大一揆 の商品レビュー
最高に面白い。歴史上、幕末にこんな奇跡があったとは。 民衆の力の強さと、人間の汚さ狡さ、色んなことが詰まったストーリー。 一揆にはこんな側面があるのかということを学ぶ。日本に民主主義が無いなんていうのは、大きな間違いなのかも知れない。こうした物語、歴史を知らなかったので、衝撃的で...
最高に面白い。歴史上、幕末にこんな奇跡があったとは。 民衆の力の強さと、人間の汚さ狡さ、色んなことが詰まったストーリー。 一揆にはこんな側面があるのかということを学ぶ。日本に民主主義が無いなんていうのは、大きな間違いなのかも知れない。こうした物語、歴史を知らなかったので、衝撃的である。 社会課題のありのよう、綺麗事では済まない人間の心情のリアル、運動や動きの複雑さ、陥りがちな陥穽が描かれる。美しいだけの物語など無いということと、その混沌の中でどう動くのか、生きるのか。 見栄や役得に動かされる心。辱めない、辱められない。敵であってもというところが大事なのかも。けど、心の奥底では、蔑むのが人。そこを自覚していけるかどうか。 命を捨てる武士ではなく、生きるために尊厳を保つための民衆に、山本幡生を思い出す。新たな水脈にたどり着いた気がする。帰省中に本屋をぶらついていて、偶然目についた本から、広がった世界。偶然の出会いに感謝。 庶民の感覚のない為政者 民百姓の窮乏を辿っていくと国の仕組みに行き当たる 一揆も私利私欲が動機、得がなければ人は動かぬ 一揆衆は、帰ればいいことしか喋らない 尊い目的のためならば、多少の無理難題を強いるのは仕方がない、少数の犠牲が出るのは仕方がない、そういう思いがいつしか、我らが正義なのだから、民百姓は皆、ついてこなければならないという考えに変化している 美談しか語られぬとか、悪行しか伝わらぬとかは世の常だがな 人は己の力以上のことはできぬ。しかし、自身の屍の上に人は新たに挑戦をする
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題名からは 「一揆衆と施政者の戦い!!」と思ったら、 帯には「一揆衆波乱の行軍」とあり、行軍?? 知略を尽くすことで命を守り要求を認めさせる。 う~~ん ここまで考えられない、自分には。
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