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心理学をつくった実験30 の商品レビュー

3.8

9件のお客様レビュー

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2024/11/18

著者の大芦先生が序章で記している通り、心理学研究の歴史的発展の流れに一致させて重要な結果を残した実験を示してくれている。しかも、それぞれの実験内容についてオリジナルの論文かオリジナルに近い著書を大芦先生が全て確認して本書を執筆したという、データやソースを信用できる本だと思います。...

著者の大芦先生が序章で記している通り、心理学研究の歴史的発展の流れに一致させて重要な結果を残した実験を示してくれている。しかも、それぞれの実験内容についてオリジナルの論文かオリジナルに近い著書を大芦先生が全て確認して本書を執筆したという、データやソースを信用できる本だと思います。 心理学者たちが人間が何を考えどのように証明してきたのか、門外漢の私は楽しく読めました。心理学初心者の方はこの本はおすすめできます

Posted byブクログ

2024/07/09

昔の人って結構残酷な実験するんだなあ、と 犬に電気ショック与えまくったり、嘘の命令で人に残酷な事をさせたり そのおかげで今の心理学が成り立っているんだろうけど、、、 心理学的なところも為になったけど、そこから哲学的なところまで手を伸ばすところが凄く面白かった 人間が2dである視...

昔の人って結構残酷な実験するんだなあ、と 犬に電気ショック与えまくったり、嘘の命令で人に残酷な事をさせたり そのおかげで今の心理学が成り立っているんだろうけど、、、 心理学的なところも為になったけど、そこから哲学的なところまで手を伸ばすところが凄く面白かった 人間が2dである視覚を3dで認識できる理由なんてのは、深めるともっと面白くなりそう 実験自体はどこかで聞いた事があるものが多かったけど、この本ではより深い所まで踏み込んでいて良かった ピアジェの発達段階のやつとかはよく見るけど、確かに研究者の問いでいくらでも答え方は変わりそう 最後のあとがきも哀愁が漂っていて良かった、、、

Posted byブクログ

2024/01/18

高橋昌一郎・新書ブログから。心理学といえば、大学時代に何となく面白そうだから選択したところ、思っていたのと違っててガッカリ、っていう思い出が…。さすがに今、そんなゲーム的イメージは持ってないんだけど、じゃあどんな学問かと問われると、言葉を濁すしかない。そんな自分なので、歴史的実験...

高橋昌一郎・新書ブログから。心理学といえば、大学時代に何となく面白そうだから選択したところ、思っていたのと違っててガッカリ、っていう思い出が…。さすがに今、そんなゲーム的イメージは持ってないんだけど、じゃあどんな学問かと問われると、言葉を濁すしかない。そんな自分なので、歴史的実験のあれこれを、系統立てて説明してくれる本書はうってつけ。既知のものも結構あり、全体を通して難解なイメージも持たずに読み進められたのも良かった。

Posted byブクログ

2023/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

心理学の実験っておもしろそうだな〜と思い、電子書籍で購入。しかし、心理学超初心者の私にとっては専門的過ぎて難しかった。 心理学が行われた社会情勢やら、学者の簡単な生い立ちやらが書かれているので、実験やその結果だけじゃ物足りない方にはかなり読み応えのある本だと思う。 心理学についてもう少し勉強したあとにまた読むかもしれない。 以下、覚えておきたいもの ・数字や単語を1度だけ聞かされてその場で思い出せるのは7個プラスマイナス2個。音や光や色や味などを1度に区別できる数も同じ。 ・意識して頑張って覚えても、あっという間に忘れていく。記憶の保持率は、19分後で60%、1時間後で50%、1日後で30%。ただし、その後はそれほど低下せず、6日後は30%弱、31日後には21%程度は覚えている。 →7、8割はすぐに忘れるが、残った2、3割は意外に忘れない。 ・記憶するときには、まず、思い出す手がかりとなるような文脈に紐付けしてその文脈と一緒に記憶する。 ・人間の記憶は外からの圧力に弱く、自分の記憶と矛盾するような情報が入ってくると、その追加情報ともともと持っている情報とを折衷しようとして、すでにできあがっている記憶を簡単に再編成してしまう。 ・抑うつ傾向のある人は状況を正確にとらえるが、精神的健康の高い人は、自分でコントロールできていないものもコントロールできていると自分の都合のいいように歪めて認知する。 ・自分で決めたと思った瞬間よりも前に、動作が開始されている。自分の意思で決断した瞬間は、何にも左右されず自分で決断した瞬間ではなく、無意識的に決定された行為に対し、意識が気付いた瞬間に過ぎない。 ・人は、明らかに「おかしい」「人道的に問題がある」と思われるようなことでも、簡単に多数派に同調したり、権威者に服従してしまう。 ・人の判断は、論理的に見て適切かどうかではなく、意識の中でバランスが取れているか、違和感がないかを問題にしている。 ・外発的動機づけは、内発的動機づけを抑制する。 ・コントロール不可能な状況に置かれると、自分の力ではどうにもならないということを学習して無気力になってしまう。(学習性無力感) ・目標は2つに集約される。 学習目標…学習することによって自分の知識を増やし、自分の技能や見識を高めることを目標にする。人間の能力、資質は努力次第というマインドセットを持つ。 遂行目標…良い成績をとって競争に勝つこと、良い業績を達成することで社会的な評価や報酬を得ることなどを目標にする。人間の能力、資質は生まれつきというマインドセットを持つ。 →学習目標を持っている人の動機づけは比較的安定するが、遂行目標を持っている人は、学習性無力感に陥る可能性が高い。 ・事実でなくても、思い込みや期待から、「こうなるだろう」と予測すると、実際にそのような状況を引き起こす行動を知らないうちにしてしまい、結果的にその思い込みに基づく予測と同じ結果を招いてしまう。(自己充足的予言)

