戦争に行った父から、愛する息子たちへ の商品レビュー
めちゃくちゃ久しぶりのティム・オブライエンさんの作品。 「世界のすべての七月」以来、20年ぶりぐらいの再会だ。 ベトナム戦争で従軍した経験を元にした「本当の戦争の話をしよう」の著者。 ゴツゴツとしながら繊細な語り口が懐かしい。 真摯に直向きに文章を綴ろうとしている姿が垣間見えて...
めちゃくちゃ久しぶりのティム・オブライエンさんの作品。 「世界のすべての七月」以来、20年ぶりぐらいの再会だ。 ベトナム戦争で従軍した経験を元にした「本当の戦争の話をしよう」の著者。 ゴツゴツとしながら繊細な語り口が懐かしい。 真摯に直向きに文章を綴ろうとしている姿が垣間見えて、とてもステキなエッセイだ。 自分の子どもたちに向けた文章だが、歳とってから生まれた息子たちだから愛情も凝縮されて濃ゆい。 だからこそ、はっとさせられる部分も多い。 そして、この人はとてつもなく戦争が嫌いだ。 憎んでると言ってもいいだろう。 「戦争」という言葉を全て「集団殺戮(子どもも含む)」に置き換えるべきだ、と主張する。 なるほど、確かに。 そしたら、我々はウクライナで起きていることが、よりリアルに理解できる。 ♫ Hold Me My Daddy/XTC(1992)
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