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ルイス・ウェインのネコたち の商品レビュー

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2024/06/15

19世紀から20世紀にかけて絶大な人気を誇り、コメディタッチのイラストからサイケデリックな油彩へと作風が変わってからも再評価を受けている〈猫の画家〉ルイス・ウェインの作品をテーマごとに紹介する作品集。 本書でお母さんがテキスタイル・デザイナーだったを知って、後期の作風に対する...

19世紀から20世紀にかけて絶大な人気を誇り、コメディタッチのイラストからサイケデリックな油彩へと作風が変わってからも再評価を受けている〈猫の画家〉ルイス・ウェインの作品をテーマごとに紹介する作品集。 本書でお母さんがテキスタイル・デザイナーだったを知って、後期の作風に対するイメージが変わった! エーテル信者だったこと、元々(政治的に保守的な範囲で)ナンセンスでコミカルなコメントを絵につけていたこと、猫の毛並みに電気の力を見ていたことなどがわかると、統合失調症と絵の変化との結びつきを強調する従来の見方に縛られなくてもいいのかなと思える。イタリアの未来派に刺激されてデザインしたという陶器の招き猫シリーズもすごく面白い。この人は「トムとジェリー」の先駆者なんだな。 ウェインはアウトサイダーアーティストではなく、それどころか個人のイラスト年鑑がでるほどの売れっ子イラストレーターだったのであり、「精神病院に収容された画家」への好奇心の色眼鏡を通して眺められるべきではない、という著者の思いが首尾一貫していた。

Posted byブクログ