鎌倉幕府の真実 の商品レビュー
歴史学者は大変ですね。 史実を見て、さらに嘘が混じっていないかも検証しなければならない。 SNSでニセ情報が氾濫している今、検証していく力は必要かもしれない。
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鎌倉時代は1192年、頼朝が幕府を開いたことで始まると学校では教わった。しかしこの1192(イイクニ)が、最近変わりつつあるという。1185年(イイハコ)にした方が良いという学者が現れ、他の年を支持する人も。また、教科書でよく目にしていた頼朝像、あれは頼朝でなく別人だ、という説も...
鎌倉時代は1192年、頼朝が幕府を開いたことで始まると学校では教わった。しかしこの1192(イイクニ)が、最近変わりつつあるという。1185年(イイハコ)にした方が良いという学者が現れ、他の年を支持する人も。また、教科書でよく目にしていた頼朝像、あれは頼朝でなく別人だ、という説も浮上しており、もはや自分が学生の頃習ったのと最近の日本史は別物だな、という印象がある。さて、本書はそんな日本の中世を、東京大学史料編纂所教授である著者が解説するというものである。取り上げる人物は平賀朝雅、中原親能、梶原景時、和田義盛、畠山重忠、上総広常などなど。これらの人物は鎌倉時代を専門にしている人以外には少しマイナーかも知れないが、(そんな事ないか?)2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の十三人』を観ていた人には、ああ、あの人か、と顔が浮かんでくる。自分も見ていたので、この本を理解するのに役立った。本の後半では、古文書の読み込みかたが出てくるが、古文書は全てを語ってくれないので、まず古文書に書かれている事から想像を膨らませて、仮定をたててみる。その仮定に対し、自分で反論を想定してみる。それでその反論を簡単に否定できぬなら、最初の仮定には再考の余地がある。世の中に披露するに足る歴史研究の新知見というのは、考えついては崩し、考えついては崩し、という繰り返しの中から、自己否定をはね返しながら生まれて来るものだ、しかし、最近の研究にはそうした考えの重厚さがどうも足りないような気がする、と著者はいう。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou28113.html
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