書きたい生活 の商品レビュー
『常識のない喫茶店』の続編というか完結編。 喫茶店を辞めてからのそれから…の日常をありのまま綴っている。 前作では、客のエピソードが凄すぎてとにかく面白いと思った印象が強くある。 今作は、著者がとても繊細で正直な人だと感じ、そして何より本を愛して、書くことを楽しみたいと思っている...
『常識のない喫茶店』の続編というか完結編。 喫茶店を辞めてからのそれから…の日常をありのまま綴っている。 前作では、客のエピソードが凄すぎてとにかく面白いと思った印象が強くある。 今作は、著者がとても繊細で正直な人だと感じ、そして何より本を愛して、書くことを楽しみたいと思っているのが伝わってきた。 本屋巡りや図書館通いも日常のなかに自然とあって、 もちろん喫茶店も大好きなことがよくわかる。 日記のなかに高松へ行ったことが書かれてあり、普段気にしなかった讃岐弁も関西が長くなった自分には、懐かしく感じた。 有名な喫茶店「城の眼」や本屋ルヌガンガへも行ってみたいと思った。 さりげない日常をのぞいてみるのも楽しい。 自分の何気ない日常にもプラスされる要素があるかも…と思えてくる。
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僕のマリさんの言葉は、何気ない表現なのに心をぎゅっと鷲掴みされる。感情が揺さぶられて、素敵な言葉の渦に巻き込まれてしまう(良い意味で)。 「日記は文章を書く筋トレ」と書いておられるように、毎日、新鮮な感情を文章にする練習を続けた結果であり、努力の賜物だなぁと感服する。 行きつけ...
僕のマリさんの言葉は、何気ない表現なのに心をぎゅっと鷲掴みされる。感情が揺さぶられて、素敵な言葉の渦に巻き込まれてしまう(良い意味で)。 「日記は文章を書く筋トレ」と書いておられるように、毎日、新鮮な感情を文章にする練習を続けた結果であり、努力の賜物だなぁと感服する。 行きつけの喫茶店やお花屋さんなどがたくさんあること、親しくしている店員さんがたくさんいることは、マリさんの人柄を象徴している。きっと、好きな人は好き、嫌いな人は嫌いとはっきりしていて、率直に伝える姿勢が、人を惹きつけるのだと思う。 書くのが好き!読むのが好き!という想いの強さと、それを自分のために優先する意思の強さに惹かれる。そして改めて、自分は何を大事にして生きていきたいかを振り返る。そんなきっかけをくれる本。 マリさんの書く文章をもっと読みたい。僕のマリ中毒になりかけている。
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”いつも頭の中で弾けて浮かぶ言葉たちを並べているあいだのことを、幸福と呼ばずになんと呼ぼう” 前作『常識のない喫茶店』で衝撃的な面白さを感じた著者の待望の続編にして完結編。 読み始める前は、前作同様の奇天烈な日々、みんなが忘れかけていた自分自身を守るという正義のもとに理不尽な...
”いつも頭の中で弾けて浮かぶ言葉たちを並べているあいだのことを、幸福と呼ばずになんと呼ぼう” 前作『常識のない喫茶店』で衝撃的な面白さを感じた著者の待望の続編にして完結編。 読み始める前は、前作同様の奇天烈な日々、みんなが忘れかけていた自分自身を守るという正義のもとに理不尽な客に立ち向かう清々しさを期待していた。 でも今作にはそれよりも、著者の、文章を綴ることに対する喜びと幸福が表現されており、いかに精神的な太い柱になっているかがよくわかった。 目にも刺激的な日々というより、30歳前後の女性としての何気ない、誰にも起こりうる日常が、丁寧で感受性豊かな表現で書かれており、より著者の作家としての素敵さを感じることができる。 ”海辺で見つけた貝殻のような日々だった”という表現なんて、理屈抜きで脳の感覚が「めっちゃ良い」って言ってる。 また、穏やかな日々の中にも、前作にあったような違和感に対する冷静な分析は健在で、特に「子供を産むこと」への周囲から期待されることと自分で願うことの違いのところ同姓ではないけれどすごく共感できた。 これからもずっと著者の作品を読んでいきたくなることが確信に変わった作品。
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2021年9月に出版された『常識のない喫茶店』の続編にして完結編。 前作で、日本にこんな喫茶店があるなんて!と驚愕しながらも共感した。 そしてマリさんの事を正直で真っ直ぐな人だなと感じた。 本作でも随所にマリさんの飾らない人柄が垣間見える。 勤めていた喫茶店を辞め、引越しを...
