三びきのやぎのどんけろり の商品レビュー
かの名作「がらがらどん」と共通のルーツを持つ民話を、バーネットとクラッセンが絵本にしたら、こうなっちゃったわけですか! キャラクターたちの目が妙に冷ややかで、ガイコツとかも相俟って、昔話のグロさを漂わせつつ、笑ってしまうラストです。
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9'30" さんびきやぎのがらがらどんを ジョン・クラッセンが描くとこうなる。 パロディーかと思いきやそうではなかった。 昔話はお話する人によって 少しずつ変わったりするもんだと 前書きにあり。 娘はパクリやんって。
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- ネタバレ
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200年以上も前からノルウェーで語り継がれているという『三びきのやぎどんけろり』。 語る人が変わる度、いろいろな話が付け加えられたり、捨てられたり。 本書はその物語のマック・バーネット&ジョン・グラッセン版とのこと。 橋の下に住むトロールは食べることが生きがいだが、さいきん食べたのは革の靴とじぶんのへそのぐしゃぐしゃしたゴマだけでお腹ぺこぺこ。 そこへやってきた一匹のヤギ、一ばんめのどんけろり。 「だれだ、おれさまの橋をわたろうなんてやつは?」と今にも食べてやろうとばかりに詰め寄るが、どんけろりは「ぼくなんかじゃものたりないでしょう!」「まもなくにいさんやぎがきます。ぼくなんかよりはるかにふとっていておいしいですよ」とするりとかわす。 そこからは「三びき」が象徴する、やりとりの繰り返しが始まるわけだが、三ばんめんのどんけろりが規格外。 トロールはあえなく撃沈。 おおいそりゃないだろーって感じのトロールの気持ちが読めるほど。 お話のオチもさることながら、絵のカット割が大胆でダイナミックで面白い。 元は『三びきのやぎがらがらどん』というタイトルなのを、ブクログ登録後知った。
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がらがらどんという有史に残る傑作絵本に挑むとは、と読みました。がらがらどん(大)が暴風雨のような荒々しさを見せるのに対し、どんけろり(三ばんめ)は夢枕獏の小説に出てくる強い男のような風通しのいい気風でそれでいて別種の圧倒的暴。よかった。トロルも可愛い。
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橋の下で獲物を待つトロール、そこを通り掛かるやぎのどんけろり。さて、やぎは食べられてしまうのか? 絵は幻想的でお話は怖くて、強く心に残る絵本でした。何度も見てしまうな。怖いもの見たさかな。
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