夜空に浮かぶ欠けた月たち の商品レビュー
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心の病気にかかってしまった人たちのお話。 今でこそ、こういった心の病気は 誰でもなりうるものだと言われているけれど そうでなかった昔は、どうしていたんだろう とふと思うことがある。 「人間は完全な丸じゃないし 誰だってどこかが欠けているもの」 疲れた時にはこの言葉を思い出したい。 メンタルクリニックは敷居が高いけど こんな病院がホントにあればいいのにと思う。
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メンタルクリニックのお話。 じんわりと心温まる内容でした。誰かを頼っていいんだよと教えてくれる作品でした。
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心の病気、今の時代は誰でも患う事もあるのだから、恥ずかしくて誰にも言えないなんて思う事はないんだなと思いました。 不安になった時に、椎木メンタルクリニックの様な居場所があれば救われますね。そして何よりも旬先生やさおり先生の様に親身に話を聞いてくれる先生なら、心のモヤモヤも何でも話...
心の病気、今の時代は誰でも患う事もあるのだから、恥ずかしくて誰にも言えないなんて思う事はないんだなと思いました。 不安になった時に、椎木メンタルクリニックの様な居場所があれば救われますね。そして何よりも旬先生やさおり先生の様に親身に話を聞いてくれる先生なら、心のモヤモヤも何でも話せそうです。 本を読み終わって、無性に美味しいコーヒーが飲みたくなりました。
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「生きていたら誰だって、一度や二度くじけてしまう時期もあるよ。でも、そんなのちっとも恥ずかしいことじゃない。」 「自分の不得意なところを補ってくれる人がいれば、その人が味方になってくれれば、きみはもう半分治っている、と言っていいんだよ。君にはもう、そういう存在がいるんじゃないかな...
「生きていたら誰だって、一度や二度くじけてしまう時期もあるよ。でも、そんなのちっとも恥ずかしいことじゃない。」 「自分の不得意なところを補ってくれる人がいれば、その人が味方になってくれれば、きみはもう半分治っている、と言っていいんだよ。君にはもう、そういう存在がいるんじゃないかな。」 「社会人になったら、誰も自分のコンディションなんかきにしてくれないじゃん。大丈夫じゃない時にも大丈夫って言わなくちゃいけなくて。本当はぜんぜん大丈夫じゃないのに。」 「人生っていろんなことが起こるね。思いもよらないことが。でも、人ってちゃんと回復していくんだよ。」 「みんな、いろんなことでぺしゃんこになって、心も折れて、そういうときは、こういうところで少し心を休めて、また歩き出していく。休み、休みでいいじゃない。」 「どうしてももうだめだと思った時は、避難所みたいな人や場所をいくつか作っておくといいよ。」 暗い気持ちになっている時にこういう本を読むと、みんな色々抱えているし、自分だけじゃないと思える。 人はあっけなく壊れてしまうし、出口の見えない真っ暗闇にいることもあって、でも、必ず回復できるというのも自分の体験としても知っている。そしてこの本を読んでも、人間は脆いけど強いな、と思った。 「パイプを持つ少年」の話。自分が人と同じようにできないことがあっても、その欠けた部分も含めて自分の存在を愛してくれて、尊重してくれる人が側にいてくれれば、完全な丸でなくても欠けたままの自分を肯定できるのよね。そんな人に出会えたらいいな。 「エデンの園のエヴァ」の話。母親だから子供を可愛いと思わないといけないとか、そう思えない自分はおかしいんだと自分を責めたり、仕事も子育ても夫婦生活も何もかも順風満帆に見える元同僚から目を背けたくなったり。知りたくない情報が入ってきてしまう世の中だけど、自分の今の幸せに満足できるようになれたらな。
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みんなみんな悩んでる。そこに違いなんてないんだろうな。椎木メンタルクリニックみたいなところがあれば、ちょっとずつでもなんとかやっていけるのかもなぁ。
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文章が読みやすくてスッと入ってくる。人がみんな何かを抱えて生きている人間ぽさが描かれている。無理やり立ち直る感じではなくみんなそれぞれ向き合いながら乗り越えていくストーリーがよかった。辛い思いや経験をしてる人ほど人に優しく温かく接することができるんだと思いながら読んでいた。
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心に傷を負った人たちが、通うメンタルクリニックと昭和レトロな喫茶店。そしてその経営者たちも心に傷を負ってそれを乗り越えて来た過去が・・・。 自分だっていつ心が病んでしまうか分からないです。過去にそれに近い状態になった事もありますし。そんな時こんなメンタルクリニックと喫茶店が有った...
心に傷を負った人たちが、通うメンタルクリニックと昭和レトロな喫茶店。そしてその経営者たちも心に傷を負ってそれを乗り越えて来た過去が・・・。 自分だっていつ心が病んでしまうか分からないです。過去にそれに近い状態になった事もありますし。そんな時こんなメンタルクリニックと喫茶店が有ったらいいなあ。
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連作短編集。装画・装丁がとてもいい感じです。 澪はアパレルの仕事に就くことを目標に上京したものの、大学の被服科の同級生たちと自分の差を感じ授業に出られなくなった。働きたいと思っていたアパレルショップのバイトはすべて落ち、食欲はほとんどない状態で近所の古い純喫茶で重い気持ちで働いている。純喫茶の店主、純から近くのメンタルクリニックを紹介されて… 私の身近にはメンタルクリニックに通っている人も通っていた人もいるので、主人公たちと周囲の人のやりとりが過去の自分をプレイバックしているように思え、辛くてイライラしていた当時を思い出しました。 マイナス思考に陥っていく主人公たちに「そんなことないって」と読みながら言いたくなります。でも主人公たちがこのようなマイナス思考になってしまうのが、まさに、うつやうつ状態なのです。ハッと急に全快することはなく、気が付いたら少ししんどいながらも元気になっていく…この物語のとおりです。 椎木先生の 『「私、一日中、ここの窓から通りを行く人を見ているから……」 という言葉が耳をかすめた。暗い店内に純さんが一人、いるのではないか。今もその店内から僕を見ているのではないか。けれど、今、純さんにとってそれが必要なことなのではないかとも思った』 にグサッときました。落ち込んでいる人は心身を休めることが必要なことが頭でわかっているけれど、私は優しく待つことはできなかったなあ。 個人的な反省を含めて、読んだ後はどんよりしてしまったけれど、ほんと、個人的な感想です。 この本のようなカウンセラーと先生が同時に診察するところがあったらいいですね。メンタルクリニックの敷居が低くなって、気軽に行けるようになったらいいな、と思います。
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メンタルクリニックの話し うつ病は真面目な人がなる 不眠症がはじまり 人の悩み解決は 現状の生活の豊かさを再認識する 幸せ 衣食住 仕事 金銭を見直す 日本で生まれ 清潔 安全 食事 妻 子供 親 感謝の心 奉仕の精神 に転嫁すれば安らかなれるのでは
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窪美澄さんの作品、話題になっているから何冊か読んだけど、どれも薄〜く、ぬる〜い?作品だなー。心に何かメッセージを届けようとしてるんだろうけど、響かない、、、。なんでだろう。
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