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欧州戦争としてのウクライナ侵攻 の商品レビュー

4.5

8件のお客様レビュー

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2024/01/04

幅広いテーマと丁寧な解説で、この戦争を見る視点が体感で5倍は増えた気がします。 エネルギー、NATO、抑止について理解が深まりました。 特にナラティブ、この戦争の語られ方についての章は背筋が伸びます。言葉は、怖い。

Posted byブクログ

2023/10/26

著者が2021年2月以降に発表した論考を再編。 ウクライナ戦争の進行にあわせて若干追補。 基本的に時系列に掲載されていて、状況を背景や当時の認識も含めて追体験できる。 思えばアフガン撤収時もウクライナ侵攻前夜もバイデンの不始末が混乱の引き金だった。

Posted byブクログ

2023/08/16

ウクライナ侵攻について欧州の視点から描いた一冊。個人的には北欧がNATOに加盟するまでの経緯がウクライナと異なっていたことを初めて知った。 感想を書いている今日時点でも侵攻が続いていることに辛くなる。

Posted byブクログ

2023/08/14

筆者によるフォーサイト誌への連載を再編集したモノに加筆したもの。時系列順に並べ直すと、 第三章 結束するNATO 第4章 米欧関係のジレンマ 第一章 ウクライナ侵攻の衝撃 第二章 ウクライナ侵攻の変容 そして、 第五章 戦争の行方と日本に突きつけるもの となる。 視点として、...

筆者によるフォーサイト誌への連載を再編集したモノに加筆したもの。時系列順に並べ直すと、 第三章 結束するNATO 第4章 米欧関係のジレンマ 第一章 ウクライナ侵攻の衝撃 第二章 ウクライナ侵攻の変容 そして、 第五章 戦争の行方と日本に突きつけるもの となる。 視点として、特に協調されているのは、NATO/EUファクターである。これは、トランプ政権時や、バイデン政権時のアフガン陥落を通じて米国との距離を測りかねているという面でもあり、また、「チェスのプレイヤーではなく、チェスの駒としての日本との共通点」でもある。 第五章で日本の対応について述べられているが、岸田首相が「今日のウクライナは明日の東アジアかも知れない」と言い切ったことはとても評価できる。日米安全保障条約があるからと言っても、米国民に「有効に」訴えることがいざというときには必要だからである。

Posted byブクログ

2023/07/20

鶴岡先生がウクライナ戦争について、過去に雑誌で書いた考察をまとめたものです。過去に書いたものなので今となってはと思う点もありますが、その時点時点で各国がどのようなことを考えていたのかを振り返るのに丁度よいと思います。確かに今思えば、最初から戦闘機と長距離砲を供与して露の後方基地を...

鶴岡先生がウクライナ戦争について、過去に雑誌で書いた考察をまとめたものです。過去に書いたものなので今となってはと思う点もありますが、その時点時点で各国がどのようなことを考えていたのかを振り返るのに丁度よいと思います。確かに今思えば、最初から戦闘機と長距離砲を供与して露の後方基地を破壊しておけば終わっていたのかもしれませんが、最初は1か月以上持ちこたえるとは思ってませんでしたからねぇ。

Posted byブクログ

2023/07/04

ロシア側がどうしてウクライナへ侵攻したのか、プーチンがなにを考えているのか?といった本は結構あるが、この本は、アメリカが、ヨーロッパが、NATOが、どのように介入を深めていったのかという側面を中心にした本。 日本もその介入、ウクライナ支援に関わっているわけだが、どうも自分たちで...

ロシア側がどうしてウクライナへ侵攻したのか、プーチンがなにを考えているのか?といった本は結構あるが、この本は、アメリカが、ヨーロッパが、NATOが、どのように介入を深めていったのかという側面を中心にした本。 日本もその介入、ウクライナ支援に関わっているわけだが、どうも自分たちでなにをやっているのかはよくわかっていない。そのあたりを考え始めるのに役にたちそう。

Posted byブクログ

2023/03/25

「ウクライナ侵攻」というものが、欧州世界に如何なるものを与えたか、さらには日本にどのような影響をもたらしたのかというのを学ばせられる一冊。 ロシアのいう、「NATO東方拡大」というものが如何なるものであるのか、またどういった文脈で進んだのかということを正しく学ぶことができる。加...

「ウクライナ侵攻」というものが、欧州世界に如何なるものを与えたか、さらには日本にどのような影響をもたらしたのかというのを学ばせられる一冊。 ロシアのいう、「NATO東方拡大」というものが如何なるものであるのか、またどういった文脈で進んだのかということを正しく学ぶことができる。加えて、この戦争の最中から起こった新たなるNATO拡大、すなわちフィンランド、スウェーデンの加盟。フィンランドとスウェーデンが持っていた「中立」の意味と、加盟後の意義について学ぶことができる。 欧州北部にまでNATOが広がるという意味の大きさは計り知れないものである。また、何故フィンランド、スウェーデンはここまで素早いNATO加盟が起こったのか、逆にウクライナは加盟申請をしてもなぜ時間がかかるのかという問題についても学べる。 また、戦争報道及び、そこでの言葉の選択の重要性も記述されている。日本政府やG7が言葉を選択して、用いていることを学ぶことができる。 また、岸田首相のキーウ訪問時の「必勝しゃもじ」が話題になり、日本の一部の人々からは批判があった。ではウクライナにとっての勝利、及び和平とはどういった条件なのかというものを「中立化」と「安全の保証」という文脈で考えさせられる。 ウクライナ侵攻を政治の側面から見た際にどういった影響があるのかを考えるには重要な一冊であると感じた。

