政治家の酒癖 の商品レビュー
異色の政治家列伝
明治時代の黒田清隆が酔っ払って奥さんを斬り殺したとか、伊藤博文、高橋 明治時代の黒田清隆が酔っ払って奥さんを斬り殺したとか、伊藤博文、高橋
是清の醜態なんぞはまだ笑い話ですむけどもが、田中角栄、池田勇人、宮沢
喜一のソレとなると、笑いもひきつってくる始末。
ましてスターリンや、ロシアのエリツィンの酒癖ともなると周囲の人々がこう
是清の醜態なんぞはまだ笑い話ですむけどもが、田中角栄、池田勇人、宮沢
喜一のソレとなると、笑いもひきつってくる始末。
ましてスターリンや、ロシアのエリツィンの酒癖ともなると周囲の人々がこう
むる迷惑もスケールアップ!
ただ意外にも、元首相の管義偉、安倍晋三、ドナルド・トランプ、ジョー・バ
イデンなんて方々はそんなに嗜まれないご様子。
そしてかのウラジミール・プーチン氏も飲酒の習慣はなく、日々身体を鍛える
健康志向タイプ。この一点をもって著者である栗下直也氏は、「人間は酒を飲
まないからと言って合理的な判断ができるとは限らない」と辛辣きわまる指摘
をしている。本書のラストで、筆者は書いている。
「結論めいたことを述べれば、私たちは政治家に期待しすぎずに、文句を言わ
ずにやれることをやるしかない(中略)政治を完全に誰かにまかせるのは、友
人や自分が吐瀉まみれになっても放っておくのと同じである」
正月気分をふっとばした石川県の地震と共に、上記のコトバをかみしめており
ます。
子門
なんとなく政治家は古今東西皆美酒を好む人が多いイメージがあったけれど、実際にはかなりグラデーションがあるのだということが分かった。 著者は「政治家の酒量と政治判断の合理性は比例しない」と書いているが蓋しこれに尽きる。酒癖が良かろうか悪かろうが、政治の手腕にはあまり関係無いものな...
なんとなく政治家は古今東西皆美酒を好む人が多いイメージがあったけれど、実際にはかなりグラデーションがあるのだということが分かった。 著者は「政治家の酒量と政治判断の合理性は比例しない」と書いているが蓋しこれに尽きる。酒癖が良かろうか悪かろうが、政治の手腕にはあまり関係無いものなのだろう。トランプ、プーチン、安倍晋三が全く酒を飲まないというのが意外だった。 とはいえプーチン以前のロシアのトップ達の酒癖はぶっちぎりでやばいドン引きレベルなので、一国のリーダー達にはある程度節度を持った飲み方をしてほしいなぁと思った。個人的には周恩来の描かれ方が理想だ。 新書なのでサクサク読めたが、ほぼ日米露中の政治家ばかりだったので、もし第二弾があればもっと色々な国や政治家を扱ってほしい。今ならウクライナのゼレンスキーやイスラエルのネタニヤフとか。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
トランプとバイデンに禁酒の共通点があったのは意外 眉唾物ではあるが、ロシアの無茶苦茶な話は読んでいて面白い ラジオに出演した著者本人はあまり話が上手なタイプではなかった
Posted by
●=引用 人は見かけによらないということか。あの品行方正で温厚そうに見える宮澤喜一が酒乱であるとは。 酒を飲もうと飲むまいと、いい人はいい人で、悪い人は悪い人ということか。 ●結論めいたことを述べれば、私たちは、政治家に期待しすぎずに、文句を言わずにやれることをやるしかない...
●=引用 人は見かけによらないということか。あの品行方正で温厚そうに見える宮澤喜一が酒乱であるとは。 酒を飲もうと飲むまいと、いい人はいい人で、悪い人は悪い人ということか。 ●結論めいたことを述べれば、私たちは、政治家に期待しすぎずに、文句を言わずにやれることをやるしかない。酔っ払いは慣れているではないか。泥酔して、友達が嘔吐したら、黙って掃除をすることを。ましてや、自分自身で吐瀉物にまみれてしまった服は自分で洗うしかない。政治を完全に誰かにまかせるのは、友人や自分が吐瀉物まみれになっても放っておくのと同じであるといったら言い過ぎだろうか。
Posted by
きっと全読者的な評価は高くない。 ただ、酒飲みと、政治家には読んで欲しいし、読まれる一冊だと思う。 じっくり読んで、最後の読者の一言にはただ納得。
Posted by
読みやすく、酒癖以外の歴史についても学べる。 最近は政治家にも品行方正を求めがちだが、彼らに求めるものはそんなものではない。酒を飲もうが飲むまいが、泥酔しようがしまいが、やるべきことをやってくれればよいのではないか。タイトルは著者の皮肉だろう。ただただ、酒癖の話と読むか、人間の悲...
読みやすく、酒癖以外の歴史についても学べる。 最近は政治家にも品行方正を求めがちだが、彼らに求めるものはそんなものではない。酒を飲もうが飲むまいが、泥酔しようがしまいが、やるべきことをやってくれればよいのではないか。タイトルは著者の皮肉だろう。ただただ、酒癖の話と読むか、人間の悲しい性を見出すか。読み手のリテラシー次第だろうが、タイトルよりも奥が広い印象だった。
Posted by
政治家の酒エピソード集。新書の形だが、出張移動の新幹線で娯楽読みするキオスク文庫のような書。 著者は1980年生まれだが、文体は1940年代生まれのライターっぽい。 高橋是清は群馬県みなかみ町奈女沢の天沼鉱山に出資していた。 大杉栄は下戸克服の努力をしていた。フランスの留置所...
政治家の酒エピソード集。新書の形だが、出張移動の新幹線で娯楽読みするキオスク文庫のような書。 著者は1980年生まれだが、文体は1940年代生まれのライターっぽい。 高橋是清は群馬県みなかみ町奈女沢の天沼鉱山に出資していた。 大杉栄は下戸克服の努力をしていた。フランスの留置所で白ワインハーフを3日かけて空けて喜んだ 浅沼稲次郎が好んだ「ウイスキーの番茶割り」
Posted by
- 1