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の商品レビュー

4.2

32件のお客様レビュー

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2024/01/13

この作者はハズレがない。今回も面白かった。三体の世界に繋がる発想や着眼点をいろいろな短編で楽しめる。空想の設定も科学的な説明で現実的にありそうな気持ちにさせられる。三体のような重厚長大な世界もいいが、短編で少しづつ感じるのもいいと思った。

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2023/12/13

三体より面白いという帯に惹かれて購入。 短編集だが読み応えがある。 SFのすごさにも驚くが、ノンフィクションとも思える中国の田舎の現状に胸が痛くなる。 来年の文庫化新刊が楽しみ。

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2023/10/30

ご存知「三体」の劉慈欣さんの短編集。 どれも面白いけど、僕は「地火」と表題作「円」が好き。 円はキングダム好きにも読んでほしい!

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2023/12/31

買ってはみたものの、SFが苦手な自分を省みると 『もしかしたら読む事はないかも』と思って積んどいた本。 DUNE*3冊+DUNE MESSIAH*2冊を読み終わった時 『円を読むなら今しかないんじゃね?』と読み始め、 想像を遥かにこえて楽しく読めた。 短編集にありがちな『何故か入...

買ってはみたものの、SFが苦手な自分を省みると 『もしかしたら読む事はないかも』と思って積んどいた本。 DUNE*3冊+DUNE MESSIAH*2冊を読み終わった時 『円を読むなら今しかないんじゃね?』と読み始め、 想像を遥かにこえて楽しく読めた。 短編集にありがちな『何故か入ってる面白くない作品』がひとつもない。 『メッセンジャー』は唯一ほのぼのとしてる作品だった。 未来の彼からの言葉は、創造だとわかっていても胸を撫で下ろす。 どの作品もドキドキしながら読み進められる。 SFと言えば未来を思いがち、最後の円で『秦の始皇帝』の時代に遡られたのはやられた感。 やってる事はめちゃ現代。 こんなに面白く読めたのは翻訳の良さにも起因すると思うと同時に、心からの感謝を。 読み終わった瞬間、目の前にあったみなとみらい丸善で『三体』買ってしまったわ。

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2023/08/13

「三体」の劉慈欣の短編集。 以前「折りたたみ北京」で「円」を読んでどっひゃー!と思った記憶があるがそれをタイトル作とした短編集。 「郷村」「円円のシャボン玉」「人生」が好き。でも他の作品も甲乙つけがたい。まさにセンス・オブ・ワンダーな作品ばかり。

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2023/08/05

#円 #読了 短編って字数が限られる分、内容の厚みが物足りない事が多い印象があるんだけど、この13篇にその印象を覆された。 何というか、ディテールに一切妥協が無い感じがする。 そして、「三体」のイメージが強かっただけに、着眼点の豊富さに驚いた。 #劉慈欣 #ハヤカワ文...

#円 #読了 短編って字数が限られる分、内容の厚みが物足りない事が多い印象があるんだけど、この13篇にその印象を覆された。 何というか、ディテールに一切妥協が無い感じがする。 そして、「三体」のイメージが強かっただけに、着眼点の豊富さに驚いた。 #劉慈欣 #ハヤカワ文庫

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2023/07/20

読書記録 2023.7 #円 #劉慈欣  『#三体』は長編ならではのスケールの大きさがあったけど、長すぎて散漫になることも。『円』は短編なので、作者の着眼点を楽しむことができて、SFエッセンスが凝縮されてる感じ。短編ならではのスピード感もよき。 新海監督の帯コメントにひかれて...

読書記録 2023.7 #円 #劉慈欣  『#三体』は長編ならではのスケールの大きさがあったけど、長すぎて散漫になることも。『円』は短編なので、作者の着眼点を楽しむことができて、SFエッセンスが凝縮されてる感じ。短編ならではのスピード感もよき。 新海監督の帯コメントにひかれて買ったけど、期待通りだったよ。 #読書好きな人と繋がりたい #読了

Posted byブクログ

2023/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とんでもない大ボラ話を、破綻させずに描き切る腕力がある。ストーリーテリングの巧みさもなかなか。 「郷村教師」での地と天の落差!感動的な話であると同時に、この上なくバカげた話であるという離れ業。「詩雲」もワイルドな想像力を発揮している。 「月の光」や「メッセンジャー」みたいな小品もあざやか。 中国の作家だけあって、「カオスの蝶」や「栄光と夢」など、アメリカに爆撃されたり経済制裁されたりの側から描いている。「地火」や「円円のシャボン玉」も中国人作家ならでは。

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2023/07/16

《目次》 ・「鯨歌」 ・「地火」 ・「郷村教師」 ・「繊維」 ・「メッセンジャー」 ・「カオスの蝶」 ・「詩雲」 ・「栄光と夢」 ・「円円のシャボン玉」 ・「二〇一八年四月一日」 ・「月の光」 ・「人生」 ・「円」 ・ 訳者あとがき/大森望

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2023/06/25

『三体』著者の短篇集。「鯨歌」は麻薬の売人が驚きの秘密兵器で麻薬を密輸しようとする話。兵器として開発されたものを使って麻薬の密輸を企むことは、依存性薬物を使って侵略された阿片戦争の過去を持つ中国らしい発想である。麻薬の売人を破滅させる結末にすることは健全である。 「郷村教師」は...

『三体』著者の短篇集。「鯨歌」は麻薬の売人が驚きの秘密兵器で麻薬を密輸しようとする話。兵器として開発されたものを使って麻薬の密輸を企むことは、依存性薬物を使って侵略された阿片戦争の過去を持つ中国らしい発想である。麻薬の売人を破滅させる結末にすることは健全である。 「郷村教師」は高次の文明を持った宇宙人が人類を調査する話。宇宙人からすれば会話でコミュニケーションする人類の方法は情報伝達の在り方として非効率この上ない。「記憶遺伝もなく、音波で情報を伝達し、しかも毎秒わずか1ビットから10ビットの速度でしかコミュニケートできない生物」と評される(110頁)。コロナ禍によってテレワークが普及したが、日本には対面コミュニケーションにこだわる主張がある。しかし、メールなどの文章に比べて会話の情報量は少なく、残らないことをもっと考えるべきである。 「詩雲」も人類よりも高次の文明を持った宇宙人の話である。人類は支配され、家畜のようになっている。しかし、優れたテクノロジーがあれば、李白のような優れた漢詩を創作できるかというテーマになっている。宇宙人は全ての漢字の組み合わせを生成して保存すれば、そこに優れた漢詩も含まれると考える。 しかし、漢詩を生成するソフトウェアは作れても、優れた漢詩を判断する鑑賞能力を持ったソフトウェアは作れなかった(218頁)。現実世界ではChatGPTなどGenerative AIが話題である。AIができること、人間でないとできないことの線引きを示唆する話である。 「カオスの蝶」はNATOの空爆からセルビアを守ろうとする科学者の話。「栄光と夢」はアメリカ合衆国から攻撃される独裁国家シーア共和国の話。シーア共和国は架空の国家であるが、フセイン政権のイラク共和国を連想させる。セルビアはモスレム人やアルバニア人を弾圧し、イラクのフセイン政権はクルド人やシーア派を弾圧した。アメリカなど西側が介入することが必要という意識がある。これに対して中国ではアメリカが侵略する側という意識もあるのだろう。

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