もうひとつの評決 の商品レビュー
女性二人が殺され、30間近の気の弱い男が逮捕された。この殺人事件は裁判員裁判に委ねられた。容疑者は無罪を主張。無罪か死刑かの判断を迫られる裁判員たち。裁判の進行中に新たな疑問が浮上するが、追加の捜査は無い。欠陥だらけの証拠で出した評決は、、、そして真相は、、、裁判員制度の問題点が...
女性二人が殺され、30間近の気の弱い男が逮捕された。この殺人事件は裁判員裁判に委ねられた。容疑者は無罪を主張。無罪か死刑かの判断を迫られる裁判員たち。裁判の進行中に新たな疑問が浮上するが、追加の捜査は無い。欠陥だらけの証拠で出した評決は、、、そして真相は、、、裁判員制度の問題点がよくわかった。
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裁判員制度の問題点を取り上げた小説でした。淡々と描かれていてとても読みやすかったです。 読後の感想ですが、自分だったら裁判員はやりたくないです。そもそも法律のこともよく分からない一般市民を呼び出して、専門的なことをやらせて心理的な負担まで強いる制度ってどうなのって思いました。 ...
裁判員制度の問題点を取り上げた小説でした。淡々と描かれていてとても読みやすかったです。 読後の感想ですが、自分だったら裁判員はやりたくないです。そもそも法律のこともよく分からない一般市民を呼び出して、専門的なことをやらせて心理的な負担まで強いる制度ってどうなのって思いました。 判決に対して少なからず責任も感じるし、その後関係者に恨まれることもあるし、全員が守秘義務を貫くかも分からないし。結構リスクが伴います。 そもそも司法へ市民感覚の反映っているのか?と思いました。作中にもありましたが、しかるべき立場の人がきちんとあらゆる検証をして裁くことができないから、裁判員にも責任を負わせたいってことなのかと思いました。 ストーリーは面白いのですが、主人公がかなり危ない橋を渡る捜査を勝手にするのでハラハラしました。
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そもそも有罪イコール死刑の流れがおかしいので、イマイチ説得力がないような。主人公の離婚話も全くの蛇足
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裁判員裁判の問題点を浮き彫りにする法廷ミステリー こんなことが本当にあったら、辛い。 正直、裁判員にはなりたくないです.... 出会い系サイトで知り合った女性とその母親を殺害したとされる裁判。被告の木原は裁判では一転無罪を主張。 その裁判の裁判員に選ばれたのは主人公堀川を含めた...
裁判員裁判の問題点を浮き彫りにする法廷ミステリー こんなことが本当にあったら、辛い。 正直、裁判員にはなりたくないです.... 出会い系サイトで知り合った女性とその母親を殺害したとされる裁判。被告の木原は裁判では一転無罪を主張。 その裁判の裁判員に選ばれたのは主人公堀川を含めた6人。 裁判官3人を含めて、9人は評決を迫られます。 死刑か冤罪か? 議論は紛糾、新たな仮説。 堀川は悩みながらも無罪を主張しますが.. 9人の下した判決は多数決で有罪。 ほかのメンバで議論したら、ちがう評決になっていたかもしれない。 そんなことってあっていいの? ここで交わされる議論は裁判員裁判の限界なのかもしれません。 しかし、木原は拘置所内で「むじつ」のメッセージを残して自殺。 評決に納得がいかなかった堀川は自ら事件の真相を調査し始めます。 守秘義務との葛藤。 自ら仮説に基づいたその行動は? ある意味結果オーライなんだけど、いろいろ考えさせられる結末でした。 お勧めです。
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裁判員に選ばれた主人公が、他の裁判員と共に被告が有罪か無罪かを決めて、裁判というものにかかわるお話。いつだれが裁判員として選ばれてもおかしくない世の中なので、自分が選ばれたら、と想像しながら読み進めた。 司法に一般市民が参加するという意義はわかるが、休みを取ったり、生々しい事件の...