Posted byブクログ

2023/03/03

本書の登場を知り、直ぐに入手に動き、届いた本書をゆっくりと紐解いた。そして頁を繰る手を停め悪くなり、素早く読了に至った。多様な論点を論じたモノを積み上げた、実に読み応えが在る一冊であると思う。 本書の題名にも在る「ウクライナ侵攻」は、「何時“終わる”のか誰も知らん」という意味での...

本書の登場を知り、直ぐに入手に動き、届いた本書をゆっくりと紐解いた。そして頁を繰る手を停め悪くなり、素早く読了に至った。多様な論点を論じたモノを積み上げた、実に読み応えが在る一冊であると思う。 本書の題名にも在る「ウクライナ侵攻」は、「何時“終わる”のか誰も知らん」という意味での「長期化」という様相で気持ちが曇る。生命が擦り減るような事が既に1年間も繰り返されていて、何時までやっているのか判らない。「その他大勢」に過ぎない市井の一個人が、何かを如何こう出来るのでもないが、それはそれとして「何とかならないものか?」と思う。 その「何とかならないか?」に繋がるか否かは判らないにしても、「少し間口を拡げた論点」を知る、学ぶというのは重要であると感じる。声が大きそうな人の言うことに頷いているばかりではなく、「如何しましょう?」を受け止めて自身で考える必要が在ると思う。そのためには「考える材料」が沢山要ると観る。仮令「如何しましょう?」に「如何するのが善いものか…」で応じるにしても、静かに材料を集めて考えることが肝要だと思っている。故にこの種の本を眼に留めると手にするのだ。 とりあえず「彼の地の事態」について、本書の題名にも在る「ウクライナ侵攻」という表現を用いた。が、この「事態を如何いうように呼ぶのか?」ということ自体が、或いは重大な論点にもなり得るということが本書の中にも在った。争う場合、「如何いうように聞こえる?」が大切だということである。 ロシアが「特定軍事行動」と称する行動、「侵攻」を始めてからの推移が在る。そういう推移の中で、事態の「落としどころ」というようなことが益々混迷している経過が在る。そして欧州諸国が巻き込まれ、関与もしている。NATOという枠組みを通じて米国も巻き込まれ、関与している。そういうことで事態は既に「欧州戦争」の様相である。 本書はその「欧州戦争」という観点で、「彼の地の事態」そのものに加え、NATOに関連する諸問題にも紙幅を多く割いている。その結果として、「侵攻」の脅威が世界に広げてしまった過ぎる程に大きな波紋が、より詳しく描き出されている感である。 「侵攻」の脅威が波紋を拡げる中、破壊や殺戮の「エスカレーション」が懼れられることになるが、その「エスカレーション」を抑止しようと両陣営が色々と発信しているというような事の論考も在った。 目下のロシア側の行動が意味する何か、ウクライナ側の反応を考えると、戦闘を停止する動きに如何いうように繋げるのか“答案”というようなモノは示し悪い。 戦争行為の中での“勝利”というのは「目的を果たす」ということになる訳だが、ロシア側がそれを得るにはウクライナが崩壊するというような事態であり、ウクライナが何かを譲歩するような余地が全く無く、南東部の4州を「併合」と称する動きで何やら訳が解らなくなった。また戦局が進む中で余りにも色々と在って、「何処で妥協?」が判らなくなってしまってもいる。 そして、事態がとりあえず落ち着いたという後、ロシアと各国との関係を如何して行くのかも全く判らない。ロシアと各国との入り組んだ経済関係が、「制裁」の件も絡んで複雑になっているが、それの“着地点”というようなモノを示すことが叶わない。 また、ウクライナは戦禍で大いに荒廃してしまって、戦闘が落ち着いた後に大変な苦難を抱えることは明らかだが、ロシアがとりあえず撤退しても、ロシアの側は「再度の“行動”」という余地も残るかもしれない。如何いうようにするのが善いのか?これも難しい。 本書にはこういうような論点、また「ロシア国民を如何観る?」というような事等、扱っている範囲は広い。NATOを巡る少し前の論考に手を入れたモノ、侵攻の事態推移を観ながら書き綴り続けて手を入れたモノ、本書が出る直前に書き下ろしたと見受けられる箇所が組み合わさった労作である。 それにしても、本書のような幅広い論点を示してくれるモノに触れて「彼の地の事態」を想うと、何か「“妙な時代”に入口辺り」に居合わせてしまっているというようなことを感じる。 本書は広く御薦めしなければならない一冊だと思う。

Posted byブクログ