女優エヴリンの七人の夫 の商品レビュー
雑誌の記者モニークはなぜか突然 79歳の大女優から指名され、独占取材をすることに。 それはただの取材ではなく、彼女の7回に及ぶ結婚を含む、波乱に満ちた伝記を書いて欲しいという依頼だった。 なぜ女優のエヴリンは若い記者であるモニークを選んだのか? そして7人の夫とはどんな人物で、...
雑誌の記者モニークはなぜか突然 79歳の大女優から指名され、独占取材をすることに。 それはただの取材ではなく、彼女の7回に及ぶ結婚を含む、波乱に満ちた伝記を書いて欲しいという依頼だった。 なぜ女優のエヴリンは若い記者であるモニークを選んだのか? そして7人の夫とはどんな人物で、 なぜそんなに結婚と離婚を繰り返したのか?? という謎が気になる、ミステリーな要素もありの、 しっかりと分厚い海外小説。 謎は最後まで明かされず、ヤキモキ。 かなりのボリュームだけど中弛みも感じず読めた。 7回ってちょっと多いんでない?と 最初は感じたものの、そこにはいろいろ複雑な理由もあり。 そして真実は、実際にはエヴリンが語って聞かせた中にしかなかったのだ、とわかる。 物語の間にちょこちょこと差し挟まれる ゴシップや雑誌の記事の内容は 真実を伝えているようで実は ただ物事の表面をすくって見せているだけなのかも。 ほんとのことは本人とその当事者たちだけしかわからないものだと気付かされる。
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エヴリンのような人生を送ってみたい、読み終えた時真っ先に感じた感情。 同じ女性として、生きる人間として。 自分のために行動をする、ということが時には誰かに迷惑をかけると思ったりすることがよくありますが、自分の人生なんだもん、それでいいじゃないか、と思わせてくれる本でした。 エヴリンに会いたい
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途中から予想外の展開で面白かった。実際にもそういうセレブ、いたんだろうな。 終盤の秘密の結婚式のシーン、泣きそうになった。 (ところで、「陥るのが贅沢なパニック」って何?)
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大女優エヴリンから自分が死んだら自伝を書いてほしいと無名のライターが指名される。 父親の虐待から逃げるようにハリウッドに行き、身体を利用しながらも登り詰めて行く過程とそれに絡む七人の夫との馴れ初めを聞くうちに、彼女がラズビアンであり、それを隠しながら過ごしていったことを知らされる。七人の夫の中で一番心から繋がっていたゲイのハリーとはデビューの頃からの戦友であり、親友、そして家族だった。その彼が事故にあい一緒に車に乗っていた彼氏が指名されたライターの父だった。
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星4.5くらい。 面白かった。 最初はスルーしていたけど、LGBTQ関連の作品と聞いて興味を持ち、読んでみた。面白かった。 700頁越えに、ちょっと億劫さを覚えていたけど、自伝を作るということで、語り口調が読みやすくて、夢中になって読んだ。面白かった。 なぜ、モニークに依頼したのかは、まあなんかあるだろうな、両親のどちらかが関係者だろうなと思ったけど、ハリーの恋人だったとはな。なるほどな。 エヴリンの生い立ちについて、ハリウッドで成功するまでのところは、特にマリリン・モンローっぽいなと感じた。男からの視線から自分の武器が何であるか理解し、のしあがっていくところは、悲しいけれど面白い。 映画監督と結婚した時、彼は女優と寝て私と朝目覚める、というような言い回しが出てきたけど、まさにって感じで面白かった。エヴリンの本質を理解し愛してくれたのは、ハリーと彼女(とその兄)だけだったんだなあって感じ。 モニークへ依頼したのは、父親の件以外にも安楽死についての記事を書いたから、というのも効いてて面白かった。なるほどな。映画化するらしいので楽しみ。 晩年の彼女の容姿は、オードリー・ヘップバーンの姿を想像していた。
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7回も結婚するエブリンってどんな悪女だよ、と思って読み始めたけど、読み終わる頃には真逆の印象になってた。 モニークのお母さんの最後のセリフが沁みた。
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これまで読んできた恋愛小説とは異なり、何て言ったらいいのかわからないくらいに感情的になれる一冊。 モニークがエヴリンに影響されて少しずつ変わっていったように、私もこの本から多くのことを学べた。 記憶を消してもう一度読みたい本No.1 「すべては運次第ではない。運とどれだけ卑劣...
これまで読んできた恋愛小説とは異なり、何て言ったらいいのかわからないくらいに感情的になれる一冊。 モニークがエヴリンに影響されて少しずつ変わっていったように、私もこの本から多くのことを学べた。 記憶を消してもう一度読みたい本No.1 「すべては運次第ではない。運とどれだけ卑劣な人間になれるかにかかってる」 「私が望むものを私が手にできるようにするだけ」
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改めて思ったこと。 その人の本当の事実はその人にしか分からない。 自分から見える他人の事実はただの一側面の事実であって、自分から見えたその一面だけで他人のことを判断したり知ったかぶりのように振る舞ってはいけない。
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