歌集 結晶質 の商品レビュー
安田茜さんの歌集ですね。 安田茜さん(1994年、京都府生まれ) 歌人。「西瓜」所属。 2016年、第六回搭新人賞。(当時は「搭」所属) 2022年、第四回笹井宏之賞個人賞(神野紗希賞)。 第一歌集になります。2023年発行。 彼岸花わたしのここにも咲いていて 此処が見...
安田茜さんの歌集ですね。 安田茜さん(1994年、京都府生まれ) 歌人。「西瓜」所属。 2016年、第六回搭新人賞。(当時は「搭」所属) 2022年、第四回笹井宏之賞個人賞(神野紗希賞)。 第一歌集になります。2023年発行。 彼岸花わたしのここにも咲いていて 此処が見えないとは言わせない もうすこしねむっていいか素手のまま 風の根元をつかんだままで かすみそうだけを飾っていた窓が かつてあったが今はもうない 春のこえ窓にとどいてくるような 風がおおきく乱す竹藪 草原という結論にたどりつく どこからきみを思い出しても さびしさということばではずれてしまう 道に菫のうつむくほどに 眠るまえ森への帰途をうっとりと 考えているむかしみたいに はつふゆのそれはきれいな銀色の 手すりから手をはなすから見て はるかさに百合ゆれたままiPhoneに 推しの画像はほほえんだまま かみのけが今夜もすこしずつ伸びる さくらの下にいてもいなくても 雨のあとつつじは闇をひらき切り この世の底をよろこんでいる 雪と花、ふるものという点だけで しろい光をしずかによこす ゆきやなぎ剪定されておとなしく 影にはいれば冷える三月 痛いほどおのれをひらく水仙を 鬱のほとりにかざっておくれ アガパンサスつたなくゆれるゆうぐれに 絵本作家はまぶたをひらく ねむたさがゆったり花を散らしては つぎのつぼみを準備している くるしみはかたどることができたけど 花言葉は花からうまれない 自分の感情や情感を素直に表現して短歌の形に想いを託す。若い斬新な短歌に痺れますね(=゚ω゚=)
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鉱物を題材にした歌があるよ、とXで見かけて興味を惹かれて読みましたが、350以上は収録されている歌のうち、鉱物モチーフは20かそこらくらいかと思うので(きっちり数えてないのでおおよそです)、鉱物目当てに読むのはお勧めしないです。 いくつか良いな、と思う歌はありました。
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素直な感想を述べれば「難しい、けど美しい」 言葉の持つ力、明るさ、美しさを信じている感じがする。 上の句と下の句のつながりが読み取りきれないような難解な歌も散見されるけど不思議と惹きつけられる。 雪や白といったモチーフが多いように思えて装丁がぴったりだなと読み終わってから思った。
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