からだの美 の商品レビュー
身体の細部についての随筆16篇。 いつもながら観察力と表現力に驚く。 スポーツ選手や動物などの説明だけではなく自身のエピソードも折り込まれており気軽に楽しく読める。 バレリーナの足の指、赤ちゃんの手の指、なぜそうなったのか。 考え出すと眠れない。
Posted by
小川洋子さんの身体の描写というと 妊娠カレンダーのドロっとした内臓に触れる感じを思ったが、そういうのは出てこなくて からだ というそれを覆うレイヤーみたいなのを言葉にしていったかんじ 人から動物、人形、 からだを持つものの多様なこと シロナガスクジラの軽い骨から人形の空洞への繋が...
小川洋子さんの身体の描写というと 妊娠カレンダーのドロっとした内臓に触れる感じを思ったが、そういうのは出てこなくて からだ というそれを覆うレイヤーみたいなのを言葉にしていったかんじ 人から動物、人形、 からだを持つものの多様なこと シロナガスクジラの軽い骨から人形の空洞への繋がりでこの本に流れる身体を取り巻くレイヤーみたいのに気づいた
Posted by
16篇のお話が入っていますが、シロナガスクジラのお話が好きでした。一度その大きさを体感してみたいなぁ。 目に見える姿形の美だけでなく、その奥深くにある美しさにも目を向けることで得られる愉しさもきっとある。 生き物の身体の細部を観察して愛でてみたくなるような、新しい視点を分けて...
16篇のお話が入っていますが、シロナガスクジラのお話が好きでした。一度その大きさを体感してみたいなぁ。 目に見える姿形の美だけでなく、その奥深くにある美しさにも目を向けることで得られる愉しさもきっとある。 生き物の身体の細部を観察して愛でてみたくなるような、新しい視点を分けてもらいました。
Posted by
雨降りの日曜朝。 コメダだモーニングしながらゆったり気分で読了。 アメリカンとトーストと静かな言葉の美しさをからだに取り込んだ束の間の穏やかな時間。 傘にあたる雨はやさしい。掃除機をかけて。 さて、次は何を読もうかな。
Posted by
小川洋子さんの優しい痛みを伴うお話が好きで、よく読むんだけど。こちらは、お友達にお勧めしてもらったエッセイ。人間の体の部位をこんなにも美しく語れるなんて、さすが小川洋子さん。その中でも、「声」についてのエッセイが良かった。ここだけ、体の部位じゃないんだもんな。考えてみると、「声」...
小川洋子さんの優しい痛みを伴うお話が好きで、よく読むんだけど。こちらは、お友達にお勧めしてもらったエッセイ。人間の体の部位をこんなにも美しく語れるなんて、さすが小川洋子さん。その中でも、「声」についてのエッセイが良かった。ここだけ、体の部位じゃないんだもんな。考えてみると、「声」って不思議。臓器で空気を振動させて音を作り出す。その空気の震えがあなたの鼓膜を揺らす…。なんか、すごくない?(語彙力!)私の妹が沖縄三線の新人賞コンテスト?に出た時のこと。古典だから、歌詞なんて全くわからない。にもかかわらず、まったくの門外漢の私にも良い歌はわかる。声って楽器なんだな、と思った。ヨガのYouTubeも見るんだけど、繰り返し見るのは、やっぱり声が好きな人(トーンだけでなく、ブレスのタイミング大事)。今日も歌おう。
Posted by
体に関する(特にスポーツに基づいて)気付きを書いている☺️言葉が巧みで、想いを細かい描写で表現できることはスゴい。 将棋の話が心に残る
Posted by
小川洋子さんの書く、何気ない物事の細部に目を凝らすようなエッセイがとても好き。今回は色々な分野のプロの方々や動物たちのからだの動きや思考についての考察で、やっぱり好きだった。高橋大輔選手のプログラムを見返したくなった。
Posted by
小川さんの描写はさすがに細かく、鋭い観察眼というのがよくわかる。そうなのだが、それぞれに写真が添えられていて、その写真がみんな素晴らしい。
Posted by
目をキラキラさせてテレビのスポーツ中継を、赤ちゃんを、舞台を食い入るように見つめる女性の姿が浮かぶようだった、でも小川洋子の作品はどれもそう 残酷さも醜さもひっくるめて愛おしく見つめる視点から描かれる世界だから好きなんだと思う 瞬間の美しさを捉えて逃さない忘れないことは素敵だ
Posted by
こういう観点からのものを読ませてもらえるから、小川洋子を読んでいるんだなあと思った。 バレリーナの爪先について、折に触れ考えてしまうだろう。赤ちゃんの握りこぶしが一番染み入りました。
Posted by