逆転のバラッド の商品レビュー
※ 人生の先行きが何となく見え始め、 諦めや寂しさを何処かしらに感じている 還暦間近のおじさん達が、一致団結して 巨悪に立ち向かう。 長らく忘れていた熱さや真っ直ぐさ、 それぞれが大切に抱えていた想いを思い出し、 自身の中にあった芯を奮い立たせていく物語。
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最近の宇佐美まことの作品、ニコが読んでいる限りではあるんですが、 温かいものに変わってきたように思います。 マジ、いい話。 本作も数年前に喧伝されてた事件を連想させつつ、地方のドンともいえる ワルいヤツをみんなで懲らしめよう的なお話。 ウン、楽しく読めましたが好みではなかったです...
最近の宇佐美まことの作品、ニコが読んでいる限りではあるんですが、 温かいものに変わってきたように思います。 マジ、いい話。 本作も数年前に喧伝されてた事件を連想させつつ、地方のドンともいえる ワルいヤツをみんなで懲らしめよう的なお話。 ウン、楽しく読めましたが好みではなかったです。 でも、以前の作品が好きすぎて、宇佐美まこと、新刊でれば読むだろうなぁ。 買うことはないけど。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
宇佐美まこと作品2冊目 前回読んだ『羊は安らかに草を食み』は、老婆3人が主人公だったが・・・ 今回 謎を解き明かすのは中年のおやじ3人 松山の小さな町の古い銭湯仲間 新聞記者の弘之、銭湯店主の邦明、骨董店の店主富夫。 事件は銭湯の蒔き釜が老朽化をして、融資を銀行に頼むことから始まる。 担当の銀行員 丸岡はまじめな好青年で手続きを進めてくれていたのだが・・・ その丸岡が大雨の日 不審な死を遂げる。 その真相を暴くため立ち上がった3人 事件は大きな裏組織や代議士・病院が関わっていた。 登場人物たちのキャラがたっていて、会話のテンポも心地よく 一緒になって謎解きをしてるかのように引き込まれていく。 前作でも感じたが この作家さんは登場人物それぞれが「抱えている悩みや気持ち」を話に乗せていくのが上手い。 そして (あっ アレかも。)と読者にも謎解きをさせ、(そうきたか)とストンと落ちるどんでん返しが小気味いい。 この秋 おすすめの1冊です。
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ゴロー死んじゃうかなー?と思いながら読んだけど誰も死なないで良かった。最初の人と悪人は死んだけどね。
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スカッとする一冊。人生の下り坂にいるオヤジたちが一念発起!ただの逆転劇じゃなく、しっかりとミステリー要素もあり、どんでん返しも用意されていて、読み応え十分でした。 冒頭である銀行員が殺されます。その銀行員の恋人という女性がオヤジたちの集まるみなと湯にやってきて、彼は殺された...
スカッとする一冊。人生の下り坂にいるオヤジたちが一念発起!ただの逆転劇じゃなく、しっかりとミステリー要素もあり、どんでん返しも用意されていて、読み応え十分でした。 冒頭である銀行員が殺されます。その銀行員の恋人という女性がオヤジたちの集まるみなと湯にやってきて、彼は殺されたのだと言い、気の良いオヤジたちは、彼女のため、事の真相を探ろうと動き出します。 その真相は、巨大な悪が潜んでいて、それが発覚した頃には彼女がいなくなり、殺された銀行員の恋人ではなかったことがわかり・・・。 色んな謎が絡んでいて最初から最後まで楽しく読めました。世の中の中年オヤジたちにエールと檄を飛ばしてくれる一冊。読後感もスッキリ!
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愛媛を舞台にある銀行員の死から大きな不正を暴いていく親父たちの物語。コンゲームっぽい流れのある話かと思いきや社会派ミステリーの様相。宇佐美さんは流石に巧みなので地に足のついた物語が展開されていく。地元の新聞社に異動してきた主人公の1人、弘之の造形が良い。仕事一筋で家庭を顧みなかっ...
愛媛を舞台にある銀行員の死から大きな不正を暴いていく親父たちの物語。コンゲームっぽい流れのある話かと思いきや社会派ミステリーの様相。宇佐美さんは流石に巧みなので地に足のついた物語が展開されていく。地元の新聞社に異動してきた主人公の1人、弘之の造形が良い。仕事一筋で家庭を顧みなかったために妻と別れ一人暮らしをしている。施設に入れてしまった知的障害者の兄のことが気になりながらもどうにも会いに行けない。その不器用さに年配者のあるあるをみるのだ。ラストでの2人の邂逅は読みどころで素晴らしかった。
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熟年を迎え、人生に疲れを感じ始めた男たちが義憤に駆られて、不正を働く町の権利者たちに立ち向かうサスペンスミステリー。 ◇ 宮武弘之。東洋新報松山支局記者。 東京本局での出世争いに敗れ、故郷の松山でルーティンワークをこなしながら定年退職を待つのみ。息子は独...
