残酷すぎる人間法則 の商品レビュー
新聞広告で気になり図書館で借りた。人生においてただ一つ、本当に重要なものは他者との関係だ、ということで、友情愛情孤独の観点から色々なストーリーを差し込んでいくスタイル。しかし長々とダラダラしている感じもあって読むのがすごく疲れる。
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読むと「絶望」します。 本当に「残酷すぎ」ました。 タイトルの「人間法則」というところから、てっきり「人との助け合い」「人間関係そのもの」を論破する内容だと思い、人間関係に疲れた果てた私は安心するために購入して読んでみのですが…。 本っ当に絶望しました。 どうしてくれるんです...
読むと「絶望」します。 本当に「残酷すぎ」ました。 タイトルの「人間法則」というところから、てっきり「人との助け合い」「人間関係そのもの」を論破する内容だと思い、人間関係に疲れた果てた私は安心するために購入して読んでみのですが…。 本っ当に絶望しました。 どうしてくれるんですか!?(笑) いや、本当に凄い本でした(語彙力) 人間関係に絶望した私に… これ以上に人間関係に絶望しないだろう私がに… 更に「究極の絶望」を体験をさせやがった本です。(笑) 私個人的な体感としては 読めば、ほぼ間違えなく「人生(というかまずは人生観)」が変わるでしょう。 読み終わってみて 「自分を大切にしよう」 そして、同時に 「他人の存在に感謝しよう」 そう思わ”された”一冊です。 だからこそ、逆に星5評価なのですよね…。 「読んでよかった」のと同時に、物凄く嫌い!!です。 この本…。
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売らんがためなのだろうか、原題とかけ離れたタイトルは。ただ監訳者の橘玲氏の他の著作と同じように、ただ冷酷な現実を突き付けて終わりなのではなく、その現実を踏まえて本当に人が幸せに生きるとは何のかという一つの解を提示する。 監訳者序文の一行目「人生においてだた一つ、本当に重要なものは...
売らんがためなのだろうか、原題とかけ離れたタイトルは。ただ監訳者の橘玲氏の他の著作と同じように、ただ冷酷な現実を突き付けて終わりなのではなく、その現実を踏まえて本当に人が幸せに生きるとは何のかという一つの解を提示する。 監訳者序文の一行目「人生においてだた一つ、本当に重要なものは他者との関係だ」とあるが、ここに至るまでにいろいろあるから忘れてしまう。終わりまでたどり着いて見返したときに「あ、ネタバレしてたのか」という感じ。 人の心は見た目が2割。犯罪者プロファイリングの精度は3%以下。人の心を読むことなど自分が思っているほどできない。脳が勝手に生み出すストーリーにとらわれて確証バイアスに苦しまないよう説明責任を果たす、判断する前に距離を取る、反対の立場から考えてみる。大切なのは開かれた心で判断を修正し続けること。 友だちの定義は誰も知らない。義務ではなく選択で、友人とは自己の拡張。『人を動かす』に書かれた法則は相手の立場になって物ごとを見る以外は今に至る検証を経ても有効である。コストをかけ弱さを見せることが友情をつくる。 元々結婚は生き残るためだったのが、豊かで安全になって恋愛の結果と捉えられるようになり、結婚への期待値が高まり過ぎた。うまくいけば現代の結婚はメリットが大きいが、そうでない場合は大きなデメリットをもたらしうる。恋煩いはリアルな病気で、恋愛は強迫性障害に似ている。喧嘩をしなくなると離婚するのは実際。離婚に繋がる四つの地雷は人格批判、拒絶、自己防衛、軽蔑、そして軽蔑が最大の離婚の予測因子。愛を温めなおす4つのRとして自己拡張で想いをリキンドル、愛情マップで親密さをリマインド、ミケランジェロ効果で親密さをリニュー、共有の物語を何度もリライト。 人は一人では生きていけない。1800年代以前に孤独は存在しておらず、自己は共同体の一部であったが、主要単位としての焦点が個人へと移ったため群衆の中でも孤独を感じるようになった。孤独な人も他者とかかわる時間はそうでない人と変わらず、あくまで主観的なものだが、孤独である場合には「一人でいるので余計警戒せよ」という遺伝的な仕組みでストレスは高まる。好感を持たれることは名声を得るよりプラスで、有名になるほど孤独になる。プラセボが効くのは、身体が注意を求めて発する警報が、注意を与えられたことでオフになるから。災害時に人間は協力状態に戻る。一人では生きられないという現実を直視し、コミュニティに貢献せよというのが筆者の提案。 ちなみに自分の出身大学の名前が出てきたが、訳者によって「ブリアムヤング大学」と誤訳されている。
