夜空に浮かぶ欠けた月たち の商品レビュー
優しい物語 自分も働き過ぎて疲れてしまったことや完璧でなくてはという縛りに苦しんでいた時期があったのでその頃を客観視できた。 この物語ほど良い人たちは周りにいなかったけど、それでもボチボチやれてます。
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心の病を持つ人たちが喫茶店やカフェに救われる話。心の病はとても身近だし、気軽に人に頼って良いのだと改めて感じた。優しい気持ちになれる一冊。
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心の病は、決して特別なものではなく、誰しもが抱える可能性のあるもの だからこその『支え合い』、『持ちつ持たれつ』。 それにしても、喫茶店で食べるパフェやカフェラテはどうしてあんなにもいいものなんだろう! 喫茶店に行きたくなりました( ´ ▽ ` )
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人間一人では生きられない 他人と関わりをもつことはストレスにもなるが癒しにもなる 心療内科ときくと私も正直あまりお世話になりたくないという気持ちが強かった 情報がとびかうこの時代 心を病む人も多いにきまっている 他人からどう見られているのか 自分の行動は正しいのか 気にしなくてい...
人間一人では生きられない 他人と関わりをもつことはストレスにもなるが癒しにもなる 心療内科ときくと私も正直あまりお世話になりたくないという気持ちが強かった 情報がとびかうこの時代 心を病む人も多いにきまっている 他人からどう見られているのか 自分の行動は正しいのか 気にしなくていいことまで考えてしまう 傷ついた人だからこそ他人の傷みがわかる 椎木メンタルクリニックのような場所が本当にあるといいなぁ
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読みやすかった。 心の風邪をひいた人たちに寄り添う椎木クリニックのさおりと旬。 純喫茶純の純さん。 それぞれの章の登場人物が繋がっていって、人は誰もが心の風邪を引く可能性があって、ひとりじゃない、必ず誰かいるよ、という作者のメッセージを感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かった。 窪美澄のわりに読みやすい。 ゴッホとか、絵が好きなんだね。 心の病かぁ。 医学部ってすごい学費高いのにね、いいおばあちゃんがいて良かったね アタマももともと良かったんだろうなぁ。 そういう意味で現実味は薄いかもな。。
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うつ病になる人のきっかけや気持ちが、少し理解できた気がする。この本に出てくる人は、自分が傷付いて生きて来たということもあり、みんな温かい。 私も周りの人にこういう接し方ができたらいいな、と思った。
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椎木メンタルクリニックというメンタルクリニックに通う患者さんたちの物語。 精神の不調というのは、本人もまわりも気付かないくらいに突然やってくる。自分は大丈夫とか関係ないと思っていても、ちょっとしたキッカケや、小さな無理が蓄積されて、誰でも当事者になる可能性があるし、生きづらい世...
椎木メンタルクリニックというメンタルクリニックに通う患者さんたちの物語。 精神の不調というのは、本人もまわりも気付かないくらいに突然やってくる。自分は大丈夫とか関係ないと思っていても、ちょっとしたキッカケや、小さな無理が蓄積されて、誰でも当事者になる可能性があるし、生きづらい世の中だと、なおさら。 主人公たちは、みんな一生懸に真面目に生きて、でも躓いて。でもまわりの誰かに助けてと言えず、人生の途中で身動きが取れず立ち止まってしまう。そんな時に椎木メンタルクリニックや、喫茶店の店主の純さんなど、手を差し伸べてくれる他人の優しさがどんなにありがたいかがよく描写されたハートウォーミングな物語でした。 心が疲れている時におすすめな一冊です。
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温かく、自分にやさしくなれる一冊。 勝手につらい重いイメージをもっていたメンタルクリニックだけど、こんなに寄り添ってくれるクリニックがあったらいいなと思う。 自分の心の声を聞いて、もっと自分を大事に甘やかして良い、褒めていいんだよ、と言ってもらえたような気持ちになった。
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読んでよかったと思った。心療内科 椎木メンタルクリニックと純喫茶・純に集う人達の連作短編集。 まず思ったのは、こんなに寄り添ってくれる心療内科があればいいなということだった。 環境の変化や、日々のストレス、産後の大変さ、過去のトラウマなどによる不眠症、うつ、パニック障害、そして...
読んでよかったと思った。心療内科 椎木メンタルクリニックと純喫茶・純に集う人達の連作短編集。 まず思ったのは、こんなに寄り添ってくれる心療内科があればいいなということだった。 環境の変化や、日々のストレス、産後の大変さ、過去のトラウマなどによる不眠症、うつ、パニック障害、そしてADHDなど。登場人物達が抱えていた辛さは、本人達にとってはとてもつらいものだと思う。周囲も病院への1歩をそっと後押しするさりげなさは、なかなか難しいと思う。けれど、本当に心配しているということが伝われば、受け入れてもらえるのかなと思った。さおり先生が、カウンセリングで、「人間は完全な丸じゃないし、誰だってどこかが欠けているものなの」という安心できる言葉をかけ、「クリニックにきてくれてありがとうね」といってくれる。こんな先生がいる場所なら安心できそうだなとも思った。このクリニックの夫妻も過去に辛いできごとがあり、今がある。だから、より気持ちをわかってくれそうな気がした。 この小説の登場人物達は、皆優しくて、頑張りやで、人への配慮がある。こういう人達だから、心をすり減らしてしまったのかもしれない、とも思った。 ただ、心がとても疲れている人が身近にいると、こちらまで引きずりこまれそうになることがある。そんなときに話を聞いてくれる人と、ちょっと落ち着ける場所を見つけておくことは大切だと気づいた。おなじように、回復にむかうためには、安心してなんでも話せる人と、安心できる場所が必要だなと思った。 「薄紙を剥ぐようによくなっていくからね。大丈夫」「人生ってね、何度でも、どこからでも、もう一回始められるんだよ」といわれて、ゆっくりと回復に向かう様子を読むのは、安心できた。「私の居場所と誰かとのつながりがあれば、私は生きていける」と言えるようになったのを読んで、また安心した。そうしたら、純喫茶・純のコーヒーが飲んでみたくなった。 読み終わって、もう一度よくみたら、タイトルの文字の漢字の一部が欠けていた。夜空に浮かぶ欠けた月たちのことを、うまく表現しているなと思った。 「キャンベルのスープ缶」「パイプを持つ少年」「アリスの眠り」「エデンの園のエヴァ」「夜のカフェテラス」「ゆりかご」「エピローグ」
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