応天の門(17) の商品レビュー
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親の心子知らずな感じがハラハラする。 嫁が狐かもしれないと思って真っ先に相談しよう と思う相手が道真とは。 道真からしたらたしかにとばっちりでしか無いのだが、 奥さんは単に狐好きの可愛い純粋な人で良かった。 吉兆とこじつけて入内を申し出るというのが 現代の感覚だとなにか違う感じもするが そういう感性の時代だったのだから当り前である。 刀子で相手ではなく自分に向けることで脅そうとするのが 高子様らしい。
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この巻は高子さまの根性座った「今更入内とか言われてもさー」に心ときめきました。美人さんが激怒するとガチ震える(なんか目覚めた)。そしてそんな状況とはつゆ知らぬ帝と多美子ちゃんが割と泣かせる。「狐の嫁」話は、ホラー展開だけど、現代人よりもはるかに冷静で「無いわー。怪異とか無いわー」な道真くんさすがだわー。ああ。本筋に絡みそうな話としては、伴中庸には頑張ってほしいもんだが…うーん。「伴」って時点で、良い未来は見えてこないよねえ。この本のタイトルが『応天の門』である以上は。道真くんの七転八倒の日々は終わらない…
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1巻からまとめて。 この時代を描いていることがとても興味深い。 幼さから成長していく道真と落ち着きつつも枯れてない業平のバディが面白い。 応天門の変へと向かう悲劇が分かっていながら見るハラハラ感が、他愛のない回でも、より話へと引き込んでいく。
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途中ちょっと離れてしまっていたけど、盛り返してきた感じ。道真くん、ちゃんと大きくなってきてる。そして少しずつ政治も動いている。 女性は天皇を産むための政治の道具なんだけど、とはいえ、頭のキレる女性もいるんだよね。
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狐の話は良い話だったなぁ。 順子様はそんなに危険な人物なんだろうか。 何だか企んでるようにも見えるし、権力を失った優しそうな人にも見える。ああ、でも藤原を煮詰めたような女、か。
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藤原順子の迫力が凄いな。 この巻はおそらく865年ぐらいだから清和天皇は元服してんのか。さすが温室育ち。
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リアルな人間が主人公の場合、予定された終わりに向かって進まないとしょうがないのだが、まだまだ引っ張りそう。
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権力を巡るそれぞれの思惑か複雑に絡み合って微妙な空気感満載でしたね。平安時代初期から中期の生臭いところが上手く描けてますねえ。
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