1,800円以上の注文で送料無料

虚心 の商品レビュー

4.1

30件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/11/18

産廃業者と産廃処分場建設反対者の対立が激化する中で殺人事件が起きる。未解決のまま16年後、不法投棄による大規模土砂崩れが発生する。産廃処理業者への偏見や大気汚染問題、活動家と称する人たちの過激さなどいろいろ考えさせられた。後半は綺麗ごとでまとめた感はあったけれど、壮真親子が幸せな...

産廃業者と産廃処分場建設反対者の対立が激化する中で殺人事件が起きる。未解決のまま16年後、不法投棄による大規模土砂崩れが発生する。産廃処理業者への偏見や大気汚染問題、活動家と称する人たちの過激さなどいろいろ考えさせられた。後半は綺麗ごとでまとめた感はあったけれど、壮真親子が幸せならいいか。

Posted byブクログ

2023/10/17

「雨に消えた向日葵」でこの作家さんを知り、同じ奈良刑事シリーズということで今回読んでみた。 "虚心"とは、わだかまりを持たない心。先入観を持たない、すなおな態度。 あえてこの意味を調べずに読んでみて、読み終わって調べてなるほどとすっと腹に落ちた感じがした。 そ...

「雨に消えた向日葵」でこの作家さんを知り、同じ奈良刑事シリーズということで今回読んでみた。 "虚心"とは、わだかまりを持たない心。先入観を持たない、すなおな態度。 あえてこの意味を調べずに読んでみて、読み終わって調べてなるほどとすっと腹に落ちた感じがした。 そして、日々自分も抱いてしまう"虚心"について考えさせられる作品だった。 もっと人のことを多面的な視点で見ることのできる人間になりたいですね。そして思い込み、先入観に捉われてしまってはいけないなと。 ストーリー的なところで言うと、なんとなく「こいつは犯人ではないだろうな」ということはわかったが、意外な犯人には驚いた。 産廃業者、不法投棄に関する問題が大きなテーマだったが、これまであまり知らない領域ということもあり、内容も非常に面白かった。 ただ「雨に消えた向日葵」には劣るかな。あとちょっと長く最後の方は読むのに息切れしてしまった感はある。 とはいえ、奈良刑事シリーズ第三弾にも期待したいと思います。

Posted byブクログ

2023/10/12

ちょっと長くてしんどいかなぁ と思ったけど 最期まで読み切ったら めちゃいい話やった。 おばちゃんはグッときた。 なかなか衝撃的な産廃に対する偏見と真実。 勉強になった。 産廃のみならず どんなことも知る事って大事だし、 色んな情報を意識して取り込み なるべく偏見を持たない...

ちょっと長くてしんどいかなぁ と思ったけど 最期まで読み切ったら めちゃいい話やった。 おばちゃんはグッときた。 なかなか衝撃的な産廃に対する偏見と真実。 勉強になった。 産廃のみならず どんなことも知る事って大事だし、 色んな情報を意識して取り込み なるべく偏見を持たないように生きたいなぁ。

Posted byブクログ

2023/10/05

奈良シリーズ2作目 執念よねぇ。奈良といえば執念よねぇ。 大量に不法投棄された産業廃棄物が引き起こした黒部山の土砂崩れ。行方不明が1人。産廃による業務上過失致死として捜査が開始される。そこで名前が上がった人物。それは16年前、黒部山の産廃最終処理場計画の反対派が殺された事件で...

奈良シリーズ2作目 執念よねぇ。奈良といえば執念よねぇ。 大量に不法投棄された産業廃棄物が引き起こした黒部山の土砂崩れ。行方不明が1人。産廃による業務上過失致死として捜査が開始される。そこで名前が上がった人物。それは16年前、黒部山の産廃最終処理場計画の反対派が殺された事件で容疑者として奈良と小山が追っていた人物だった。16年前は容疑者を逮捕できず事件は迷宮入り。今回こそは…! 絶対に犯人を捕まえる! 被害者とその家族の無念は必ず晴らす!(なんか「捜査一課長」内藤剛志の決めゼリフみたいになっちゃった笑)。前回同様の地道な捜査と熱い想いよ!! 今回の注目ポイントは奈良の「かわいさ」ですね。16年前の新人時代、小山の下で初めての殺人事件に奮闘する奈良。車のチェーンの付け方を間違えて小山に「バカたれ」と言われている奈良。かわいい。 土砂崩れで行方不明になった女性の孫、壮真。壮真に1番懐かれているのは自分だと思っている奈良。かわいい。46歳になり涙脆くなってる奈良もいい。 16年前の事件の回想シーンは「なんだよ〜、小山にスポット当てるのかよ〜( ・̆༥・̆ )」と思いましたが、それも奈良のかわいさを引き立てる為の小山だったんですね笑 【虚心】とは、わだかまりを持たない心。先入観を持たない、すなおな態度。 最後まで 事件の真相がわからなかったわたしには【虚心】がなかったのですね。小山と一緒でʅ( ・᷄֊・᷅ )ʃ ☆マイナス1の理由は 今回も容疑者 参考人の人数が多くて「あれ?これ誰だっけ?」となったこと。いや、これは私の脳みその小ささの問題なので 他の方は楽しく読めるでしょう。

Posted byブクログ

2023/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

そんなに面白いとは思わなかった。在日朝鮮人であったり、産業廃棄物の不法投棄の組織犯罪をテーマにしているのは悪くないと思うけど、ミステリー小説としての面白さは微妙。

Posted byブクログ

2023/09/17

黒部山で発生した土砂崩れは、不法投棄された大量の産業廃棄物が原因だった。一人の人間が行方不明になったこともあり事件として捜査が始まるが、捜査員の一人である奈良は、自らが関わった十六年前の未解決事件との関連を疑う。かつて最終処分場の建設を巡って賛成派と反対派が争い、反対派のリーダー...

