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「居場所がない」人たち の商品レビュー

3.7

10件のお客様レビュー

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2024/09/14

do どこで誰と何をするのか→be 良好な状態 環境①時間②空間、③人間、を変える 所属するコミュニティー(居場所):家 接続するコミュニティー(出場所) :行動が必要になる 1人で歩いているように見えて、1人ではない

Posted byブクログ

2024/09/07

ここでいう「居場所」とは。所在ない、つまり身の置き所がないというニュアンスもあるが、具体的にいうと、自分を自分として認識してくれて、受け入れてくれる場所。買い物で人と会話して、一人暮らしの家に帰るだけの生活を、本書は一旦「居場所がない人」と括ったようだ。読み進める中で、そうした孤...

ここでいう「居場所」とは。所在ない、つまり身の置き所がないというニュアンスもあるが、具体的にいうと、自分を自分として認識してくれて、受け入れてくれる場所。買い物で人と会話して、一人暮らしの家に帰るだけの生活を、本書は一旦「居場所がない人」と括ったようだ。読み進める中で、そうした孤独が「居場所がない人」とはいえないと修正していくが、論点は分かりやすい。また、集団に所属しながら「心は孤独」という状態にも目を向ける。 そして、事実としてこの孤独状態が日本では増えている。日本が世界一の超高齢国家であることは周知の事だが、2020年時点の「国勢調査」段階における65歳以上の高齢人口は約3600万人。しかし、15歳以上の未婚・離別死別を合わせた全独身人口を割り出すと、約4930万人になる。約5000万人が独身。高齢人口より独身人口が多い「超独身国家」なのである、と著者は語る。 暮らし方の違いで、家族と離れて暮らしているだけだとも言える。学校や会社、地域社会と何かしら関われば、孤独感は和らぐかも知れない。時に、病院がその機能を果たす事もあるのだろう。本書が良いのは、別に無理して帰属せずに生きても良いではないかと開き直る点だ。 孤独が寿命を縮めるというが、男女により異なるし、生活能力や生活集団次第だ。残された家族もいないのに健康に気を遣う必要もない、好きなカップラーメンを食べる、それを煩く止める人間もいない、という事もあるのだろう。最近、芸人ヒロシのソロキャンプの本を読んだが、今後の人生は、ソロキャンプみたいなスタイルが良いのではないだろうか。

Posted byブクログ

2024/04/24

統計を数多く使い、今後の人口減少や独身率増加は避けられないので心構えをせよと後押ししてくれる。 時代とともに考え方は異なってくるので、この本にあるようなゆるやかなつながりを続けていくのがこれから広がっていくのだなと感じた。

Posted byブクログ

2024/01/02

未婚のみならず死別離別した高齢者の増加により人口の半分が独身者である時代が到来した。個人主義化が進み、かつてのような所属コミュニティの崩壊も進んだ。社会構造だけではなく、各人の視点を多重化し視座を再配置して不可避なソロ社会に適応しよう。 家族至上的な考え方をより柔軟に変えよう、...

未婚のみならず死別離別した高齢者の増加により人口の半分が独身者である時代が到来した。個人主義化が進み、かつてのような所属コミュニティの崩壊も進んだ。社会構造だけではなく、各人の視点を多重化し視座を再配置して不可避なソロ社会に適応しよう。 家族至上的な考え方をより柔軟に変えよう、独身は不幸じゃないし孤独は悪じゃない。それぞれがそう思ってたとしても、社会の雰囲気がまだあまり変わっていないのだろうか。

Posted byブクログ

2024/01/01

20年後には独身者が全人口の5割に。 40歳まで未婚だと結婚できる確率が5%以下に。 子育て支援はやるべきではあるが、少子化対策にはならないというのは、本当にその通りだと思う。 筆者によると、問題は、少子化ではなく、少母化らしい。 婚姻者、未婚者に関わらず、今後は居場所ではな...

20年後には独身者が全人口の5割に。 40歳まで未婚だと結婚できる確率が5%以下に。 子育て支援はやるべきではあるが、少子化対策にはならないというのは、本当にその通りだと思う。 筆者によると、問題は、少子化ではなく、少母化らしい。 婚姻者、未婚者に関わらず、今後は居場所ではなく、出場所を探すべきというのはなるほどと思った。家族、職場の枠以外で、色々な繋がりを持っておくことは、孤立化しないため、人生を充実させるため、必要になってきそう。

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2023/12/14

 仰っている主張は正しいかもしれないが、やや攻撃的過ぎるのでそちらが気になって本筋が頭に入って来ないことが多かった。今の少子化対策もただの子育て支援と言われているが、同じことを著者も述べている。婚姻数の減少による母親の減少と、高齢者の多死化により少子化が加速する。孤独=悪と決めつ...

