時かけラジオ ~鎌倉なみおとFMの奇跡~ の商品レビュー
ラジオを通して過去未来を繋ぐ話は少なくないと思う けど、使いつくされたわけでなくて、その時代時代で作られるとよいのだなと思った。 同じ題材でも未来に作られる話は、未来のガジェットを使った話になる。 こういうのなんてジャンルなんだろう。 SFじゃなくてファンタジーだし。
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湘南のみんな、波に乗ってるう?時刻は二十三時ジャスト。ラジオがはねたらの時間がやってきたぜっ。 いきなりだけどちょっと聞いてよ、実はずっと後悔していることがあって。もう5年くらい経つかな?とても大事にしてた人に酷いことをしてしまったんだけど、私はそれに気がつけないまま、その人が...
湘南のみんな、波に乗ってるう?時刻は二十三時ジャスト。ラジオがはねたらの時間がやってきたぜっ。 いきなりだけどちょっと聞いてよ、実はずっと後悔していることがあって。もう5年くらい経つかな?とても大事にしてた人に酷いことをしてしまったんだけど、私はそれに気がつけないまま、その人が簡単には会えない場所へ行ってしまった。今までずっと後悔してるんだよね。お互いに言葉が足りなかったんだと思う。全部打ち明けられる仲だったから、自分の全部をぶつけるのが怖かった。今日までずっと、あの時に戻れたらって考えてばっかりだよ。今、この瞬間もあの日に戻れたら、次こそはって、もう無意識に考えちゃってる。後悔こそが人生だ、なんて言うけど、まああながち間違ってないのかも? そんなわけで、今日のテーマは、"もし過去に戻れるなら"。 きっと誰しもやり直したい時がある、取り返したい何かが、もう一度と願う一瞬がある。後悔でも、歓喜でも、感動でも。心が大きく動く、そんな瞬間を逃さないことは自分という人間が立派に生きてる証だと思うんだ。みんなが立派に毎日積み重ねた時間を私にすこし披露してみない? じゃんじゃんファックスちょうだい。もちろん、電話でも大歓迎!未来の人、誰か聴いてませんかー?こちらは二○二四年、未来でも過去でも、皆さんからのお便りを待ってまあす
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成田名璃子さんの本は7冊目。 フォローさせていただいている方々の評価が高くて 読んでみたいと思っていた一冊。 1985年のDJトッシーが 令和を生きる”ひとり”のためにおくる深夜ラジオ放送。 まるで優しい波音を聴きながら読んでいるような本だった。 とっても懐かしくて、そしてあた...
成田名璃子さんの本は7冊目。 フォローさせていただいている方々の評価が高くて 読んでみたいと思っていた一冊。 1985年のDJトッシーが 令和を生きる”ひとり”のためにおくる深夜ラジオ放送。 まるで優しい波音を聴きながら読んでいるような本だった。 とっても懐かしくて、そしてあたたかな気持ちになれた。 昭和の深夜ラジオってよかったなぁ… あの頃はみんなラジオを聞いていた。 翌日、学校で話題になるのはテレビよりもラジオだった。 私もセッセとハガキを書いていた。 読んでもらえるように色々工夫してね。 そのハガキが読まれたた時には 深夜にもかかわらず叫んだり、踊ったり、走り回ったり(笑) そうそう、高校生の時。 友人が「通学沿線 気になるあの子」に「あの子」の方で出演した。 通学途中に見かけた、名前も知らないあの子を探し出して 番組中に電話して「友だちになって下さい」という 「ヤンタン(ヤングタウン)」のあのコーナー。 あぁ~、懐かしい!
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『時かけラジオ』 穏やかさ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 鎌倉に行ってみたくなる⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ ------------ 「子供電話相談室」 当時、ラジオ聴いていたことを自然に思い出すのでした。 ------------ 1.購読動機 ブクログの読者レビューです。ブクログがなけ...