2021年9月に出版された『常識のない喫茶店』の続編にして完結編。 前作で、日本にこんな喫茶店があるなんて!と驚愕しながらも共感した。 そしてマリさんの事を正直で真っ直ぐな人だなと感じた。 本作でも随所にマリさんの飾らない人柄が垣間見える。 勤めていた喫茶店を辞め、引越しをして、パートナーと新しい生活を始めたマリさん。 信頼出来る友人、理解あるパートナー、自分の好きな「書く事」を仕事にされて順風満帆に見えるけれど、ふとした時に感じる弱さが人間らしくて好き。 本書を自己啓発本の棚に置いて欲しいって思う所もなんだかいい。
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「常識のない喫茶店」がとっても面白かったので、続編のこちらも。 僕のマリさんが「常識のない喫茶店」を辞めるまでの日々と、それからの日々を語るエッセイ。 前作はくすくす笑える一冊だったけど、今作は何だかじんわり心に沁みる一冊だった。 読みたい本を買って、お気に入りの喫茶で読む。...
「常識のない喫茶店」がとっても面白かったので、続編のこちらも。 僕のマリさんが「常識のない喫茶店」を辞めるまでの日々と、それからの日々を語るエッセイ。 前作はくすくす笑える一冊だったけど、今作は何だかじんわり心に沁みる一冊だった。 読みたい本を買って、お気に入りの喫茶で読む。お気に入りの居酒屋で、気の置けない仲間とゲラゲラ笑いながらお酒を飲む。 ああ、いいなぁ、と思った。 僕のマリさんの生活の中には「お気に入り」が沢山あるのも、とても良いなと思った。 心の栄養って、幸せって、こういうことだ。 仕事への考え方、女性として生きるということ。読みながらふわふわと色々と考える。 心の栄養を枯らさないように、小さな「お気に入り」を増やしながら私も生きて行けたら。 今よりもっと、いや、少しでも自分を認めてあげることができるように日々を過ごせたら。 春の予感がする暖かいお天気の下、この本を読めて良かったな、と思った。 ⚫この人生で読める本の数を考えては気が遠くなる。でも、とにかく一冊でも多くの本を読みたい。その気持ちはきっとずっと枯れない気がする。 文学フリマに興味津々な今日この頃。なんだか敷居が高くて(私には)前回は二の足を踏んだんだよな。次の大阪は秋。よし、行ってみようかな。
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★喫茶店で本を読む時間や一日の終わりに部屋で日記を書いている時間が何よりの癒やしなのは、ずっと変わらない★ こういう生活が幸せだよな。繊細という言葉は、「心がもろい」「すぐに病む」みたいなマイナスなイメージがあって、まあ実際にそうなのかもしれないけれど、とてもステキなキラキラし...
★喫茶店で本を読む時間や一日の終わりに部屋で日記を書いている時間が何よりの癒やしなのは、ずっと変わらない★ こういう生活が幸せだよな。繊細という言葉は、「心がもろい」「すぐに病む」みたいなマイナスなイメージがあって、まあ実際にそうなのかもしれないけれど、とてもステキなキラキラした月だ。「普通」「当たり前」だと思われていることから、自分にとっての幸せを掬う力がある。本屋さんの扉をあける5秒前とか、夕食前にお茶をコップに入れる瞬間とか、約束の20分前に電車でゆらゆらしている時間とか。多分そういうのがしあわせ
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●なぜ気になったか デビュー作「常識のない喫茶店」をまず読まねば。本書はそこの店員さんが辞めるまでと辞めたあとのエッセイ。なにを考えて辞めて、辞めたあとはどう思っているのかを知りたい ●読了感想 ちょこちょこ現れる、自分自分に向き合うことで染み出す感じのフレーズが、気質が似たと...
●なぜ気になったか デビュー作「常識のない喫茶店」をまず読まねば。本書はそこの店員さんが辞めるまでと辞めたあとのエッセイ。なにを考えて辞めて、辞めたあとはどう思っているのかを知りたい ●読了感想 ちょこちょこ現れる、自分自分に向き合うことで染み出す感じのフレーズが、気質が似たとこがあるからなのか心に響く。この先、著者が外部の様々なことに向き合うことで染み出るフレーズを読んでみたい #書きたい生活 #僕のマリ 23/2/28出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き https://amzn.to/3Zpcd3h
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