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ほろよい読書 おかわり の商品レビュー

3.9

97件のお客様レビュー

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2024/09/17
  • ネタバレ

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「最低な人と食べても、牡蠣はきっと美味しいんでしょうね」『オイスター・ウォーズ』/朱野帰子 真理。牡蠣だけは牡蠣好きと食べないと。仲良しが牡蠣好きなのが一番いいけれど。 この作家さんはテンポが良くて、他のも読んでみたい。こちらも初めての奥田亜希子の『君はアガベ』もよかったし、一穂ミチはやっぱりいい。 「愛おしいという言葉を教えてくれたのは先生。もとは厭う。困ったとか苦痛だとか、心が痛むさまが、可愛くて大切なことを表すようになった。だから日本語の愛は悲しみであり、英語のloveとは異なるニュアンスだと」『ホンサイホンベー』/一穂ミチ

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2024/09/08

今回は、アルコール度数高めで辛口っぽいストーリーが多いかなと思った。タイムスリップに関してはちょっと物足りなかった。

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2024/08/31
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シリーズ1作目が良くて、おかわりをすぐに所望してしまいました。おかわりも大変に美味しかった。 五作品のそれぞれの作家さんは有名人気作家さんばかりですがほとんど読んだことない人ばかり。でもさすがに皆さん素敵な話をお書きになる。 申し合わせたわけでもなかろうに、キュンとする話、ぞくぞくする話、ほろ苦い話、キラキラした話、ほっこりする話とちゃんと味わいが分かれてるのがおいしい。良い時間でした。 青山さんと奥田さんの話が好きでしたね。意外と癒されたい気分なのかなぁ。 その時の読み手の心情でも読み心地は変わりそうですね。 日本酒好きですが熱燗はあまり飲んだことがなかった。神亀の熱燗、今度飲んでみようと思います。

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2024/08/25

お酒をテーマにして5人の方が各々書いた5つの短編集の第2弾。 私は青山美智子さんの「きのこルクテル」が1番好きでした。 と言いつつ、一穂ミチさんの「ホンサイホンベー」も良かったし、結局は5編全部好きで全部良かったです!!

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2024/08/16

ほろよい読書の続編。どれも期待通りのほんわか心が温まる話でした。 お疲れ様な自分を癒す、、、ほんとその通りでした。初めて読む作家さんもいて、そういう出会いをさせてくれる点でも、いい本!

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2024/08/07
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お酒を飲みながら、語らうとその人の本性がダダ漏れになっていく。 これはリアルでもそうですよね。 この本のおもしろいところは、下戸も主人公になりうることとどんでん返しがあるところ。

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2024/07/29
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「ホンサイホンベー」が一番のお気に入り。 「きのこルクテル」も良かった!お酒が飲めない人を主人公にしていて、このテーマでこういう書き方もできるんだという驚きがあった。

