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アロハで田植え、はじめました の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2024/09/16

おもしろかった。職に対して、これだけは譲れないという信念を持った人には響く内容だと思う。私も含め、そこまで情熱を注げる何かがない人間は、今住んでる場所でパートやアルバイトに勤しむ方を選ぶだろうなぁとも。農家は、やはりプロフェッショナルな仕事であるから、熱意がないとできないし、アロ...

おもしろかった。職に対して、これだけは譲れないという信念を持った人には響く内容だと思う。私も含め、そこまで情熱を注げる何かがない人間は、今住んでる場所でパートやアルバイトに勤しむ方を選ぶだろうなぁとも。農家は、やはりプロフェッショナルな仕事であるから、熱意がないとできないし、アロハであれなんであれ、やはり一本筋が通っているから、師匠たちにも受け入れられたのではないかと感じた。

Posted byブクログ

2024/07/04

新聞社で少し浮いている記者が、長崎県諫早市に赴任し、1日に1時間だけ自分が食べる分の米を作り、執筆活動は続けるという稲作実験。背景にあるのは、1年に自分が食べる分の米さえ作れたら、会社に頼られず生きられるという考え。 著者は『三行で撃つ』、『百冊で耕す』などの著書を持つ朝日新聞...

新聞社で少し浮いている記者が、長崎県諫早市に赴任し、1日に1時間だけ自分が食べる分の米を作り、執筆活動は続けるという稲作実験。背景にあるのは、1年に自分が食べる分の米さえ作れたら、会社に頼られず生きられるという考え。 著者は『三行で撃つ』、『百冊で耕す』などの著書を持つ朝日新聞記者の近藤康太郎さん。近藤さんは東京の渋谷生まれ。畑仕事は全くの素人、しかも虫類、爬虫類が嫌いで、コミュニケーションが苦手。好きなことは書くこと。本書は、そんな近藤さんが、会社へ地方勤務の希望を出し、諫早市で師匠を見つけ、アロハシャツを着て畑仕事に悪戦苦闘しながら、最初の収穫を迎える1年間の顛末記です。 本書は、とても面白いノンフィクションですが、近藤さんは生き方、思想についても触れていて、それも読みどころになっています。 ○スタイルがすべて 「スタイルなんてどうでもいいと、わたしは考えない。むしろ、スタイルこそすべてだ。 (かっこいい)というのはふつうに考えているよりずっと重要なファクターで、あだやおろそかにしてはならない、ということなのだ。わたしのアロハが客観的にみてかっこいいかどうか、それはここでは問題ではない。自分にとってかっこよければ、それでいいのだ。(中略) (美)が、決定的に重要なのだ。美、つまり、自分にとってかっこよいこと、楽しいことでなければ、いくら真であったり善であったりしても続かない。楽しくないと、生きていけない。かっこよくなければ、生きている意味がない」 ○文章を書くことについての思想 「自分は、なぜ東京くんだりから、ここまで飛んできたのか。 自分の目的は、自然に溶け込んで、自然と一体化して、もっと言やあ、自然を物神化して生きることではない。『エコロジズムは、人類解放の思想である』とは、思っていない。 もう少し、俗なこと。ライターで食っていく、文章を書いて、おあしを頂戴する。その道に、おのれの短い人生を賭けたいんだ。プロとして書き始めて30年、最近、ようやく分かってきたことがある。文章を書く前は、自分が何を考えているのかも、分からない。文章に組み立て、ようやく、『ああ、おれはこんなことを考えていたのか』と、驚く。考えがあって、文章がまとまるんじゃない。逆。文章という、自分自身の大きな尾っぽに振り回され、自分の考えが分かる」 ところで著者は『三行で撃つ』の中で、冒頭(つかみ)の三行の重要性を説いています。 「三行以内で撃ってくれ。驚かせ、のけぞらせてくれ」 では、本書の三行はどうでしょうか? 「トマ・ピケティの「21世紀の資本』が、ベストセラーになった。 ほとんどの期間で、「資本収益率(r)」>「経済成長率(g)」が成り立っていることをデータで実証した労作。これはつまり、『放っておくと格差は拡大する』ということを言っている。税制などで是正しない限り、富裕層と中間層・貧困層との差はどんどん広がっていく」 けっこう撃たれるつかみと思います。ここから『新自由主義』の正体は「飢えの恐怖による支配」であることが見えてきて、「自分が食べる分米だけ作る」ことの重要性がわかってきました。 それよりも、本書は娯楽性の高いノンフィクション。楽しんで読めました

Posted byブクログ

2024/01/30

軽快かつ軽妙なノリで、読む者を笑わせながらも、グローバル資本主義と大まじめに闘うひとつの真摯な生き方を自ら示す。 原理主義になって大上段から振りかざすことをデリケートに避けながらも、ヘーゲルからフーコーまで自在に引用しつつ、現代日本の置かれた逼塞状況も的確に分かりやすく説明してみ...

