聖女の姉ですが、宰相閣下は無能な妹より私がお好きなようですよ?(2) の商品レビュー
期待を超えた働きで、公爵家の人たちを味方につけたレイナ。助けを求めれば力になってくれそうな人たちに囲まれているのに、人に甘えることが苦手なレイナがもどかしい。いつでも、何でもない顔をしていないといけなかったのかな…と思うと悲しくなるけれど。エドヴァルドの独占欲に戸惑うのレイナは可...
期待を超えた働きで、公爵家の人たちを味方につけたレイナ。助けを求めれば力になってくれそうな人たちに囲まれているのに、人に甘えることが苦手なレイナがもどかしい。いつでも、何でもない顔をしていないといけなかったのかな…と思うと悲しくなるけれど。エドヴァルドの独占欲に戸惑うのレイナは可愛いし、レイナの強さも弱さも知っている人が一緒にいてくれるのは安心できる。過去を思い出すとまだまだ辛い思いをするレイナだけど、もう関係ないと思えるようになれるといいな。と思った。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今回もレイナのキレッキレの台詞が聞けて満足。 途中ショタに目覚めかけてブラコンということで落ち着いた件には笑ってしまったが。 それにしても、聖女の補佐のための勉強とはいえ、今回は色々なキャラの様々な内情に手を出さざるを得ず、大変だったレイナ。 話自体も混み入ってきて、世界観の深さと練られ方に驚かされた。 そもそも恋愛と言いつつも戦略の方面でも奥深いゲーム世界だから、政治絡みのややこしい話が出てくるのは承知していたけれども、ここまで掘ってくるかと。 ただの恋愛ファンタジーではない物語、深みがある。 それでいて、キャラがギャグかよとツッコミ入れたくなるほど濃い人たちも登場して、そのギャップも楽しい。 ただそういった政治面では強キャラなレイナの弱点も今回垣間見れて、彼女の深掘りもされた印象。 誰にも褒められずに育ったレイナは、根本は臆病者で、まっすぐに向けられる愛を素直に受け取れずにいる。 ショッキングな場面が切っ掛けで、心が深く深く沈んでしまうほどに。 改めて、エドヴァルドたちがしでかした大きな過ちを突き付けられた気分。 実際、彼は頭が切れる分、自分の罪に再度苛まれる結果となったが、一方で開き直りもした。 もうレイナへの気持ちは隠さないらしい。 でも、この2巻でも決着がつかないのだ。 本来のヒロインのキャラも登場したし、広げた風呂敷を畳むのはまだ先になりそうだ。 今回は次々と登場するキャラが濃いので、すっかり忘れていた妹の方は、最後の番外編で登場。 最後の最後に登場していらつかせてくるのか聖女様……さすがである。
Posted by
- 1