聴こえない母に訊きにいく の商品レビュー
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人として考えることは皆同じなんだと思いました。 障がいがあるなしは関係なく、人としての思いやりを持ちながら、いろいろな人と関わり合うことが大切なんだと思いました。
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単純な母の生い立ちから現在に至るまでを聞いて記した本ではなく、その時代背景に何があって障がいを持った方々に如何に生きづらく苦しい時代があったか丁寧に説明されていた 困難な時代に苦しみ等を抱えながらも明るく前向きに生きてきた作者の母には学ぶべき部分もあったと感じている かつて優生...
単純な母の生い立ちから現在に至るまでを聞いて記した本ではなく、その時代背景に何があって障がいを持った方々に如何に生きづらく苦しい時代があったか丁寧に説明されていた 困難な時代に苦しみ等を抱えながらも明るく前向きに生きてきた作者の母には学ぶべき部分もあったと感じている かつて優生保護の名の下に障がいのある方々の人権が侵害されてきたことを忘れてはいけないし、今も続いている不当な差別を決して許してはいけない
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コーダである著者が母に訊いてみたかったこと。 それは、母のことを…知らなかったことを…知ることになり、わかったこともたくさんあったことが記されている。 知らなかった過去の話には、差別や偏見が見え隠れしていたが、母からは恨み言のひとつもなかった。 ほんとうは、もっともっと泣き...
コーダである著者が母に訊いてみたかったこと。 それは、母のことを…知らなかったことを…知ることになり、わかったこともたくさんあったことが記されている。 知らなかった過去の話には、差別や偏見が見え隠れしていたが、母からは恨み言のひとつもなかった。 ほんとうは、もっともっと泣きたいことや起こりたいことがあったはずだろうと思うが、子どもがいるということがとても幸せなことだと感じていたからかもしれないと思った。 祖父が娘でも呼びかけやすいようにと『だ、い』と名前をつけたことに深い愛情を感じた。
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今まで、聴こえない人「ろう者」がほとんどいない暮らしをしてきた。 もちろん手話はテレビなどで見たことはある。 やってみたいと思ったこともある。 しかし、やらなかった。 この気持ちに近いことを、著者はこのように記している。 手話は、「ろう者の間で自然発生的に生まれた、独自の...
今まで、聴こえない人「ろう者」がほとんどいない暮らしをしてきた。 もちろん手話はテレビなどで見たことはある。 やってみたいと思ったこともある。 しかし、やらなかった。 この気持ちに近いことを、著者はこのように記している。 手話は、「ろう者の間で自然発生的に生まれた、独自の言語」である。 そう、手話という言語なのだ。 例えば、英語を話せなくとも、今現在暮らしていけるから、英語を学ばなくても生きていける、と言う感情と同じなのだ。 もし、他言語を学んだら、見える景色が変わるのだから、手話という言語を学んでみたら、ろう者と関わることなく暮らしている私も、少しは世界が変わって見えるのだ。 寄り添うという言葉を改めて考えた。
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人に歴史あり。 コーダである著者のお母様、冴子さんの人生について著者が本人や関係者から話を聞きながら浮かび上がらせる1冊。 自分でない人の人生について、何か決めつけたり、まして批評するのは危険なことだと思うのだけど、著者はあくまで聞き取ったことについて自分がどう感じたか、をベー...
人に歴史あり。 コーダである著者のお母様、冴子さんの人生について著者が本人や関係者から話を聞きながら浮かび上がらせる1冊。 自分でない人の人生について、何か決めつけたり、まして批評するのは危険なことだと思うのだけど、著者はあくまで聞き取ったことについて自分がどう感じたか、をベースに書いていた気がする。 優生保護法のくだりは私も読んでて辛かったな。 目を背けたくなる事実だし、思考を放棄したくなる問題でもある。 でもこの本を読んで、私の中にコーダである五十嵐大さん、聴覚障害を持つ冴子さんや浩二さん、その家族である銀三さん、奈江子さん、佐知子さんや由美さん、聴覚障害児の教育に携わる方々など色んな視点がほんの少しだけどインストールされた気がする。 世の中を生きるひとりとして考え続けていきたいと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「大沼先生との思い出がたくさんあるらしく、喋る手を止めない」 喋る手を止めないっていいね!面白い表現! 「それが結局は冴子のためなのだ、という当事者を置き去りにした善意の発露」 これ全場面であるよな、ずっと思い出していたい言葉 心の綺麗さが伝わってくる言葉たちだった
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ろうの両親を持つコアの作者が母について書いている。恥ずかしくて両親の障害をひた隠しにしたとあったが、まだまだ社会の差別はこういった方にもあるんだな。
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「聴こえない母に訊きにいく」kashiwashobo.co.jp/book/978476015… 一個人の半生記の体裁を取りつつ、言語概念と手話について、そしてコミュニケーションと聴覚障害と教育システムに関する国内の試行錯誤の歴史について。学ぶ機会を奪われた多くの人たち。つい最近...
「聴こえない母に訊きにいく」kashiwashobo.co.jp/book/978476015… 一個人の半生記の体裁を取りつつ、言語概念と手話について、そしてコミュニケーションと聴覚障害と教育システムに関する国内の試行錯誤の歴史について。学ぶ機会を奪われた多くの人たち。つい最近まで教育環境が何も整っていなかったんだな
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生まれつき両方の耳が聴こえない両親、特に母親についてその過去の話を本に仕上げたノンフィクション。両親共に1954年生まれということなので、インタビューした時期(2021年)は67歳。この年令を見ると、私からは叔父・叔母という感じになる。そんな人たちが、手話を使うことを否定されたり...
生まれつき両方の耳が聴こえない両親、特に母親についてその過去の話を本に仕上げたノンフィクション。両親共に1954年生まれということなので、インタビューした時期(2021年)は67歳。この年令を見ると、私からは叔父・叔母という感じになる。そんな人たちが、手話を使うことを否定されたり、あるいは『優生保護法』の犠牲になったりしたのかと思うと、『昭和』という時代は"差別"の酷い時代だったのだと思う(著者の両親は「強制手術」は受けていない)。昭和生まれの私にとっては、ちょっとショッキングな内容だった。
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