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2023/09/13

心理学を初めて学ぶ大学1年生にとってはいい教材である。新書でもあり1000円以下なのでテキストに持って来いである。実験の基本線は押さえているが、その後の反証が書かれていない。例えばマシュマロ実験について、実際は親の養育態度が関連していることも書かれていないし、ワトソンの実験でも白...

心理学を初めて学ぶ大学1年生にとってはいい教材である。新書でもあり1000円以下なのでテキストに持って来いである。実験の基本線は押さえているが、その後の反証が書かれていない。例えばマシュマロ実験について、実際は親の養育態度が関連していることも書かれていないし、ワトソンの実験でも白いものを怖がる一般化はできなかったということなど、有名な実験ゆえに、例外があることまでは書かれていない。つまりフォロー実験が終えていないという欠点がある。しかし逆に、フォロー実験の結果を教員が教えるという余地があるということを含んでいるテキストである。  認知心理学が半分を占めていて、さらに発達心理学を含む教育心理学が半分を占めていて、社会心理学はほんのわずかである。これは、社会心理学を別に科目として教えることを考慮した章立てであろう。  いままで、精神医学やフロイトの精神分析を入れるといった特殊な新書が心理学のテキストとして用いられることがあったが、日本でもやっとまともな新書の心理学のテキストができたと考えられる。

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2023/07/17

過去に行われた実験について、なぜ行われたか?結果からわかることは?ということが書かれてます。 子供の学習や心の形成に関する実験が紹介されており、教育にも関連してて興味深かったです。 実験はやはり面白いですね。

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2023/07/03

教科書というか、学術書というか、考えながら読んでいたので個人的に非常に読破に時間がかかった 自分は別に心理学の勉強もなにもしてない一般素人ではあるが、大変興味深く読まさせていただいた 今では出来ない実験も沢山あるし、正直その実験のあとその人の人生どうなったのかな、とか思うところは...

教科書というか、学術書というか、考えながら読んでいたので個人的に非常に読破に時間がかかった 自分は別に心理学の勉強もなにもしてない一般素人ではあるが、大変興味深く読まさせていただいた 今では出来ない実験も沢山あるし、正直その実験のあとその人の人生どうなったのかな、とか思うところはある 学力伸びた、とかプラスの方向に行った人は良かったのかな、とは思いますが… 特に興味を引かれたのは、認知の誤り部分の健常な人ほと認知が不正確なのではなかろうか、といった話と動機づけと無気力の、報酬がない方がやる気を維持していたという話 色々活かせそうだなぁと思いつつも未だに解明されない分野なんだと思った あとは、ただ単に自分が最初に書いたとおりただの素人なので、昔の実験ではこうでした、では今は?と思ったのでそれは個人的にそれぞれの現在の本を読め、と言うことですねとなりました

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2023/06/01

類書が多数ある中、本書の特徴は孫引きではなく、原典やオリジナルな論文を確認することにより、誤解や偏見をなくしており、大学の2単位分の教科書としても使えるように手頃な内容・価格を意識していることにあるとのこと。 有名な実験が多数紹介されているので各々概要は知ってはいたのだが、背景・...

類書が多数ある中、本書の特徴は孫引きではなく、原典やオリジナルな論文を確認することにより、誤解や偏見をなくしており、大学の2単位分の教科書としても使えるように手頃な内容・価格を意識していることにあるとのこと。 有名な実験が多数紹介されているので各々概要は知ってはいたのだが、背景・経緯等の細かいところまでは知らなかった部分もあり参考になった。 ただし、心身二元論の哲学から科学の影響を受けて分離した心理学ではあるが、実験的手法の限界に突き当たり衰退しつつあり、将来は暗いとしている著者の認識は印象的でもある。21世紀になり、あらためて哲学と科学との狭間で岐路に立っているということなのだろう。

Posted byブクログ

2023/05/02

心理学の実験30と言わずに、もっと教えてほしい。人の心を客観的に判断するのは難しいが、それを知れるきっかけとできる!ミルグラムの実験は恐ろしいけど、人は権威に従うなー、というのがよくわかる。

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