神の数学 の商品レビュー

MAHANANDA(ジェームス・スキナー)(著者)

2024/07/24

私が頭が悪くセンスがないだけでマトモな方がお読みになればそれはそれは良書なんだと思います。

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Twitterで紹介されていた本。タイトルから「専門店な数学を用いて哲学かなんか語ってんのかな。ミケランジェロが表紙だから宗教ともミックスしてんのかな。楽しみー。」と読みはじめた。

えーと。。。
目次に目を通すと雲行きが怪しい。
んー。でもまぁ気のせいでしょと気を取り直して本文へ。

冒頭10ページは非常に科学的。いい滑り出し。
ところが早々に様子がおかしくなってくる。え？

そもそもこの著者って誰か知らずに読んでたけどどんな人なんだっけ？と巻末の著者紹介を読む。スペースは十分、言葉を尽くして著者を持ち上げているのに肝心の情報量が薄い。
卒業大学も具体的な職歴も生まれ年も家族構成もない。代わりに並ぶのは「ベストセラー作家」に「現代の賢者」に「王族大物政治家聖人君子作家から絶大な信頼を得ている」「セミナー動員50万人」？？？？　

待て待て待て（笑

本文中でも「私は核物理学者の息子として育った」「一流の◯◯」「有名な◯◯」と自分自身以外の有能な人物に触れるがなぜ彼らと接触出来るのかが一切ない。そもそも匿名で挙げられた人物については実在かどうかも不確か。

ネットによると著者はブリガムヤング大で「勉強し」早稲田で「学び」MITで「研究」し、昭和天皇や中曽根の前でAI技術実演（なんだそれ）した経験を持ち、2000億円のヘッジファンド（どこのファンドか書いてくれない）のCEOうんぬんと。
いやね、勿論この著者はちゃんとブリガムヤング大も早稲田も「卒業」してMITも「院生」として通ったんだと思いますよ。ひょっとしたら博士号も持ってるかも。このネットが悪いんです。だって「勉強」も「学び」も「研究」も1日でも10年でも同じように使える表現ですからね。卒業もせず（まさか入学もせずただオープンカレッジとか）の可能性をにおわせるこの表記が悪い。
ただ。。。他の人物紹介も見ましたが似たようなもんですね。

この人物紹介文にこの本の内容だと、ちょっとショーンK味を感じるなぁ。

この感想を書くために一応流し読みしましたが、冒頭10ページからの残り250ページ以上は「苦痛」の一言でした。　

圧倒的な知識及び思考力不足による妄言のオンパレード。
何もかもが酷すぎる。

でも政治家もそうですけど、立候補する権利は誰にでもあるわけで、穢らわしい女衒や無能な上に有害なタレントなどに投票する人が悪いわけで。
執筆および出版する権利は万人に守られるべきですよね。
読んだ私が悪いです。

2024/03/05

125ページの奴隷の件（くだり）からおかしな主張が出始めた。プロテスタントとアングロサクソンの礼賛本のようだ。必読書から取り下げた。評価も★四つから二つに変更。前半がいいだけにもったいない。
https://sessendo.hatenablog.jp/entry/2024/03/05/205724