黒部山で発生した土砂崩れは、不法投棄された大量の産業廃棄物が原因だった。一人の人間が行方不明になったこともあり事件として捜査が始まるが、捜査員の一人である奈良は、自らが関わった十六年前の未解決事件との関連を疑う。かつて最終処分場の建設を巡って賛成派と反対派が争い、反対派のリーダーが殺された事件で、疑惑の的となった金文商事は今回の件にも関与しているのか。重厚な人間ドラマも描かれたミステリです。 詳しくは語れませんが、読み始めてから読み終わるまでの間にいろんなものの見え方ががらりと変わってしまいます。それは奈良の視点でもそうなんだけれど、先入観と猜疑心でがんじがらめになった状態では、なにひとつ見えていなかったのだと痛感しました。十六年前はがちがちの正義だけを原動力のようにして突っ走っていた奈良が、事件関係者との交流を経て成長するところも読みどころです。 産業廃棄物の問題も社会的に大きな問題ですよね。ただ「ゴミ」というだけで忌避する風潮もいけないのでは、と感じました。処分場は必ずどこかに必要なものではあるし、それができることによって地域が受けるメリットもたしかにあるし。心情としては、難しいのでしょうけれど。

Posted byブクログ

2023/09/11

「雨に消えた向日葵」に続く埼玉県警・奈良刑事シリーズの第2弾。吉川作品にしては珍しく、長い割に面白くない作品。圧倒的な描写力は勿論認めているが、如何せんストーリが面白くない。なので最後まで読むのはかなり苦痛だった。事件自体のプロットももっと考慮が必要。

Posted byブクログ

2023/08/04

はっきり言って最初の50ページくらいで全部読めまして こうなって、こうなってこうなるんだろな 犯人はこの人だろなって もう丸わかりです、簡単です、イージーです、イージス艦です イージス艦というのは主に索敵に優れ、対空攻撃を担う艦船のことです あ、今イージス艦の説明はいらない?あ、...

はっきり言って最初の50ページくらいで全部読めまして こうなって、こうなってこうなるんだろな 犯人はこの人だろなって もう丸わかりです、簡単です、イージーです、イージス艦です イージス艦というのは主に索敵に優れ、対空攻撃を担う艦船のことです あ、今イージス艦の説明はいらない?あ、そうですか、空母とかも大丈夫?あ、そう航空母艦のことなんだけど、いらない? イージーなのに凄い面白かった! もうね、みんなちょっとこれは読むべきやわ 日本人は読むべきやわ ものすごいいろいろ「学び」がありましてよ そして話の進め方が凄い良い なんとなくそういうことなんだろうなと思ってるんだけど、答え合わせの速度が凄くちょうど良い そしてやっぱり奈良刑事が好き 冒頭でこれでもかってほど奈良刑事好きにならざるを得ない案件を詰め込んできてあざといんだけど、あざといのは分かってるんだけど好き 恋は盲目よね

Posted byブクログ

2023/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

産廃は悪ではない 生まれた国で差別してはいけない 等々この本で言いたかったことは理解したが きっと当事者になると そういう思想はできなくなるのよね。 今、大企業の車の会社の悪事が表に出てきて この本に出てくる会社は綺麗事と思ってしまう私の心は汚れてしまっているだろうな。

Posted byブクログ

2023/07/19

前回「雨に消えた向日葵」で執念の捜査でわたしの心を鷲掴みにした埼玉県警の奈良刑事。 あの奈良さん第二弾です‹‹\(´ω` )/›› もう執念の捜査とか何年越しの捜査とか大好き! 地道とか過去を掘り起こすとか大好物! その筆頭にいるのが奈良刑事(●︎´艸`)ムフフ 更に嬉しい事...

前回「雨に消えた向日葵」で執念の捜査でわたしの心を鷲掴みにした埼玉県警の奈良刑事。 あの奈良さん第二弾です‹‹\(´ω` )/›› もう執念の捜査とか何年越しの捜査とか大好き! 地道とか過去を掘り起こすとか大好物! その筆頭にいるのが奈良刑事(●︎´艸`)ムフフ 更に嬉しい事に刑事なりたての若かりし奈良の事件と、今回の秩父土砂崩れが関わってくるんです。 16年前に小山(現在は部下)の下で殺人犯を捜査し今だ未解決の事件。 今回の不法投棄による土砂崩れは、16年前に小山と奈良が犯人だと追い詰めていた人物が関わっていると執着の捜査が始まります!! 虚心とは… わだかまりを持たない心。先入観を持たない、すなおな態度。 まさにこの虚心が全てでした。 16年前若造だった奈良が今回の捜査でも泣かせてくれました(꒦ິ⌑︎꒦ີ) 吉川英梨さんはテロだのハラマキだの過激なのじゃなくて笑 この奈良さんシリーズに力を入れて欲しい!! ぜひ次回作を\(//∇//)\ カリスマメロン氏またまた感動だよ笑

Posted byブクログ