ホワイ・ダニット の商品レビュー
※ 行動心理捜査官・楯岡絵麻 シリーズ第10弾 他の本を読んでなくても、この一冊だけで 十分楽しめました。 人が嘘をつくときの心理的ストレスから 無意識に表れるなだめ行動やマイクジェスチャー、 微細表情から話の真偽を判別する行動心理捜査官 楯岡絵麻が主人公。 人並外れた洞察...
※ 行動心理捜査官・楯岡絵麻 シリーズ第10弾 他の本を読んでなくても、この一冊だけで 十分楽しめました。 人が嘘をつくときの心理的ストレスから 無意識に表れるなだめ行動やマイクジェスチャー、 微細表情から話の真偽を判別する行動心理捜査官 楯岡絵麻が主人公。 人並外れた洞察力と深い知識豊富な経験で 容疑者が頑なに隠す動機と事件の真相を 一つひとつ明らかにしていく痛快劇。 人間離れしているようでいて、変に人くさい ところのある主人公のオンオフのギャップも 読んでいておかしく面白い。
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どうしてもドラマのキャストに引きずられてしまう(西野以外)のは、いいのか悪いのか。 ともかく今回も、エンマ様はほんの微細ななだめ行動も見逃さない。何時も角突き合わせている筒井とも、不本意ながらと言いながら、絶妙な協力関係を築いているように見える。容疑者の態度もそれぞれ違い、犯行動...
どうしてもドラマのキャストに引きずられてしまう(西野以外)のは、いいのか悪いのか。 ともかく今回も、エンマ様はほんの微細ななだめ行動も見逃さない。何時も角突き合わせている筒井とも、不本意ながらと言いながら、絶妙な協力関係を築いているように見える。容疑者の態度もそれぞれ違い、犯行動機もさまざまだが、胸をえぐる動機もあって、複雑でもある。 服役中の楠木の影響が恐ろしいが、次作では彼女との対決ということになるのだろうか。
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嘘を見破る「エンマ様」が活躍する連作ミステリシリーズです。今回はタイトル通り、「ホワイダニット」の謎に挑むものが多いです。犯人は明確、しかしなぜ彼ら彼女らは犯行に至ってしまったのか。人の心の問題だけに、いちばん見抜くのが難しいうえ、扱いも慎重にならざるをえない部分かもしれません。...
嘘を見破る「エンマ様」が活躍する連作ミステリシリーズです。今回はタイトル通り、「ホワイダニット」の謎に挑むものが多いです。犯人は明確、しかしなぜ彼ら彼女らは犯行に至ってしまったのか。人の心の問題だけに、いちばん見抜くのが難しいうえ、扱いも慎重にならざるをえない部分かもしれません。 お気に入りは「天才子役はミスキャスト」。容疑者はたった十一歳の天才子役。彼女にいったい何があったのか。これはいかにエンマ様といえど、ある意味最強の敵かもしれません。だって狡猾な犯人というわけではないんだもの。これは「犯人」として自白させることよりも、彼女の今後の人生をこの時点で修正してあげなくてはならないという点が課題だったのでは。なんだかやりきれません。
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筒井、綿貫ペアとも戦友感が出てきて、信頼関係が相乗効果を生んでいます。 昨今の話題を上手く取り入れている感じがとても読みやすいです。 否認している被疑者を落とすのではなく、すでに罪を認めている状況で隠された真実を探したり、動機が見えてこない状況から探す様子がエンマ様シリーズら...
筒井、綿貫ペアとも戦友感が出てきて、信頼関係が相乗効果を生んでいます。 昨今の話題を上手く取り入れている感じがとても読みやすいです。 否認している被疑者を落とすのではなく、すでに罪を認めている状況で隠された真実を探したり、動機が見えてこない状況から探す様子がエンマ様シリーズらしいです。 エンマ様の天敵からの魔の手が伸び始めているので、今後も注目です。
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“エンマ様”が見破った「動機の噓」、そこに隠されていた真実とは? どんでん返しに次ぐどんでん返し! 人気カップルYouTuberとストーカー、犯行時の記憶を失ったカリスマホスト、天才子役の母親の転落死……。 相手のしぐさから噓を見破る敏腕美人刑事・楯岡絵麻が、お馴染みの捜査一課...
