ゴリラ裁判の日 の商品レビュー
タイトルが気になってて読みたかった本。 上手く言えなくてありきたりになってしまうが、色んなことを考えさせられる話しだった。 今回の話し(ゴリラと人間)だけじゃなくて、こうゆうのはどこにでもあって、様々な人が考えて悩んでいる当たり前のようでいて、そうでもない悩みとゆうか問題のような...
タイトルが気になってて読みたかった本。 上手く言えなくてありきたりになってしまうが、色んなことを考えさせられる話しだった。 今回の話し(ゴリラと人間)だけじゃなくて、こうゆうのはどこにでもあって、様々な人が考えて悩んでいる当たり前のようでいて、そうでもない悩みとゆうか問題のような気がした。 語彙力無くて情けない...
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ゴリラ裁判というタイトルのワードと、雄々しいゴリラの顔のイラストで彩られた表紙からはなかなか想像の付きにくい物語。うむ面白かった。 ゴリラが人間にどのくらい近づくか?という点はさておいて、ローズというひとりの女性が自分のアイデンティティを獲得するまでのお話として楽しんで読んだ...
ゴリラ裁判というタイトルのワードと、雄々しいゴリラの顔のイラストで彩られた表紙からはなかなか想像の付きにくい物語。うむ面白かった。 ゴリラが人間にどのくらい近づくか?という点はさておいて、ローズというひとりの女性が自分のアイデンティティを獲得するまでのお話として楽しんで読んだ。 プロレスの雇い主、ローズを勝訴に導いた弁護士、ローズの森に招待された女友達。本当のローズになんの遠慮も忖度もなく対等に接した面々の精神は、良い意味で非常に鈍感、そして美しいと感じた。 肌の色、信じる神、食べるもの、使う言葉、生まれた国、ありとあらゆる要素がひとの間に壁を作る世の中。自分と違うひとの、ただありのままを受け入れることの難しさ、居心地の悪さを、ローズの目線から人間を描く事で巧みに表現しているなと思った。
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人間の言葉を動物が理解するという小説はいろいろあるが、知能が高いと言われるゴリラ、コミュニケーションの始まりが手話、という目のつけどころは少しリアリティーもあり、上手くストーリーに入っていけた。 なるほどこの話はあっても面白いなあ、というところから会話して生活して働いてエンターテ...
人間の言葉を動物が理解するという小説はいろいろあるが、知能が高いと言われるゴリラ、コミュニケーションの始まりが手話、という目のつけどころは少しリアリティーもあり、上手くストーリーに入っていけた。 なるほどこの話はあっても面白いなあ、というところから会話して生活して働いてエンターテイメントをして裁判をする。少々やり過ぎくらいだから、ゴリラの応援したくなるような、でも最後はやはりゴリラか、というより人間はどうなんだろうと読者に問いかける。 軽いタッチだけど深い話だし、参考文献などの情報からしても、ゴリラをきちんと理解して書かれたことがわかる。なかなか良い本でした。
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ずっとずっと気になってた本。 そして気になるタイトル。 人と同じくらいの知能を持つゴリラが人間の世界で人間相手に裁判をするってどういうストーリーになるのかと思ったけど、内容のほとんどはそのメスのゴリラの半生だった。 でも内容に引き込まれて先が気になりおもしろかった。 ゴリラは人...
ずっとずっと気になってた本。 そして気になるタイトル。 人と同じくらいの知能を持つゴリラが人間の世界で人間相手に裁判をするってどういうストーリーになるのかと思ったけど、内容のほとんどはそのメスのゴリラの半生だった。 でも内容に引き込まれて先が気になりおもしろかった。 ゴリラは人間なのか、動物は人以下なのか、考えさせられた。
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これぞメフィスト賞っぽい作品といった感じ 最初はこのトンデモ設定はなんだと思ったが読んでいくうちにどんどん入り込んでしまった ミステリーではないが面白いものならなんでもいいというメフィスト賞選考基準にそったいい作品だった
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お徹して読了!興味がそそられすぎて途中で止められなかった。 人の言葉を理解し、手話ができるゴリラ(ローズ)の戦いの物語 途中、これはギャグなのか?なんでこうなった?と思うところもあったけど、ローズにとって何ひとつ無駄な時間はなくて、ローズが生きていくために、考えるために、すべて必要な時間だったんだなと。 人間以外の動物が人の言葉を理解し会話ができることで、私たちの動物への関わり方や見方、捉え方がこんなに変わるなんて思わなかった。昔の人種差別や人間とは違う生き物への関わりにも似るものがある。 設定がトンデモすぎて最初は想像すると、、ちょっとなあと思うこともあったけど、そういう考えも捨てるべきなのかもしれない。 人と動物が言葉を使って手を取りあって生きていく社会がいつ来てもおかしくはないかも。
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ローズとその周りの人たちのキャラが良い。人間社会へのアンチテーゼっぽさも感じつつ、単純に話が面白かった。
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人間とは何か ということについて考えたし、人間はやっぱりある物事に対して平気で主張を変えるズルい「動物」だなと感じた。 等しく同じ生命であることを意識したいと思った。
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ほんタメで紹介されていてまんまと読了。 ゴリラ裁判?!という面白いテーマで、自分と向き合う本。 ゴリラだけど、言葉がわかり手話で意思疎通できる。人間と同じ知性を持つローズ。 知性を持つが故に、直結する悩み。 ゴリラなら感じるはずのないこと、人間なら守られていたはずなのに手に入ら...
ほんタメで紹介されていてまんまと読了。 ゴリラ裁判?!という面白いテーマで、自分と向き合う本。 ゴリラだけど、言葉がわかり手話で意思疎通できる。人間と同じ知性を持つローズ。 知性を持つが故に、直結する悩み。 ゴリラなら感じるはずのないこと、人間なら守られていたはずなのに手に入らなかったもの。この憤りは何なのか。 「どうして自分は」「自分は何者なのか」「普通はこんなこと感じるはずはずではない」 と誰もが何度も問われるであろうことが問われる。 彼女が発する言葉には、人間らしさが非常に溢れている。
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あまりにも衝撃的な展開が面白くて一気に読んでしまった。ゴリラが裁判をおこす、しかも自ら。こんな非現実的な話でも、実話なのでは?と思わせるほどの緻密な主人公の心の揺らぎや思考回路に、いつのまにかのめり込み、共感すら覚えた。言葉を操るゴリラは果たして動物なのか、人間なのか?最終的に「人間」と裁判で認められた主人公ゴリラだが、やはり、森へ帰る決断をするのは、人間社会という窮屈で排他的な社会への決別であろう。なぜなら、人間でさえ、この社会に辟易しているのだから。自由で制約のない森へ帰った主人公ゴリラに少し羨望を抱いたのは私だけだろうか。
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