聖者の落角 の商品レビュー
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青山くんからるみへと視点が移り、陽キャの青山幸喜という人物が急に謎めいた霧にまかれ戸惑う。 るみが追う怪異案件の背後にチラつく人影が彼を匂わせヒヤヒヤのし通し。病気の子どもを持つ親の気持ちに感情が持っていかれるし、終盤の神の在り方の激突には三浦綾子さんの著作を読んだ時のような眩い衝撃を受ける濃厚な落ち着かなさの連続だった。 再登場の片山の活躍は今後楽しみだけど、物部さんには死亡フラグを感じたし、沢野の結末やあのラストはモヤモヤ、次はもっととんでもないことが起こりそうな気がしてしょうがないのは自分だけか…。
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このシリーズのキャラクターが好きな人は買い。 各キャラに思い入れとか背景とかある人は色んな思考が垣間見れてすごく好きな本だと思う。 一方、ストーリーではミスリードを誘ってどんでん返し、みたいな流れをわりと当初から感じてしまっていた(ここは人によると思う)ので、ラストやっぱりな感があった。 ただキャラが育つ(次のきっかけになる)展開としては必要な段な気がしている。先の展開しらんけど。通読した後だと見えるものが違いそうなので再読予定。
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恐い……わけのわからない何かが子供たちを苦しめてるのも辛いし、子供の身体の不自由が治ったと思いきや今度は精神がおかしくなったことに振り回される親たちも可哀想だし、それでも身体が動くように変わったことは幸せだと思い込む親もしんどいし、発端となった少女の背景もエグいしで、読みながらず...
恐い……わけのわからない何かが子供たちを苦しめてるのも辛いし、子供の身体の不自由が治ったと思いきや今度は精神がおかしくなったことに振り回される親たちも可哀想だし、それでも身体が動くように変わったことは幸せだと思い込む親もしんどいし、発端となった少女の背景もエグいしで、読みながらずっと恐い恐いとぼやくしかなかった。青山くんが最強キャラみたいで勝手に頼みの綱のように感じているけれど、今巻はちょっと疑わしい空気を漂わせていたので、それも合わせて恐い話だった。ただ、絶世の美青年が相変わらず絶世の美青年っぷりを発揮していたので、そこはとてもとてもよかった。
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ゲラ読み当たって書いた感想です。文庫買ってきたので貼ります。 これはなんというかめちゃくちゃ重たい作品だ。 今まで読んだ佐々木るみシリーズのなかでもっとも宗教臭が強くて、ヤバさが半端なかった。 佐々木るみを必要としているひとと、佐々木るみが必要としているひとたちが古い呪いと戦う...
ゲラ読み当たって書いた感想です。文庫買ってきたので貼ります。 これはなんというかめちゃくちゃ重たい作品だ。 今まで読んだ佐々木るみシリーズのなかでもっとも宗教臭が強くて、ヤバさが半端なかった。 佐々木るみを必要としているひとと、佐々木るみが必要としているひとたちが古い呪いと戦うおはなしとして読んだ。 佐々木るみの物の見方考え方を時々受け入れられないこともあったけど、今回のごちゃごちゃした思考回路は全く好みで、ゲラ読みという僥倖に預かったことが感謝しかありません。 物部斉清が死なない物語を望んでいたけど次くらいはもしかしたらな、雰囲気で苦しい。 片山敏彦と青山幸喜には佐々木るみをめぐってバトルを起こしてほしい気持ちもありますがそれはそれ。怪異をどんどん、拾ってきてもっとヤバいはなしになればいいと思ってます。 佐々木るみが自分の力を知った瞬間をもう少し詳しく知りたい。でもそのはなしを一冊の本では読みたくない。このシリーズはもっとぐちぐちぐちぐちした感じになってほしい気持ちもあります。 文庫刊行されたら必ず買います。 ありがとうございました。
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芦花公園先生の《文字》で表す恐怖が不気味で鳥肌が。 でも、怖いだけでは終わらない。 最後の最後まで読まないと後悔します。 終わり方も好きです。これで終わり?と続きが気になってしまいます。
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