『時かけラジオ』 穏やかさ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 鎌倉に行ってみたくなる⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ ------------ 「子供電話相談室」 当時、ラジオ聴いていたことを自然に思い出すのでした。 ------------ 1.購読動機 ブクログの読者レビューです。ブクログがなければ、出会いがなかった作家さん、物語です。 レビュー内容が、ほっとする、ほろりとするという穏やかな内容でした。 わたしは、ハラハラ、そしてドロドロな物語(映画も)は得意ではありませんので、、、。 ------------ 2.主人公 舞台は鎌倉です。海沿いにある地元のラジオDJが主人公です。20代の彼は、流行を案内するではなく、生み出すDJになりたいという志を持っています。 彼の性格は穏やかです。そして、海沿いで広がる物語も、同じく穏やかです。 ほっとしたいときにピッタリの小説です。 ------------ 3.はじまり 年代は、バブルはじける前の1985年。 そう、ラジオ全盛の時代です。 DJの彼は、都内で活躍する同年代のDJの仕事ぶりを目にします。 その姿は、まさに彼が憧れるDJのあり方そのものでした。 鎌倉に戻り、意気消沈した彼。ひとりラジオブースにただずみ、独り言をマイクに向けて語り始めます。 もちろん、電源はオフ。 届くことのないラジオの電波。 しかし、視聴者が存在したのです。 そして、その視聴者は、未来、2020年代に生きる人々でした。 1985と2020という二つの時代。 ラジオが時を超えて、人と人を紡ぎます。 ------------ 4.読みどころ DJの彼は、時を超えていくつかの出会いをします。 ①幼ななじみの異性の友人、そして同性の友人の結婚スピーチに悩む女性。 ②両親が離婚し、新しい父親に馴染めない男児。 ③定年まで務め、いよいよ妻とゆっくり過ごそう思う男性。しかし、引き出しから離婚届けが、、、 ④女性。この四人目の登場が、時を、物語の展開を加速させます。 いずれの出会いに対しても、DJの彼は、聴き相手になります。 視聴者は、ラジオをきっかけに踏み出せることになります。 そんなやりとりに特別なことはありません。 だからでしょうか? ほっとする気持ちが最後のページまで続きます。 もし、鎌倉にいくのなら、鎌倉でもう一度開いてたくなる物語でした。
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1985年と令和がラジオで繋がる。悩みを抱えるリスナーにだけ通じるラジオ番組。ドラマとか映画にでもなりそうなネタだなと思った。DJトッシーもリスナー4人も収まるところに収まった感じでよかった。
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1985年と未来を繋ぐラジオ番組「ラジオがはねたら」のDJトッシーと4人の未来のリスナーを結ぶじんわりと心温めてくれるストーリー。 各章の主人公皆の、そしてトッシーの心の叫びが聴こえてくるよう。 何より第4章の「今、この時。」はかなり気持ち持っていかれた。 俊夫とビギが互いを心の...
1985年と未来を繋ぐラジオ番組「ラジオがはねたら」のDJトッシーと4人の未来のリスナーを結ぶじんわりと心温めてくれるストーリー。 各章の主人公皆の、そしてトッシーの心の叫びが聴こえてくるよう。 何より第4章の「今、この時。」はかなり気持ち持っていかれた。 俊夫とビギが互いを心の拠り所とし、見守り支え合う関係性がとても美しい。 人の強さと儚さを感じる。 このお話には鎌倉がとても良く似合う! 元々鎌倉を舞台にした物語を書いてみせんか?と担当さんからの一言で生まれたお話(「あとがき」より)だから当たり前なんだけど、舞台が鎌倉だっからこんな素敵な世界観を味わう事が出来た気がする。
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不思議なラジオ番組、「ラジオがはねたら」。過去からの放送は、未来の孤独な心の人々に寄り添ってくれる…。 とても素敵なストーリーでした。 「ラジオがはねたら」DJトッシーのあたたかい言葉は時代を超えて尚、未来の人達を前向きにさせてくれて…。言葉に嘘がないんですよね。真っ直ぐだから胸...
不思議なラジオ番組、「ラジオがはねたら」。過去からの放送は、未来の孤独な心の人々に寄り添ってくれる…。 とても素敵なストーリーでした。 「ラジオがはねたら」DJトッシーのあたたかい言葉は時代を超えて尚、未来の人達を前向きにさせてくれて…。言葉に嘘がないんですよね。真っ直ぐだから胸を打つ。 受け取る側も真っ直ぐな心だから、素直に受け止められる力がある。 懐かしいあたたかさに包まれる一冊です。
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成田名璃子『時かけラジオ~鎌倉なみおとFMの奇跡~』 2023年 メディアワークス文庫(KADOKAWA) こちらの作品はタイトルに惹かれたのと、ジャケ買いならぬ装丁買いしました。ラジオというタイトルと、美しく魅力的な夜の海と江ノ島と月明り、そしてマイクに向かう青年のシルエッ...
成田名璃子『時かけラジオ~鎌倉なみおとFMの奇跡~』 2023年 メディアワークス文庫(KADOKAWA) こちらの作品はタイトルに惹かれたのと、ジャケ買いならぬ装丁買いしました。ラジオというタイトルと、美しく魅力的な夜の海と江ノ島と月明り、そしてマイクに向かう青年のシルエットという美しいイラストとデザインの装丁。僕の好きな要素が詰まっていて即購入しました。 成田名璃子さんの作品は初めてだったのでとても楽しみでした。 1985年の青年、DJトッシーと2020年あたりの未来のリスナーとがつながる、ラジオがタイムリープ、時かけの物語です。トッシーとそのリスナーたちがつながるには、ある特殊な状況やルールのようなものがあるのですが、それは敢えて伏せておきます。 そして最後の第四章でのドキドキする展開。 僕はトッシーの年齢に近いのだけれど、今の時代と、20代前半の自分とが蘇りながら楽しく一気に読ませていたただきました。 僕も大好きでよく訪れた湘南の海を思い浮かべながらの素敵な時間でした。 #成田名璃子 #時かけラジオ~鎌倉なみおとFMの奇跡~ #メディアワークス文庫 #KADOKAWA #読了
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時をかける手段がなぜラジオなんだろう? その疑問が読了の瞬間晴れた。 よくよく考えてみたら、ラジオをチューニングするって行為は今も昔も変わらない。 そんな共通点に時空を超えた接点を作りたかったのかな。 成田先生に聞いてみたい。ラジオを通して。
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1985年から、人生に煮詰まり苦悩している現代を生きる4人にラジオが繋がります。DJである主人公もくすぶった人生に未来の人との交流から自分を見つけていきます。本当にこんなラジオがあれば良いなと思いました。
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