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おもいでがまっている の商品レビュー

3.9

9件のお客様レビュー

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2024/10/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

清志まれ、実はいきものがかりの水野良樹のペンネーム 小説は初めて読んだけれど…とても緻密で丁寧に描かれていて、もっと話題になっても良いのになぁ〜と思うくらいに良かった 別の作品も読んでみたい

Posted byブクログ

2023/09/05

作家名は、初めて聞いたが、「いきものがかり」の水野氏による小説。 作詞家らしく、一文一文が、比喩的な表現で、まるで歌詞のようだ。 市役所で福祉を担当している主人公の女性、自身も親に捨てられた過去がある。その過去につながる案件を担当することになり、過去の真相が明らかになっていく。 ...

作家名は、初めて聞いたが、「いきものがかり」の水野氏による小説。 作詞家らしく、一文一文が、比喩的な表現で、まるで歌詞のようだ。 市役所で福祉を担当している主人公の女性、自身も親に捨てられた過去がある。その過去につながる案件を担当することになり、過去の真相が明らかになっていく。 ミステリーの要素もあるので、先が気になって焦って読み飛ばしそうになるが、、、。そうするにはもったいない美しい文章の集合体のような小説だった。

Posted byブクログ

2023/07/22
  • ネタバレ

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子ども達を守るために失踪した母親、その子供達を施設に逃がし、アパートで彼らの戻ってくるのを待っているチューさん。平成から20年、また同じように母子を助けて待つチューさんに認知症が表れて、そして運命は待ち人に出会いを運んでくる。 すれ違う気持ち恨む気持ちに最後は愛が勝る。良かったけれど、もう少し早く会えたでしょうねと残念。

Posted byブクログ

2023/05/03

愛が沢山つまっている本でした。 自分が悪になろうとも、相手のことを心底考えて生きている人たちが素敵でした。

Posted byブクログ

2023/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヤングケアラーのお話。お話は平成と令和で展開していく。最近問題になっている話題を盛り込んでいくとはね。

Posted byブクログ

2023/04/03

感想 自分の手足を動かせない。そんなもどかしい時間をどうやって過ごせばいいのか。語ることもできず自分の中で発酵していく。いつか進んでいく。

Posted byブクログ

2023/04/02

今まで読んだ本の中で1番泣きました。 チューさんの深い愛情も、深雪と駿介、はるとがそれぞれずっと待っていた母親に対する想いも、それぞれの母親が子供を想っていたことも、ぜんぶぜんぶ深い愛情からくるもので。 最後の駿介がはるととはるとの母親に向かって言った言葉に、幼い頃ずっと母親を待...

今まで読んだ本の中で1番泣きました。 チューさんの深い愛情も、深雪と駿介、はるとがそれぞれずっと待っていた母親に対する想いも、それぞれの母親が子供を想っていたことも、ぜんぶぜんぶ深い愛情からくるもので。 最後の駿介がはるととはるとの母親に向かって言った言葉に、幼い頃ずっと母親を待っていた自分の気持ちや今でも持っている後悔が痛いほど伝わってきて大号泣でした。 語彙力がないから上手に感想を書けないのが悔しい。 でも本当にみんな読んでほしい。水野良樹の才能ってどこまであるんですか泣泣泣

Posted byブクログ

2023/04/01

Amazonの紹介より 「待つ」ことでしか、進まなかった人生がある。 今は古びた平成初期の新興マンション。 その一室に、ひとりの年老いた男が、孫とともに住んでいた。 男が訥々と語る、心温まる、この部屋の思い出。 孫はここで、ずっと母を待っている。 この部屋に残された母の愛に囲ま...

Amazonの紹介より 「待つ」ことでしか、進まなかった人生がある。 今は古びた平成初期の新興マンション。 その一室に、ひとりの年老いた男が、孫とともに住んでいた。 男が訥々と語る、心温まる、この部屋の思い出。 孫はここで、ずっと母を待っている。 この部屋に残された母の愛に囲まれて。 しかし、男が語る思い出はすべて“嘘”だった。 かつてこの男は、とある幼い兄妹から、この部屋を奪った。 男には、そうしなければならない、痛切な理由があったーー。 風吹く部屋で、ずっと誰かを待ち続けた、ある家族と男の物語。 水野良樹(いきものがかり)が筆名で描く、渾身の書き下ろし小説。 初めて水野さんの小説を読みましたが、本当に水野さんが書いたの⁉︎と思うくらい、「親」に捨てられた子供、「親」は「親」として様々な事情を抱えている大人達などシリアスに描かれていて驚きでした。 個人的に明るめな雰囲気を想像していたので、その落差に良い意味で裏切られました。 展開としては、平成、令和と2つの時代で起きた出来事を変わる変わる変えていき、群像劇として描かれています。 最初の段階では、大人になったある兄妹の視点で展開していくので、「親」=身勝手な人というイメージがついたのですが、「親」視点になると、イメージがガラリと変わります。 そういう事情だったんだと驚きの実情やその時の心情を楽しむことができるので、物語に奥行き感が増しました。 同じ出来事でも、様々な登場人物の視点によって、印象がガラリと変わるので、読み応えがありました。 あえて欲するならば、兄妹の母親の視点も登場してほしかったなと思いました。 あの日あの時、母親はどう思っていたのか、気になりました。 何も事情を知らなく捨てられた子供達と事情を抱えている大人達。身勝手な大人達だなと思いながらも、子供に対する愛情は忘れていない心情に心が苦しかったです。 もっと子供のことを考えていれば、こんなことには・・と思えて仕方がなかったです。 いずれにせよ、どんなに離れようとも、どんなに恨んでいようとも、最後での「親」と「子」それぞれに対する愛情にうるっとしてしまいました。 物語だけでなく、水野さんの文章力や表現力も魅力的でした。特に情景描写の言葉のチョイスがエモかったです。 文章の表現に、思わず心を掴まされました。 想像すると、幻想的といいましょうか、ポワーンと淡い雰囲気の景色が思い浮かぶので、作詞家の一面もある水野さんの魅力にハマった気分にもなりました。 ちなみにこの小説をモチーフにした曲「おかえり」を聴いたのですが、内容を知っている分、歌詞と曲のゆったり感に心が染み渡り、グッとくるものがありました。 水野さんの新たな一面を垣間見たように感じた作品でした。

Posted byブクログ

2023/03/22

【「待つ」ことでしか、進まなかった人生がある。】25年前。私達から部屋と思い出を奪った男は老いて記憶を失くそうとしていた。風吹く部屋で誰かを待ち続けた、ある家族と男の物語。

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