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蝉かえる の商品レビュー

4.1

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

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2023/04/14

昆虫は苦手で、しかも前作を読んでないのに手に取ってしまい、読み始めてから苦手分野ということがわかったのに、面白くてどんどん読みすすめ、最後は読み終わるのが惜しいくらいでした。前作も読みます!

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2023/04/07

前作に引き続き、今作もとても・・・良かった・・・ 特に表題である「蟬かえる」と「彼方の甲虫」、「サブサハラの蠅」が良かったです・・・ 魞沢の人間味というか、人を思いやる気持ちが不器用ながらも直球で、 昆虫にしか興味がなさそうに思える反面、人に対しても真摯に向き合っているように思え...

前作に引き続き、今作もとても・・・良かった・・・ 特に表題である「蟬かえる」と「彼方の甲虫」、「サブサハラの蠅」が良かったです・・・ 魞沢の人間味というか、人を思いやる気持ちが不器用ながらも直球で、 昆虫にしか興味がなさそうに思える反面、人に対しても真摯に向き合っているように思えました。 サブサハラの蠅の最後、友人との会話が魞沢らしい言葉で暖かい気持ちになりました。 また続編ということもあり前作に登場した人物や、 一部話が繋がっているところもあり、そういった意味でも楽しめました。 相変わらずこの読了後の雰囲気が堪りません。 また続編が出ることを心待ちにしてます。

Posted byブクログ

2023/04/04

前作同様,日常の謎が非日常の入口になる展開だが,非日常の深度と物語としての完成度が他の追随を許さない独創性を有しており,次作以降の作品群が楽しみ.

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2023/03/30

『サーチライトと誘蛾灯』に引き続き読みました。 読み終わってしまった悲しさが… 切なく涙が零れ落ちるような、でもどこか暖かく言葉で表せない読後感でした。 読むことができて本当によかったです。また魞沢くんに会えるのを楽しみにしています(紙魚の手帖買おうかな…) まだ読んでない方...

『サーチライトと誘蛾灯』に引き続き読みました。 読み終わってしまった悲しさが… 切なく涙が零れ落ちるような、でもどこか暖かく言葉で表せない読後感でした。 読むことができて本当によかったです。また魞沢くんに会えるのを楽しみにしています(紙魚の手帖買おうかな…) まだ読んでない方はぜひ『サーチライトと誘蛾灯』から読んでください。感動が倍になります!

Posted byブクログ

2023/03/30

推協賞受賞作の文庫化ってことで入手・読了。連作短編集ってのも良い。どちらかというと”日常の謎”寄り。虫を絡めてっていうのも、ちょっと珍しい視点だからアリ。会話パートが多く、サクサクっと読み通せる。総じて好印象。

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2023/03/28

「小説の名探偵は、登場人物の怪しげな言動に手がかりを見いだす。しかし本書においてもっとも怪しいのは、探偵役の 魞沢泉である。」(文庫版あとがき)って面白い。 法月綸太郎の解説、ホワイダニットとホワットダニットの話、本書の読み解きにすごく参考になった。

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2023/03/26

短編の、昆虫にまつわるミステリー小説、とても面白く、イッキに読み通しました。泉のこれからの活躍に期待ですね。

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2023/03/14

読み終わってしまった… あー、良かった…。 法月綸太郎さんの解説や帯にもある「読み終わるとため息が漏れ、また読むことができてよかったと思う」一この一文に尽きます。 一気読みしたくなる良本と読み終えたくない良本があるけど、『 蝉かえる』は私の中では両方持ち合わせてる一冊。過不足...

読み終わってしまった… あー、良かった…。 法月綸太郎さんの解説や帯にもある「読み終わるとため息が漏れ、また読むことができてよかったと思う」一この一文に尽きます。 一気読みしたくなる良本と読み終えたくない良本があるけど、『 蝉かえる』は私の中では両方持ち合わせてる一冊。過不足のない連作短編でした。 情に厚いけど、決して情に流されない。交友関係が狭くとも、深い。思慮深く、優しい魞沢泉にこれから先も会えますように。

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2023/03/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

評判が良かったので久しぶりに日本のミステリを。連作短編集は好み。最初、誰が主人公なんだろうと思いながら読み進めた。それくらい筆者とそれぞれの登場人物との距離感が等しく、どの話にもその姿勢が貫かれていたようにも思う。個人的にはホタルの話が好き。時代が違うことに後で気付いた。面白かったので、母にもすすめました。

Posted byブクログ

2023/03/11

魞沢泉が羨ましい。 興味関心が虫に一点集中しているようでありながら、思いやりにあふれている。 人として大切なことを通せるかどうか、は、自分の足場を持っているかどうかなのかもしれない。 リアルな虫は苦手だけれど、生物知識として、虫は本当におもしろい。ヒトとは異なるその生態が、ミス...

魞沢泉が羨ましい。 興味関心が虫に一点集中しているようでありながら、思いやりにあふれている。 人として大切なことを通せるかどうか、は、自分の足場を持っているかどうかなのかもしれない。 リアルな虫は苦手だけれど、生物知識として、虫は本当におもしろい。ヒトとは異なるその生態が、ミステリーを解く鍵になることがおもしろいし、よくある探偵物とは異なり、虫愛に導かれるように、謎が解けてしまい、人への思いが行動を導く魞沢泉。 今までにないミステリーだ。

Posted byブクログ