あなたはここにいなくとも の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
別れにまつわる短編集。 それなりに面白い話もありつつですが、「いつもの町田そのこだなあ」という印象。すなわち、とにかく北九州の男が悪い、それに従ってきた古くからの女性たちもまあまあ悪い、それらを忌避して離れていた主人公はいろいろでそれなりになんかを見つけたりして、みたいな感じのやつ。 町田そのこの世界においては、大人の男ってのはとにかく身勝手に浮気をしては居直り女を傷つけるわがままで無自覚な能無し、というポジションを与えられるのが常なようで、物語上必要にしてもやたらと高頻度でそういう設定が登場することに、男の自分はさすがにちょっと辟易としてきました。だったら読まなきゃいいんですが。 私はともかく、北九州にもいるだろうまっとうな男性にしたらもう風評被害レベルだろこれ、と苦笑しつつ。 また、ラストの「先を生くひと」については、なんかこう…「わたしの知る花」のときも思いましたが、女子高生の体で書く文章がちょっと狙い過ぎというか子供っぽすぎというか、コントみたいな「活発な女の子」キャラが強くって馴染めません。いかにもな児童文学作品読んでるみたいで設定が薄く感じちゃいました。
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おばあちゃんから受け取る大切な物語 『おつやのよる』 大切な恋人には見せたくない下品な家族が、祖母の通夜で集う。 『はばあのマーチ』 廃墟の老婆が掻き鳴らす音の正体は? 『入道雲が生まれるころ』 人間関係を断ち切る衝動にかられるリセット症候群の私は、葬儀で他人と判明した親戚...
おばあちゃんから受け取る大切な物語 『おつやのよる』 大切な恋人には見せたくない下品な家族が、祖母の通夜で集う。 『はばあのマーチ』 廃墟の老婆が掻き鳴らす音の正体は? 『入道雲が生まれるころ』 人間関係を断ち切る衝動にかられるリセット症候群の私は、葬儀で他人と判明した親戚の女性も全てを捨てながら生きて来たことを知る。 『くろい穴』 不倫相手は妻のために栗の渋皮煮を作って欲しいと懇願する。時間と手間のかかる渋皮煮を。祖母の教えてくれた大切な渋皮煮を。 『先を生くひと』 高校生になって好きだと自覚した幼馴染は、死神ババアの恋人だと噂されていて、真相を確かめるべく屋敷に突撃したわたしが見たものは?
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★4.5レベルで良かったです! やっぱり町田そのこさんの描く人間臭さが大好きすぎる( ꒦ິ⌓꒦ີ) 短編集になっているのですが、恐らくこの短編集たちのテーマは「死」「人生」じゃないかな、と勝手に思っています。 帰ってくる場所や人があるっていいなぁ…と、思いつつ、前回読んだ「わたし...
★4.5レベルで良かったです! やっぱり町田そのこさんの描く人間臭さが大好きすぎる( ꒦ິ⌓꒦ີ) 短編集になっているのですが、恐らくこの短編集たちのテーマは「死」「人生」じゃないかな、と勝手に思っています。 帰ってくる場所や人があるっていいなぁ…と、思いつつ、前回読んだ「わたしの知る花」とも話が被るところがあって、ちょっと興奮しました。 町田そのこさんの話を読んでいると、人の温かさっていいなぁ、と思います。特にお年寄りの話を書かれるのが本当に上手いな、と感じます。 はぁ…いい余韻が残る… リセット症候群の彼女がどうなったかだけが気になってたまりません笑
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おばあちゃんの生き方が学べる短編集。あとがきエッセイにもある様な粋なおばあちゃん達が登場する。 ブラックなものもあったが、やはり 先を生くひと が一番良かったかな。文面も軽妙で読みやすかったし、澪さんがとても魅力的だ。もちろん強さはあるがふと見せるかぼそさなど積み重ねたものを感じ...
おばあちゃんの生き方が学べる短編集。あとがきエッセイにもある様な粋なおばあちゃん達が登場する。 ブラックなものもあったが、やはり 先を生くひと が一番良かったかな。文面も軽妙で読みやすかったし、澪さんがとても魅力的だ。もちろん強さはあるがふと見せるかぼそさなど積み重ねたものを感じた。 そして加代達を受け止めれる懐の深さ。こんな風に歳を重ねたい。と思うがいい歳になっても加代と同様にまだまだ憂いてばかりの自分。 まだお迎えには早いけどその日を後悔なく迎える様になっていたいものだ。
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同じになってしまうが、私もおつやのよると 先を生く人が良かった。人生を生き抜いた人がこれからまだ生きていかなければいけない私に対して言葉を残していってくれたように感じた。乗り越えて生き抜いてこなければ残せない言葉を。読み終わった後のタイトル「あなたはここにいなくとも」がしっくりく...