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2024/08/18
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キラリッ! 僕が大好きな青山さんの作品①が若干霞んでしまうほどに、   それぞれに光っている、女性作家たちの短編競演。 【冒頭のみ】 ①『きのこルクテル』青山美智子 永瀬は編集者から都合いいように使われているフリーライター。10年以上、ミステリー作家の真柴カイトを敬愛している。今日も編集者は、下戸の永瀬にBARの取材を振ってきた。どうせ空いているだろうと。 ②『オイスター・ウォーズ』朱野帰子 「牡蠣は牡蠣好きな人と食べないとダメ。たとえそれが嫌いな人であっても」それが、上原莉愛が城戸行人に会いにきた理由。かくして初対面の二人は一緒に牡蠣を食べ始めた。 ③『ホンサイホンベー』一穂ミチ 実家に辿り着いたのは父の訃報から5日後。「おかえりなさい、彩葉」、初めて訪れる実家で迎えてくれたのはホアン。父の後妻で私の継母だった。 ④『きみはアガベ』奥田亜希子 「(幼馴染の)たっくんにもう会えないって言われた」14歳の姪、凛子のグチを40歳の僕は聞いてやる。凛子の勉強を見てやりながらも儚げな王子のようだったたっくんが浮かぶ。僕は、凛子が「お腹がすいた」とリクエストしてきたタコスを作るために立ち上がる。 ⑤『タイムスリップ』西條奈加 どうしてこの電車に乗ってしまったのか。二本の線路の踏切の向こうに、昭和にタイムスリップしたような駅。一両だけの電車が止まっていて、待っていてくれたようない感。誘われるように足が向いてしまったのだった。 唯一失敗したのは、「第2弾」だったんだなぁ、本作。「第1弾」読んでないのに。 なんか変だと薄々感じてたんだけど、「ほろよい」で手に取ってしまったかな。 ⭕️ほろよい読書 【2024年8月12日 読了】 【冒頭のみ】 ①『ショコラと秘密は彼女に香る』織守きょうや 私が幼い頃からずっと憧れていた、母の歳の離れた姉の登和子さん。そんな登和子さんの30年以上会っていない「想い人」。その人の自宅の呼び鈴を今、押そうとしている。登和子さんには話さないまま。 ②『初恋ソーダ』 坂井希久子 三島果歩40歳、独身一人暮らし。果実酒作りが趣味。果実を漬け込んで長く待たねばならないが、飲むときを想像すると口元が緩んでしまう。今や楽しみはそのくらいしかない。 ③『醸造学科の宇一君』 額賀澪 宇一君は一つ上の再いとこ。だけど、交流はほとんどない。私の実家は「桜庭酒造」で父は3代目。昔、今までのやり方を守りたい祖父に反発し、実家を出て「宇吉酒造」を立ち上げた祖父の弟。その仲が子や孫に受け継がれ、犬猿の仲はまだ続いているのだ。 ④定食屋「雑」 原田ひ香 「話がある」と言って亜弥を呼び出したものの、結局、亜弥の愚痴を聞いただけで終わってしまった。亜弥が悪いわけじゃない。自分にはまだ、すべてを話す勇気がなかっただけだ。夫の健太郎が家を出て行ったことを。 ⑤bar きりんぐみ コロナの感染拡大で店を開けられなかった2020年のある日、“ぷうちん”と電話で呼ばれた寝ぼけ眼の有野はそのまま電話を切ろうとした。相手が20年前、同じゼミだった大塚江理子で、お調子者、いいところだけを全てかっさらっていく女・・・全くいい印象がなかったからだ。 全体的に「おかわり」より、こっちの方が良かったかな。③の額賀さんは、いい余韻、明るい未来を仄かに感じさせる良作だったし、①の織守さんも、絶妙なほどの上品さを感じさせる良作だった。

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2024/07/24

お酒をテーマにした心満たされる短編集。 5人の作家が書かれていて、良かったものや、消化不良状態のものありました。 良かったものは「きのこカクテル」と「タイムスリップ」。 「きのこカクテル」は、飲めないのに店員目当てにバーに通うところが分かりやすかった。 「タイムスリップ」は...

お酒をテーマにした心満たされる短編集。 5人の作家が書かれていて、良かったものや、消化不良状態のものありました。 良かったものは「きのこカクテル」と「タイムスリップ」。 「きのこカクテル」は、飲めないのに店員目当てにバーに通うところが分かりやすかった。 「タイムスリップ」は、偶然入った提灯居酒屋で珍しい日本酒を知り、常連客や店員のやさしさに触れ一人で店に入って良かったと感じるほのぼのとした話。 再度この店を訪れると、店が無い。 よく見ると店名は違うものの、店の雰囲気は同じで、常連客と店員も歳をとっているが顔が似ている。 タイトルのタイムスリップはこれかなと思いきや... 以上の2つの短編は楽しめました。 残りの3つの短編は、私には合わなかったかな。 惜しいのは「オイスター・ウォーズ」で、SNSで炎上させられた相手に復讐の話みたいだけど、4年間チャンスを待ってやっと直接会って復讐するのかなと思ったら、どれだけ酒が飲めるか競争して終わる。 ワクワクしてきたのに肩透かしをくらった気分。

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2024/07/17

シリーズ第2弾。前作に続きおもしろかった。 特に好きだったのは、 「きのこカクテル 」 展開も良かったし、作中のきのこトークにも和んだ。不器用な登場人物に親近感がわきました。青山さんの作品は読むと元気が出る。 「きみはアガベ 」 叔父の圭と姪っ子の凛子。二人の関係がいいなぁ。...

シリーズ第2弾。前作に続きおもしろかった。 特に好きだったのは、 「きのこカクテル 」 展開も良かったし、作中のきのこトークにも和んだ。不器用な登場人物に親近感がわきました。青山さんの作品は読むと元気が出る。 「きみはアガベ 」 叔父の圭と姪っ子の凛子。二人の関係がいいなぁ。凛子のまっすぐで毅然としたところが格好いい。 作中では圭が凛子にアオノリュウゼツランを重ねるシーンがすごく良かった。 この二人の物語をもっと読んでいたかったです。 「タイムスリップ 」 昭和の雰囲気がただよう居酒屋。絶品料理と美味しいお酒。人生の節目の瞬間に立ち会わせてもらったような気持ち。 お酒の蘊蓄も楽しい。これシリーズ化して欲しいなぁと思いながら読みました。 短編だけどどれも読み応えがあったし、初読み作家さんとの良き出会いもあって嬉しい。

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