熟年を迎え、人生に疲れを感じ始めた男たちが義憤に駆られて、不正を働く町の権利者たちに立ち向かうサスペンスミステリー。 ◇ 宮武弘之。東洋新報松山支局記者。 東京本局での出世争いに敗れ、故郷の松山でルーティンワークをこなしながら定年退職を待つのみ。息子は独立して家を出て行き、妻からは熟年離婚を申し渡され、孤独な生活を送っている。 戸田邦明。町で唯一営業を続けている銭湯みなと湯の主人。 66歳になり、みなと湯の古い薪釜同様くたびれてきた。老妻と2人、できるところまでがんばろうとは思うが、風呂釜の交換時期に来ており、その費用に頭を悩ませる毎日だ。 小松富夫。邦明の幼なじみで怪しげな骨董品屋を営む。 家では自由気ままな父親と気が強く偉そうな妻との間で気を遣い、心の休まるときがない。そんな自分を情けないと感じながらも、みなと湯で邦明たちとたわいない話をするのが唯一の気晴らしだ。 定本吾郎。みなと湯の釜焚き。 元は暴力団員だったが、お人好しで悪事に向いておらず組をお払い箱になった。流れ着いた松山で知り合った邦明に雇ってもらった恩は忘れていない。 みなと湯が休みの日には趣味の手品を活かして、ボランティアで施設を回るのが楽しみだ。 巽達郎。かつて暴力団で定本吾郎の後輩だった。取引でヘマをして窮地に陥ったところを吾郎に救ってもらったことを恩義に感じている。現在は大阪で特殊詐欺グループに属しているが、末端扱いの人生に嫌気が差している。 こんなしょぼくれた男たちが侠気を感じて立ち上がった。きっかけは、みなと湯の銀行融資を担当していた瀬戸内銀行三ツ浦支店の行員、丸岡将麿が松山市内の川で溺死体で発見されたことだった。そして、丸岡が太鼓判を押したみなと湯への融資話がなぜか凍結されていたことも判明する。 いつものようにみなと湯に集まり、丸岡の死を悼みつつ融資凍結に憤っていた宮武たちのもとを、友永礼美という女性が訪れる。 礼美は丸岡の婚約者で、丸岡は殺されたのであって、その死の裏に松山西部病院への不正融資が絡んでいて、丸岡はその不正について調べていたから殺されのだと訴えた。 宮武の記者魂に火が着いた。 一方、邦明に恩義を感じている吾郎も達郎と計って一世一代の大博打に打って出ようとしていた。 * * * * * 巨悪に立ち向かうのはしょぼくれ男たち。ドン・キホーテに勝ち目は薄いように思うけれど、作戦実行に適した役者が揃っていたのです。 新聞記者の宮武。詐欺師の達郎。そして元暴力団員にして奇術師の吾郎。さらに怪しげなモノを店先に並べる富夫。 物語は正攻法を仕掛ける宮武を中心に描かれていきます。それはそれでおもしろかったですが、やはり時間がかかるし、大勝とはいきません。 大きな見せ場となったのは、物語終盤の吾郎と達郎の活躍です。 達郎が組織から大金を騙し取ります。富夫は邦明のために達郎を輔け、現金の運び役を務めました。ちなみに詐欺のネタになったのは富夫の骨董品屋にあった模造金塊でした。 そして吾郎はというと……。 中盤まではひどくジリジリする流れだっただけに、この最後の展開にはシビれてしまいました。 社会正義だけでは裁けない悪は現然として存在します。そのもどかしさを身にしみて知っているだけに、痛快な読後感が味わえる、しょぼくれ男たちの武勇伝でした。
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4.5点くらい。 他の本を借りたついでに借りた本だったが、面白かったー。 不正融資に気がついた銀行員がヤクザといざこざのなかで誤って橋から転落し、溺死してしまうところから始まる。 その不正融資疑惑から病院、政治家、ヤクザ、金融ブローカー絡みの金と利権が入り交じる、大きな展開...
4.5点くらい。 他の本を借りたついでに借りた本だったが、面白かったー。 不正融資に気がついた銀行員がヤクザといざこざのなかで誤って橋から転落し、溺死してしまうところから始まる。 その不正融資疑惑から病院、政治家、ヤクザ、金融ブローカー絡みの金と利権が入り交じる、大きな展開に。 出世抗争で踏み外し、愛媛に戻ってきた記者の弘之。弘之と同年代の2人と吾郎との銭湯での仲間感もよかった。 銀行員の恋人で無念を晴らしたいと相談してきた女は、恋人ではなかった 果たして誰なのか? 徐々に真実が明らかになっていく描写もテンポよく、飽きなかった。 最後の方に実直な吾郎が詐欺集団から搾取した1億9000万を女性へと渡したという展開や中世の投擲器具で黒幕を殺害してしまったのではないか?と思わせる描写も最後まで面白く読めた作品であった。
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途中から次はどうなるのかワクワクしながら読み進めることが出来ました。最後の意外な展開にビックリしました。 医療訴訟の難しさ、政治・権力の嫌らしさなど共感できる部分がありました。実際の世の中でもあるだろうなと…
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色々人物が出てくるが、主人公の視点で語られるのは二人ほど。 帯の推薦文ほど熱い話ではないと思うが、良い話かと。 新聞記者宮武の、心情が変わっていく様が良かったと思います。 ラストの情景も個人的に好み。
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