黒蝶貝のピアス の商品レビュー
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環と菜理子、2人の目線が交互になって進む話。 どちらも不器用だなあと思う。 環から見た菜理子は憧れの人でカッコよくて。でも菜理子から見た環は最初こそおどおどしてたけどとても眩しくて。お互い自分にないものを持っているからこその羨ましさもあるのかなと。 恋人の裏切りからの別れがあったり、かたや恋人と婚約したり、部下に裏切られたり、でも完全にさよならエンドでもない完全に悪者として捉えられないところもあったり、家庭との歪な関係など、生きてると色々な人との色々あるよね〜と思わせられる。
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どんなに順風満帆に思える家庭にも潜んでいる歪さ。信頼を寄せている人からの裏切り。女は当たり前のように結婚するものだと思われている風潮。女性の生き方。 この物語の中で起こる事件は、日常の範疇を出ないものばかり。 でも、だからこそあり得そうで、没入してしまう。 誰かの人生において、...
どんなに順風満帆に思える家庭にも潜んでいる歪さ。信頼を寄せている人からの裏切り。女は当たり前のように結婚するものだと思われている風潮。女性の生き方。 この物語の中で起こる事件は、日常の範疇を出ないものばかり。 でも、だからこそあり得そうで、没入してしまう。 誰かの人生において、そのひとりひとりが主役で、毎日の連続の中で、ちょっとした悲劇が起き、そのたびに誰かや何かに救われ、立ち直っている。 そういう毎日を繰り返しながら生きていくことに、希望が持てる作品でした。 誰にも理解してもらえなくても、裏切られて、傷ついたり、不安になったり。それでも誰かが、見ていてくれるのかもしれない、と思えました。 喫煙を「ゆるやかな自傷行為」みたいだという表現。好きでした。(語弊があるかもしれないけど) 酒に溺れるのもそう、体に害があるとわかっている行為をあえてしてみたり、気まぐれに体の関係を持ってみたり。 案外、大人はそうやって隠して溜め込んでしまうから、自分で自分を傷つけてぼろぼろになってしまうケースは多いのかもしれませんね。
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あっという間に読んでしまいました。 2人の女性の物語で、交互に変わりましたが読みやすかったです。仕事、恋愛、変わりつつもあるけど今だに根深い女性の生きづらさ、それぞれの価値観、色々詰め込まれていましたが、散らばりすぎず上手くまとまっていたのかなと思います。ラストも2人の主人公を応...
あっという間に読んでしまいました。 2人の女性の物語で、交互に変わりましたが読みやすかったです。仕事、恋愛、変わりつつもあるけど今だに根深い女性の生きづらさ、それぞれの価値観、色々詰め込まれていましたが、散らばりすぎず上手くまとまっていたのかなと思います。ラストも2人の主人公を応援したくなるようなラストでした。女性主人公の話ですが、男性にも読んでもらいたいシーンがたくさんあったのでぜひ。
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推しと働けるなんて、そんな偶然があったら幸せだろうなあとのんびり読み始めましたが、そう上手くはいかないところが好きでした。女性同士の人間関係に恋愛も絡んで、これは決裂しかないのではないかと思ったところからが、ハラハラしつつ一番心を動かされました。 はじめから何もかも上手くいく関係...