同じになってしまうが、私もおつやのよると 先を生く人が良かった。人生を生き抜いた人がこれからまだ生きていかなければいけない私に対して言葉を残していってくれたように感じた。乗り越えて生き抜いてこなければ残せない言葉を。読み終わった後のタイトル「あなたはここにいなくとも」がしっくりくる。
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・おつやのよる 相手の両親が自分の親より素晴らしい人だと紹介し にくい。彼に呆れられる、という思いから中々紹介出来ずすれ違いが起きた。主の父が意外とまともな人で良かった ・ばばあのマーチ 食器を楽器代わりにして叩いているばばあとの話。就活で彼氏の言っていることも正...
・おつやのよる 相手の両親が自分の親より素晴らしい人だと紹介し にくい。彼に呆れられる、という思いから中々紹介出来ずすれ違いが起きた。主の父が意外とまともな人で良かった ・ばばあのマーチ 食器を楽器代わりにして叩いているばばあとの話。就活で彼氏の言っていることも正しいけど、主が今の仕事が好きって言っているんだったらそんな言わなくてもいいじゃんと思ってしまった。 私もばばあに渡す物あるかな。 ・入道雲が生まれるころ リセット症候群な主の話で、急にいらないスイッチが入って離れていくが、遺物を妹と片すかとを発端に捨てるというものがどのようなものか確信していく。離れられた方はものすごく悲しいよね。 ・くろい穴 渋皮栗ってとんなものだろうと思った。不倫相手の奥さんは気づいていたのかな?深淵は鈍感すぎてよく不倫相手に渋皮栗を頼めるなとその図々しさに笑えた。 ・先を生くひと 自分の親や祖父母の遺物は絶対に片付けられないと思う。その人が居たっていう物が私の手によって捨てられるなんて申し訳なくて捨てれない。
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おつやのよるはこんな彼氏がいいなーと思った。そしてこのおばあちゃんのように誰かの力になれるそんなおばあちゃんになりたいと思った。 ばばあのマーチは思わずホロリと泣けた。自分には何もないと思っていてもどこかの場面でふとした時に誰かの役に立てている、誰かの支えになれている、そんな人間...
おつやのよるはこんな彼氏がいいなーと思った。そしてこのおばあちゃんのように誰かの力になれるそんなおばあちゃんになりたいと思った。 ばばあのマーチは思わずホロリと泣けた。自分には何もないと思っていてもどこかの場面でふとした時に誰かの役に立てている、誰かの支えになれている、そんな人間でありたいと思った。 入道雲が生まれるころは2人がまた幸せにやり直せることを祈りたいと思った。 最後の話はとても切なかったけど、でも勇気をもらえた気がした。 やっぱり町田その子さんの話は切なくてやさしくて好きだなーと思った。
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5つの短編集。 「おつやのよる」「ばばあのマーチ」「先を生く人」の3つが好きでした。 特に「先を生く人」が良かったです。
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おつやのよると、先を生くひとが良かった。 おつやのよるの、鶏肉のすき焼きの思い出が切なすぎる。 子どもには、どんなことでも、自分と人とが、その家庭のあり方が違ったとしても、『へぇそうなんだ』と受け止めて欲しいと強く思った。 でも、大人でもすぐ言ってしまいがち。変わってるねって。で...
おつやのよると、先を生くひとが良かった。 おつやのよるの、鶏肉のすき焼きの思い出が切なすぎる。 子どもには、どんなことでも、自分と人とが、その家庭のあり方が違ったとしても、『へぇそうなんだ』と受け止めて欲しいと強く思った。 でも、大人でもすぐ言ってしまいがち。変わってるねって。でもそれぞれみんな変だし、変だと思うことも違う。杓子定規にはなりたくないなぁと思う。
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あなたが私の前からいなくなっても、あなたが残した想いを胸に、私はしっかり歩いていく。 読後は少しだけ背筋を伸ばしたくなる、前向きな5篇。 図書館で借りて、読みかけのその日のうちに閉店間際の書店へ駆け込み購入。この本は手元に置いておきたいと思った。 妻が食べたがっているからと、...
あなたが私の前からいなくなっても、あなたが残した想いを胸に、私はしっかり歩いていく。 読後は少しだけ背筋を伸ばしたくなる、前向きな5篇。 図書館で借りて、読みかけのその日のうちに閉店間際の書店へ駆け込み購入。この本は手元に置いておきたいと思った。 妻が食べたがっているからと、不倫相手に栗の渋皮煮という超絶面倒くさいをもの作らせるまさかのクズ男のインパクトも強烈なのだが、正直「また不倫ですか…」とため息が出た『くろい穴』。意外や意外、これがいちばん心に残り、幾度となく読み返している。 登場する女性たちそれぞれが本当は、しっかりと自分の足で立つ強さを持っているのが印象的。強さの中にある弱さを自覚した彼女たちが、人としてとても魅力的だ。 なにをしてきたか?よりも、これからをどう生きていこうとしているのか?に自然と目が向くし、そんな前向きな視点で、自分とも誰かとも向き合っていきたいと思わせられる。 背中を押すというよりは、そっと手を繋いで寄り添ってくれるような、優しさ溢れる1冊。 どこかにトゲが刺さったままチクチク痛みを抱えて生きている人にはもちろん、治りかけの傷のカサブタを剥がし続けて自ら治癒を遅らせてしまう人にこそ読んで欲しい。
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