裁判員に選ばれた主人公が、他の裁判員と共に被告が有罪か無罪かを決めて、裁判というものにかかわるお話。いつだれが裁判員として選ばれてもおかしくない世の中なので、自分が選ばれたら、と想像しながら読み進めた。 司法に一般市民が参加するという意義はわかるが、休みを取ったり、生々しい事件の概要を聴かされたり、少ない材料から有罪無罪を決めたりと、なかなかハードルが高いなと思った。
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刑務官の「僕」は、18歳の時の殺人で死刑判決を受けた山井の担当になる。自分と似た部分を持つ彼に苛立ちと「何か」を感じるが……死刑制度と真摯に向き合う意欲作。(e-honより)
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母娘殺害で逮捕、起訴された男の裁判員裁判。被告は死刑判決を受けるが、無実を訴え拘置所で自殺未遂。6人の裁判員のうちの堀川は評議で無実を主張する。裁判において検察官の論告、弁護人の最終弁論は納得できない不備なところがあり、正義の名におけるグレーの色が濃いものであった。法律に素人の市...
母娘殺害で逮捕、起訴された男の裁判員裁判。被告は死刑判決を受けるが、無実を訴え拘置所で自殺未遂。6人の裁判員のうちの堀川は評議で無実を主張する。裁判において検察官の論告、弁護人の最終弁論は納得できない不備なところがあり、正義の名におけるグレーの色が濃いものであった。法律に素人の市民の目を法廷に向ける裁判員裁判、他のメンバーで裁けば違った判決になったかもしれない、被告人にとっては運、不運となる。疑わしきは罰っせずの原則だが、こうして冤罪は生まれるかと恐ろしくなった。裁判員の心のケアと守秘義務が印象に残る。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
裁判員制度や冤罪等の社会問題が題材となるストーリー あまり捻りもなく、淡々と読み進めてしまった。まぁ考えさせられる部分はあるけど、この本だからこそ感じ取れる事はなかったかなと。 冤罪のやるせなさが心に残った。
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裁判員裁判をテーマにした法廷ミステリー。 裁判員になった主人公は、担当した裁判で、被告は無罪だろうと思いながら、多数決で死刑の判決が下されてしまう。 冤罪を疑い、判決に疑問を感じる主人公は、独自に調査を始める。 被告の弁護人を訪ね、被害者宅の近隣の人たちにも、事件について問い合わ...
裁判員裁判をテーマにした法廷ミステリー。 裁判員になった主人公は、担当した裁判で、被告は無罪だろうと思いながら、多数決で死刑の判決が下されてしまう。 冤罪を疑い、判決に疑問を感じる主人公は、独自に調査を始める。 被告の弁護人を訪ね、被害者宅の近隣の人たちにも、事件について問い合わせる。事件の真相が見えてきて、他の裁判員にも同調する者が現れる。 主人公の個人的な問題と合わせ、死刑か冤罪か、とのスリリングな内容に、一気読みとなる。 「裁判員裁判とは、市民が司法に参加するという意義の半面、被告人が運、不運を強いられる制度」であり、「欠陥だらけの証拠を提示されて、それをもとに裁判員は評決を下さねばなら」ないことを描き出す。 司法制度に拘束される弁護士や裁判官の姿も浮かび上がらせる。 裁判員の守秘義務違反の罰則が適用されかねないにもかかわらず、記者会見を開こうとする裁判員たちの勇気と志の強さに、カタルシスを覚える。
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「裁判員もうひとつの評議」を加筆修正し文庫化された。6人の裁判員の中の1人に選ばれた堀川恭平の目線で裁判員裁判が行われる様子を彼の考え、彼の選択、行動、読みごたえがあった。 ある男の殺人罪の判決を6人の裁判員と3人の裁判官が下した結論は5:4多数決で有罪。死刑判決が下された。堀川...
「裁判員もうひとつの評議」を加筆修正し文庫化された。6人の裁判員の中の1人に選ばれた堀川恭平の目線で裁判員裁判が行われる様子を彼の考え、彼の選択、行動、読みごたえがあった。 ある男の殺人罪の判決を6人の裁判員と3人の裁判官が下した結論は5:4多数決で有罪。死刑判決が下された。堀川ともう1人の女性看護士は無罪と主張したが納得出来ないまま裁判は終わった。その後の展開が私を本の中に引き込み一気に読んだ。正義とはいったい何なのか…考えさせられた。
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