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優等生は億万長者にはなれない。 チャーチルは変質的で何をしでかすかわからない人物だったが、国を救った。 リーダーは二つのタイプに分かれる=チェンバレンのようなエリートはふるいにかけられ手法は常套的。リンカーンのように予想外にリーダーになったタイプは予測不可能なことをする。 ピアニストのグレングルードは普通の暮らしができない。 フェルペスは、状態が長く足が短く両手両足が大きく腕が長い。不格好だが水泳には適していた。 変わり者になることを厭わないものが少ないとスターは生まれない。 温かさと有能さは逆の相関関係にあると認識している。 図書館で道徳の本は普通の本に比べ、盗まれる可能性が25%高い。 誰もが利己主義に徹したらどうなるか=モルドバの例。誰も互いに信用しない。 ギャングは信頼関係を必要としている。 継続的な取引は信頼が生まれやすい。 海賊の生活は規律正しく真面目。賃金は平等で誰もが一票の投票制度があった。 ギバーは敗者にもいるが、トップにもいる。頂点に位置するのはギバー。道徳的な人は幸福度が高い。 実社会ではしっぺ返し戦略が有効=相手を妬まない。自分からは先に裏切らない。協調も裏切りも相手に返す。策を弄さない。 グリッドは必要か。ときには見切りを付けること最善。ポジティブな心のつぶやきで自分を励ます=楽観主義。 自分の命が自分より大きな理由のために存在していると思えば頑張れる。人生の意義が快楽ではなく、自分ではない誰かのためにある、と思えれば、簡単には諦められない。 子どもの幸福度を高めるのは、家族史を知っているかどうか。自分のストーリーに合致する人生を望んでいる。 弁護士がうつ病になりやすい理由は、悲観的なストーリーを組み立てなければならないから。 自分の死について考えると、親切で寛大な人になる=脅威管理理論、スクルージ効果。 人は、表向き装う人になっていく。心の中で悪態をついていても表向きいい人を装っているとだんだんいい人になる。=自分でストーリーを紡いでいる。 絶体絶命の状態になったとき。行動をゲームだと考える。ゲームに見立てる、という馬鹿馬鹿しい行動は素晴らしい効果を生む。=認知的再評価。マシュマロ実験も同じ。自分でストーリーを紡ぐことで、意志力を使わず行動を変えられる。 仕事は退屈なのにゲームはなぜ面白いのか。=ゲームには、勝てる可能性、斬新であること、目標があること、フィードバックがあることの4つがあるから。 人は楽であることを求めるが、本当の幸せをもたらすのは刺激。手間のかからないケーキミックスより、卵を加えなければならないケーキミックスのほうが好まれる。勝てる見込みのある目標は脅威にはならなくなる。 人生のすべては機会費用である。見切りを付けるのは戦略的放棄、でもある。機会費用を奪われない。 グリッドは他のことを諦めることなしには成り立たない。 運は生まれつきではなく運がいい人のように行動するからついてくる。 引き寄せの法則は、欲しいものを手に入れる努力をしなくなる。夢を見て満足してしまうと行動しない。 If-Thenの計画を立てる。妨害には対処法を考えておく。 p170
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考え方が変わった。 ともだち100人できるかな!っていう歌をマジで歌ってマジで目指すとマジで幸せになれる。 生き方を変えたい。
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ステータスを求めることは幸福に繋がらない。ただ、ステータスは他人からビジネス相手として選ばれるには有効。ふろむだの著書から。 読了後しばらくたって、プラセボ効果を大きくする研究を行う医師の話をよく思い出す。p. 316あたりから。
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帰属すること。 結論は同じ共同体であるということにフォーカスすると仲間として受け入れられる。そうすれば敵は敵でなくなるって話かな。 細かな内容は他の方がまとめてくれてる。 序章で大体まとまってる。
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人生において本当に重要なことは他者との関係だ、という本。1つ1つのトピックがキャッチーでおもしろい。 ・見知らぬ人の考えや気持ちを察する実験の正答率は20%。だが人は80%の確率でその判断が正しいと思っている。 ・女性が人の心をうまく読み取れるのは、人の心を読み取ろうとすること...