“エンマ様”が見破った「動機の噓」、そこに隠されていた真実とは? どんでん返しに次ぐどんでん返し! 人気カップルYouTuberとストーカー、犯行時の記憶を失ったカリスマホスト、天才子役の母親の転落死……。 相手のしぐさから噓を見破る敏腕美人刑事・楯岡絵麻が、お馴染みの捜査一課のメンバーとともに数々の難事件に挑む!
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犯人は明らかになっていて、動機を推理するという構成。 その中で、裏に隠された真相を解き明かす短編。 特に驚きが大きいものはなく、淡々と読み進めた印象。 シリーズものだと知らずに読んでしまったが、自身の本格志向からはかけ離れていたので、他の作品にはあまり興味はないかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
西野がついに婚約してしまい、複雑な思いでした。絵麻とのコンビが好きだったので、本当に結婚しちゃうのは寂しいです… 婚約者・琴莉の不安行動が気になる所ですが、真っ直ぐな西野の性格がとてもお似合いで、これで良かった気がします。 今回は初期の頃の取調スタイルに戻った様でしたね。犯人の動機が後味悪く、切なかったです。特に子役の子の未来を思うと… そして、まだまだ不穏な空気が漂い、次巻で解決する事を願っています。
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相手の仕草で嘘を見破ることができる楯岡絵麻のシリーズ10作目。 何か切ない話が多かった。絵麻と筒井の仲もかなり戦友感が強くなったような気がする。実際にそんな描写も最後の方に出てきたし。 西野と琴莉の仲を引き裂こうとする不穏な空気が漂いつつ次作に続きます。
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タイトル通り、動機にフォーカスした1冊。 犯人ははっきりしていて、自白していたりするのだけど、なぜ犯行を行ったかに謎があり、エンマ様の登場。 あいかわらずかっこいい。 そして、筒井との関係も信頼が増してきていて、いい感じ。 西野も成長してきてるし。 子役のあの子の話は切なかった。...
タイトル通り、動機にフォーカスした1冊。 犯人ははっきりしていて、自白していたりするのだけど、なぜ犯行を行ったかに謎があり、エンマ様の登場。 あいかわらずかっこいい。 そして、筒井との関係も信頼が増してきていて、いい感じ。 西野も成長してきてるし。 子役のあの子の話は切なかった。 どうか、その後の彼女が強く生きてくれますように。 あの事件の裏にあの人あり、か。まだ決着はついていないから、まだ続巻があるよね。今度はもうちょっと早めに読めると嬉しい。
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シリーズ10作目。 久しぶりの通常のシリーズものに戻った印象。 現代の問題を取り入れた4作から成る。 1作目はカップルYouTuberの男性が配信中に殺害されると言う、最近いろいろ問題になっている生配信。 犯人はストーカーだった女性だと、すぐに判明するが、絵麻は納得出来ず、マイク...
シリーズ10作目。 久しぶりの通常のシリーズものに戻った印象。 現代の問題を取り入れた4作から成る。 1作目はカップルYouTuberの男性が配信中に殺害されると言う、最近いろいろ問題になっている生配信。 犯人はストーカーだった女性だと、すぐに判明するが、絵麻は納得出来ず、マイクロジェスチャーとなだめ行為から、被疑者の隠している事実を炙り出していく。 2作目はホスト殺し。 3作目は子役タレントの母親の転落事故。 そして、4作目に並行して描かれる絵麻と死刑囚の楠木ゆかりの対峙が描かれる。 久しぶりに取り調べ室が舞台となり、絵麻の心理捜査が全面に出ているし、事件解決後の高齢の飲み会も復活し、初期の作品傾向に戻って来た気がして、個人的には面白かった。
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