん」こと、サツマイモ。なんと全員、二足歩行。サツマイモにも足がある。人間を超えているし、均衡も回復している! 5歳の娘は『わんぱくだん』のシリーズを気に入っている。あっちの世界と、こっちの世界。わかりやすいまでに〈行って帰る〉物語。 どちらも本書には出てこない絵本だけど、私なりに共通点を見つけて楽しい。 発見と納得をした私だけど、子どもたちには絵本の楽しさの種明かしはしないように注意しようと思っている。 この広い絵本世界を、理屈なしに楽しんでほしい。 ただただひたすら、絵本は楽しい。絵本は美しい。それでいいよって、そっと見守りたい。

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2025/02/26

保育者が日々のいろいろを考える時によんで欲しい本 教育・保育論集で図書館が紹介した本です。 ーーーーーーーーーーー 宮代キャンパス 配架場所コード:4F:書架 分類記号:726.601 著者記号:Y ーーーーーーーーーーー

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2025/01/08

2024.12.4市立図書館 SNSで見かけたのだったか、おもしろそうと思って図書館で予約を入れてわりとすぐに回ってきた。 なかなか読み進めないまま年末年始も終わってしまったので、ざっと読みになってしまったけれど、絵本のお話の展開に「積み木型」と「入れ子型」という典型をふたつ見出...

2024.12.4市立図書館 SNSで見かけたのだったか、おもしろそうと思って図書館で予約を入れてわりとすぐに回ってきた。 なかなか読み進めないまま年末年始も終わってしまったので、ざっと読みになってしまったけれど、絵本のお話の展開に「積み木型」と「入れ子型」という典型をふたつ見出して、それぞれの構成が子どもの心にどのように働きかけるのかていねいに分析していて、興味深く読んだ。 そうわれてみれば、「赤ずきん」や「七匹の子ヤギ」は入れ子型といえるだろうし、絵本という創作以前の昔話の型からのつながりなども考えたくなる。 こどものときから大好きだったカスキン「あめのひってすてきだな」(いまはたぶん絶版)が紹介され、ていねいに分析されていて、うれしかった。 「ありこのおつかい」など出会いそびれ読んだことのないロングセラーの魅力についても学ぶことが多かった。

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