破滅へと続く道 右か、左か の商品レビュー
誰にでも何度でもある人生の選択をテーマにした短編集。平坦だけれど安全な道を行くのか、それとも苦難と分かっている茨の道を行くのか。主人公がどちらの道を選ぶのか、はらはらさせられる作品です。 それぞれの物語は独立していて、それぞれにハッピーエンドだったりバッドエンドだったりしますが。...
誰にでも何度でもある人生の選択をテーマにした短編集。平坦だけれど安全な道を行くのか、それとも苦難と分かっている茨の道を行くのか。主人公がどちらの道を選ぶのか、はらはらさせられる作品です。 それぞれの物語は独立していて、それぞれにハッピーエンドだったりバッドエンドだったりしますが。しかし彼らの人生はそれで終わりではなく、そのあとも続くのですね。最終的に彼らがどうなるのかは、わからないのです。そしてあえて選ぶ苦難の道でも、それが即不幸というわけでもなく、その逆もしかりなのかも。つまり正しい道を選べたのかどうかだなんてことは、ほとんどの場合分からないんですよね……この作品でも明確になったのは、冬の分岐点だけかも。 ちなみにタイトルがこれなのですが、全体としての読み口は悪くありません。思ったほど破滅ばかりでもないです。読めば少し前向きになれる作品といっていいかもしれません。
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著者初読み。 タイトルから、もっとスリリングで悲惨なストーリーかと期待したんだけど違った。 主人公が人生の分岐点に立った時、破滅へと続くかのような選択をするけれど、ストーリーの最後はハートフルな感じ。 個人的に読みたかったものと違ったので2話読了で挫折。
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普段全く読まないジャンルだけど、興奮気味に一気読み。 エロスはしっかりエロスです。 テーマの〈道の選択〉について、最初と最後の作品にでる「ネコ拾う人」と「カルトに染まった人」が異なるようでいて社会と断絶している点で似てるけど、正しい方を選べたように思い安心しました。 ちょっと逸...
普段全く読まないジャンルだけど、興奮気味に一気読み。 エロスはしっかりエロスです。 テーマの〈道の選択〉について、最初と最後の作品にでる「ネコ拾う人」と「カルトに染まった人」が異なるようでいて社会と断絶している点で似てるけど、正しい方を選べたように思い安心しました。 ちょっと逸れるんですが、最新の村上春樹デザインのユニクロTシャツがあって、そのTシャツの文句が「save humans,save cats」なんですよね。 なんかしっくり来ました。どちらがという感じですが。
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いつもの官能的なストーリーは少なめで、人生の様々な場面での選択肢についての短編集。大石圭さんにしては珍しいストーリーだったので新鮮な気持ちで読めた。
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