推しと働けるなんて、そんな偶然があったら幸せだろうなあとのんびり読み始めましたが、そう上手くはいかないところが好きでした。女性同士の人間関係に恋愛も絡んで、これは決裂しかないのではないかと思ったところからが、ハラハラしつつ一番心を動かされました。 はじめから何もかも上手くいく関係などなく、時にはぶつかり、距離をとったり、やっと腹を割って話したり、そんなことを繰り返して形作っていく。人と関わるのは、苦しいけど嬉しい、そんなお話でした。
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「え、もう終わり?」と読み終えた瞬間、思わずそう思ってしまいました。大きな感動や涙があるわけではありませんが、物語としてはとても素敵で、静かに心に残る一冊でした。 家庭環境に恵まれず孤独の中で育ち、今はデザイン会社の社長となった元アイドル・菜里子と、両親の深い愛情を受けて育ち、アイドルを夢見た新卒社員・環。立場も性格も正反対の2人が、最初はピリピリと緊張感のある上司と部下の関係から、少しずつ心を開いていき、やがて“家族”のように無言でも心地よく過ごせる存在へと変わっていく姿が丁寧に描かれていました。 物語の鍵となる「黒蝶貝のピアス」も象徴的で、2人の心が交差するきっかけとして印象に残りました。すべてを言葉にしなくても通じ合える関係、心の奥に寄り添うような絆が生まれていく過程が優しく描かれていて、じんわりとした温かさを感じました。 ただ、正直に言うと物語の終盤にはやや物足りなさもありました。盛り上がる要素はあるものの、文章としての展開がやや拙く、せっかくの場面が淡々と流れてしまったように感じたのが残念でした。もっと深く描かれていれば、涙がこぼれたかもしれないと思うほど、素材は素晴らしかったです。 とはいえ、物語はまだ続くような余白が残されており、もしかしたら続編があるのではと期待してしまいます。この2人のその後を、もう少しだけ見守りたくなる作品でした。人との関係性の変化や、言葉にしない優しさの価値を感じたいときにおすすめです。
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家族や友達との距離がうまくつかめないそれぞれの女性たちの成長物語。そんなうまくいくかいな、と思いつつ南の島で二人潮風に吹かれてる姿を最後に見れたような気がしてホッとした。
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砂村かいりさん初読み。1ページにぎっしり詰まっているような文章で、読むのに体力がいる気がした。 昔、地方のアイドルグループのアゲハだった菜里子、今は水彩画のイラストの会社を起こしている。 その会社で働くことになった環は、幼い頃そのアイドルグループのライブで、アゲハから耳につけて...
砂村かいりさん初読み。1ページにぎっしり詰まっているような文章で、読むのに体力がいる気がした。 昔、地方のアイドルグループのアゲハだった菜里子、今は水彩画のイラストの会社を起こしている。 その会社で働くことになった環は、幼い頃そのアイドルグループのライブで、アゲハから耳につけていた黒蝶貝のピアスをもらっていた。 大きな展開もなく、環と菜里子の物語が過去と現在を行ったり来たりする。 読み続けるのに根気と時間がいったが、環のまっすぐで根が明るい性格と、菜里子の目を離すと壊れそうな危なっかさが気になってやめられなかった。 ラストの100ページから展開が変わって面白くなってきた。 信頼していた人に裏切られて崩れて行く菜里子、それを支えて立て直そうとする環。 環の彼氏の亨輔もいい味出してた。 でもやっぱりちょっと長かった…
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憧れていた『推し』と働ける世界線って。。。 そんな夢のような憧れから、 この本を手にとってみた。 けど、そんなに華やかなものではなく 親子関係、友人関係、恋人関係を考えさせる作品だった。 親に大事にされるって色々な考え方があるなと思った。環のように一見大事に大事に育てられたよう...
憧れていた『推し』と働ける世界線って。。。 そんな夢のような憧れから、 この本を手にとってみた。 けど、そんなに華やかなものではなく 親子関係、友人関係、恋人関係を考えさせる作品だった。 親に大事にされるって色々な考え方があるなと思った。環のように一見大事に大事に育てられたように見えても実は本質は違っていたり。 人って難しい。。。 最初はちょっと微妙だった環の恋人の亨輔が 最終的には一番魅力的だった。
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沁みた〜、、環の彼氏がいいヤツすぎる。不器用で、ん?って思うことはあるけど、じんわりとした強さ優しさに触れると心がきゅーっとする。 「わかり合うっていうのは、相手との距離をゼロにするためじゃなくて、適切な距離を探すために必要」 本当にその通りだな、と思う。 人と人との距離はその時のタイミングによって変わるし、環境の変化で相手との距離感に違和感が芽生えても、縁を切るんじゃなくて縁をほどき、またきっかけがあれば結び直せばいい。常にぎゅっと強く結んでいなくてもよくて、それは自然なことなんだろうな。
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菜里子と環、2人の女性を中心に男女関係、女同士の友情や仕事関係などが描かれる。 人間関係の煩わしさ、生きにくさみたいなものをひしひしと感じた。 読みながら気分悪っ!と感じたこともあったのだけれど、同族嫌悪みたいな感じかもと気づく。 共感できること多々。 辛いことや苦しいことがあっても周囲の支えがあって人は生きているんだと思えた。 読みながらため息連発、読み終えてほーっと大きな息をついてしまうそんな物語だった。
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