 仰っている主張は正しいかもしれないが、やや攻撃的過ぎるのでそちらが気になって本筋が頭に入って来ないことが多かった。今の少子化対策もただの子育て支援と言われているが、同じことを著者も述べている。婚姻数の減少による母親の減少と、高齢者の多死化により少子化が加速する。孤独=悪と決めつけず、孤立を防ぐため「居場所」ではなく「出場所」を作り出すべし。確かに出場所を複数持っている母と、出場所の少ない叔母とでは、母の方がいきいきしている。

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2023/10/09

■人口減少するのは日本だけではない。世界の国々も同様。正確に言えばアフリカなどの途上国を除く全ての国は人口が減る。人口学的には、人類は「多産多死→多産少子→少産少死→少産多死」というサイクルで流れていく。これは日本に限らず世界のすべての国が同じ過程を進む。その傾向は先進国や高所得...

■人口減少するのは日本だけではない。世界の国々も同様。正確に言えばアフリカなどの途上国を除く全ての国は人口が減る。人口学的には、人類は「多産多死→多産少子→少産少死→少産多死」というサイクルで流れていく。これは日本に限らず世界のすべての国が同じ過程を進む。その傾向は先進国や高所得国から先に進むのだが、日本はその先駆けと言える。少子化も人口減少もマクロ視点で見ればこのような人口転換メカニズムの大きな流れの中で推移していくもの。 ■2021年の婚姻数は約50万組。2010年はまだ約70万組もあった。この10年で約28%減。出生数は2010年約107万人から2021年約81万人で減少率は24%であるから、大騒ぎしている出生減より婚姻数の絶対減の方が深刻。 ■これまで、感覚的に「家族や友達など話し相手がいない」とか「コミュニケーションする相手がいない」ことだけが孤独感の元凶のように語られていたが、、孤独に関する大規模調査から浮かび上がってきたのは「孤独とは経済問題」という発見である。要するに「お金が足りないから孤独感を感じてしまう」。  若者が結婚できない大きな要因の一つに経済問題がある。結婚や恋愛だけではなく、交友関係もまた個々人の置かれた経済環境の影響が大きい。

Posted byブクログ

2023/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とてもわかりやすく、データを整理されている。少子化なのか少母化なのか、あるいは孤独に対して、それぞれの年代や生活環境でどう捉えているのか非常にわかりやすかった。 この本は特に定年間近の人や、職場環境などの悩みがあり転職をしようと考えている人たちが読むと良いかもしれない。 この作者のシリーズは本当に分かりやすくて勉強になる。

Posted byブクログ

2023/12/18

自分の中に多様性をもつ。 所属ではなく、接続するコミュニティ(出場所)を増やして、自分の中にいろんな色を増やして行く。 その色たちは、混合するのではなく、組み合わせによって新結合し、自己のイノベーションが起きる。 この考え方に共感。 今はまだ孤独感や居場所のなさを感じたことはない...

自分の中に多様性をもつ。 所属ではなく、接続するコミュニティ(出場所)を増やして、自分の中にいろんな色を増やして行く。 その色たちは、混合するのではなく、組み合わせによって新結合し、自己のイノベーションが起きる。 この考え方に共感。 今はまだ孤独感や居場所のなさを感じたことはない(むしろ1人時間が1番心地良い!) でも、今後はどうなるか分からない。 人生を楽しむなら、行動して自分の中に多様性をもち、いろんな色を取り入れたい。

Posted byブクログ

2023/05/30

●なぜ気になったか ソロとコミュニティの融合がこの先盛り上がるのではと感じ、対話型AIが飛躍的進化を遂げ始めた今、確信に変わった。この先どんなコミュニティが幸せなのかを知りたい ●読了感想 教養の糧になった内容。「少子化」でなく「少母化」、に人口半減は想定内で考えるべきと気づか...

●なぜ気になったか ソロとコミュニティの融合がこの先盛り上がるのではと感じ、対話型AIが飛躍的進化を遂げ始めた今、確信に変わった。この先どんなコミュニティが幸せなのかを知りたい ●読了感想 教養の糧になった内容。「少子化」でなく「少母化」、に人口半減は想定内で考えるべきと気づかされた。これからは「居場所」より「出場所」、にこの先大事にすべきことのヒントをもらえた #「居場所がない」人たち #荒川和久 23/3/31出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい本 https://amzn.to/3M7ji5q

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