軽快かつ軽妙なノリで、読む者を笑わせながらも、グローバル資本主義と大まじめに闘うひとつの真摯な生き方を自ら示す。 原理主義になって大上段から振りかざすことをデリケートに避けながらも、ヘーゲルからフーコーまで自在に引用しつつ、現代日本の置かれた逼塞状況も的確に分かりやすく説明してみせる。 なかなか筆力と胆力のあるライターだ。 とにかく笑わせてくれるので、それだけでも一読の価値あり。

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2023/12/06

どこから読んでも没入できる面白い本だった 著者の人柄も感性も美しいと思う!本当にかっこいい だけどこれはロハスではないスローライフではないが強調されすぎてて少しくどかった…雑誌に載ってたから毎回書いてたのかな?と思う 文の引用は酔いすぎてなくてよかった 引用されてる曲や本も読みた...

どこから読んでも没入できる面白い本だった 著者の人柄も感性も美しいと思う!本当にかっこいい だけどこれはロハスではないスローライフではないが強調されすぎてて少しくどかった…雑誌に載ってたから毎回書いてたのかな?と思う 文の引用は酔いすぎてなくてよかった 引用されてる曲や本も読みたいなあと思う

Posted byブクログ

2023/07/16

「百冊で耕す」があまりに面白かったので、引き続き近藤康太郎さんの本を読む。「三行で撃つ」も同時並行で読んでいる最中。 また「まえがき」でやられる。引き込み方うまいなあ。 資本主義の次の世界は、という話題は今旬ではあるが、近藤氏は、富裕層に累進課税ができる世界政府って、どれだけす...

「百冊で耕す」があまりに面白かったので、引き続き近藤康太郎さんの本を読む。「三行で撃つ」も同時並行で読んでいる最中。 また「まえがき」でやられる。引き込み方うまいなあ。 資本主義の次の世界は、という話題は今旬ではあるが、近藤氏は、富裕層に累進課税ができる世界政府って、どれだけすごい権力なんだ?と否定的。で、どうするかっていうと、「ばっくれる」(笑) アナキストになるって選択肢の在り方を人体実験しようとしている。それがこの本。 「夢もユートピアも、犬に食わせろ。わたしがやってることは、ただ、『資本主義という怪物に、力なくからめとられるだけが、人生かのではないんじゃないか?』という仮説を人体実験で確かめようとしているだけなんだ。」 大文字の思想を語るのをやめて、時間をかけて少しずつ変えていくことが、多くの人の血を流さない社会革命だと近藤氏は言う。 資本主義社会では欲望も一般化、普遍化されていく。そのつまらなさを一刀両断してくれる。つまらないし、オリジナリティが無い。なんたってかっこよくない。 「自分の欲しいものがそこにないなら、自分で作ってしまえ。」それがオルタナティブ・ライフ。 自分の生活で、一般欲望に絡め取られていない、だけどなんだか楽しそうな人間のロールモデルが必要だから、近藤氏は自分がそうであろうとしている。 とはいえ、完璧でないヘタレ農家なので、読む方も気楽だ。そこが、近藤さんの書くものの魅力だと思う。

Posted byブクログ

2023/05/09

米の自給自足、したいけどさすがに無理かなと思う。しかし、チャレンジした先達がいてその記録が本になった。経緯や結果はいかに?、と読まずにはいられない #アロハで田植え、はじめました #近藤康太郎 23/5/9出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい本 h...

米の自給自足、したいけどさすがに無理かなと思う。しかし、チャレンジした先達がいてその記録が本になった。経緯や結果はいかに?、と読まずにはいられない #アロハで田植え、はじめました #近藤康太郎 23/5/9出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい本 https://amzn.to/3LIAQ64

Posted byブクログ