人生において本当に重要なことは他者との関係だ、という本。1つ1つのトピックがキャッチーでおもしろい。 ・見知らぬ人の考えや気持ちを察する実験の正答率は20%。だが人は80%の確率でその判断が正しいと思っている。 ・女性が人の心をうまく読み取れるのは、人の心を読み取ろうとすることに意欲的だからだ。 ・第一印象は70%正しい。30%の間違いの最大の理由は確証バイアスによる。だから、第一印象が悪い人に二度目のチャンスを与えよう。 ・白状させるには、想定外の質問をするか、証拠の下調べをしておくこと。 ・友だちとはもう一人の自分。 ・友だちをつくるには、相手に時間をかけて、自分の弱さを見せること。 ・浮気は4年目が最も多い。 ・離婚は刑務所以上のストレス。 ・恋人ができると親しい友人が2人減る。 ・恋愛は強迫性障害に似ている。脳が占有され中毒状態に陥っている。 ・口論は最初の3分の態度で結末を予測できる。 ・他人に必要とされることで生きていける。リアルなコミュニティと関わろう。 ・人生の意味とは帰属すること。物語を増やそう。
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総じて言ってしまえば、人との関わりは超大切だよ、という本。 印象付のミス、友だち作り、円満な結婚生活、人とのつながりを作る、これらへの対策についても書いている。 ただ、この手の新聞コラム寄せ集めみたいな構成にありがちな欠点がある。 例示が多く、結論を系統だってまとめないので読みづ...
総じて言ってしまえば、人との関わりは超大切だよ、という本。 印象付のミス、友だち作り、円満な結婚生活、人とのつながりを作る、これらへの対策についても書いている。 ただ、この手の新聞コラム寄せ集めみたいな構成にありがちな欠点がある。 例示が多く、結論を系統だってまとめないので読みづらい。 たしかに、良いこと書いてるなと思う部分もあるんですが。。 以下、心に残ったところ。 ▼印象 第一印象の七割は正しく、30%の不正確さは脳のバイアス。 確証バイアスは 説明責任を果たす、判断する前に距離を取る、反対の立場から考えてみる で回避。 ▼友だち 友人とは、もう一人の自分。あなたの一部。 人生において、とても大切。 ▼愛 充実した人生に愛は必要。 結婚生活が上手くいっているなら健康になるし、幸福度もあがる。 離婚は刑務所以上のストレス。 ▼人との繋がり プラセボ効果で治癒力が上がる。 災害時の協力で幸せ度が上がる。 コミュニティに生きるのが人間。
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有名な自己啓発本やこれまで信じられていた成功に関する様々な言われてきたこと。それが心理学等による科学的な実験で検証してみた。というのが本書の内容である。 個人的に思うのは、科学的に検証できてない=逸話という論法はおかしいということである。 科学は日々進歩している。私が学生だった30年以上前に信じられていたこともその多くが覆されている。あまり良い例ではないがたとえば人の脳はコンピューターを真似たもの。コンピューターには記憶容量の制限がある。故に人間もたくさんのものを覚えておくことは困難である。記憶は有限というそれである。 実際は人間は忘れる。覚えておきたければ何度もその情報にふれる。もしくは思い出すという行為を繰り返さなければならない。フォン・ノイマン型のコンピュータは基本的に忘れない。記憶容量を開けたいのであれば、ある論理で優先度を設定してそれを捨てるということを意識的にプログラミングせねばならない。これでやっと「忘れる」が実現できるのである。 話は大幅にそれてしまった。研究結果がないからそれは正しくないと断じるのは全くのところセンスがない。正しいかもしれないが科学的なファクトは得られていないという認識に留めるべきであろう。 とはいえ、本書の内容は非常に興味深い。これまでは自己啓発本の作者の経験などを信用することにより信じられてきたこと。これが科学的に説明できているのである。そういう意味では非常に価値がある。
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