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パフィン島の灯台守 の商品レビュー

3.6

10件のお客様レビュー

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2024/09/22

『パフィン島の灯台守』 マイケル・モーパーゴ 作 ベンジー・デイヴィス 絵 佐藤見果夢(さとうみかむ)訳 装丁/川島 進 【指定図書小学校高学年5・6年】 ブクログで知り、興味を惹かれました。 オールカラーのイラストが、とても作品と合っています。淡々とした少年の語り口調で語られ...

『パフィン島の灯台守』 マイケル・モーパーゴ 作 ベンジー・デイヴィス 絵 佐藤見果夢(さとうみかむ)訳 装丁/川島 進 【指定図書小学校高学年5・6年】 ブクログで知り、興味を惹かれました。 オールカラーのイラストが、とても作品と合っています。淡々とした少年の語り口調で語られる、ぼくと灯台守のおじさんのお話。嵐の夜の出会いから、二人の絆が温かく深まっていく人生のお話ですね。傷ついた海鳥(パフィン)と心を通わすところも、人も海鳥も死と隣り合わせの世界にいながらも、小さな生きる喜びが感じらる、とても心温まるストーリーになっています。 嵐の夜、沈没寸前のペリカン号に救助に向かった灯台守のベンジャミン・ポスルスウェイト。助けられた人の中に、母と少年のぼくがいました。 灯台守の家の壁には彼の描いたたくさんの船の絵がありました。その一つを、救命艇で島を離れるぼくにくれました。  父を亡くし、アメリカから船で父の祖父母が暮らすイギリスの屋敷での生活は辛い日々もあります。その間、何度か灯台守へ手紙を出しますが返事はありませんでした。(これには、理由があり後に語られています。)数年の後、ぼくは灯台守に会うため、コーンウォール州シリー諸島パフィン島へ出掛けます。 島での再会、返信のない手紙の理由、ケガをした海鳥(パフィン)との暮らし、そして召集令状を受け戦場へ行くぼくー物語は続きます。 ぼくも、海鳥も、ひとりぼっちの灯台守のことが大好きですね。彼もまた彼らのことを想っている、ちょっと涙が出ました。ほっこりと、とても心が温かくなりました。とても素敵な本です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 作者マイケル・モーパーゴの妻クレアは、ペンギン・ブックスの創始者アラン・ウィリアム・レインの長女です。(ペンギン・ブックスは当時富裕層の特権だった本を、安価で出版し大衆に広めました。) 『あとがき』で、マイケル・モーパーゴは、「この物語をアラン・ウィリアム・レインにささげます。」と触れており、ペンギン・ブックスの子ども向け部門「パフィン・ブックス」を作りたくさんの児童書を出版してきた「かれこそが、ほんとうのパフィン守です。すばらしい知の灯台を創り、その灯は、いまもなおかがやいています。」と綴られています。

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2024/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

マイケル・モーパーゴの児童文学。 たまーに絵本を読みたくなりませんか。 ジャケ買いに近いが、なかなか読み応えがあり。 名作と言うほどではないが、手堅く、ほっこりとした内容。人生に必要なものは何か。孤独な灯台守と、灯台守に海難事故から救われた少年をとおして考えさせられる作品。 いつか子供に読み聞かせたい。

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2024/07/18

主人公の少年は、母親と亡くなった父親の祖父母のもとへ行くために船で米国から英国に向かいます。しかし、嵐のため英国のパフィン島目前で遭難してしまいます。母親とともにパフィン島の灯台守に助けられた少年は、灯台守にもらった絵を大切にしていました。その後、少年は英国の祖父母の冷たい扱いに...

主人公の少年は、母親と亡くなった父親の祖父母のもとへ行くために船で米国から英国に向かいます。しかし、嵐のため英国のパフィン島目前で遭難してしまいます。母親とともにパフィン島の灯台守に助けられた少年は、灯台守にもらった絵を大切にしていました。その後、少年は英国の祖父母の冷たい扱いに耐え、恩人の灯台守を訪ねます。 1930年代頃が舞台か?ペンギンブックの創始者に捧げられている。

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2024/07/17

「パフィン」と「エトピリカ」の違いがわからないけど 葛西臨海水族園でビューンビューン水中を泳いでいた姿が目に浮かびます。 人って、運命の糸って、絡んで嫌になっちゃうこともあるし、それを楽しめることもあるし、色々なのねぇ。 プッンと切ること無く生きていけば、 長く、太く、広く、...

「パフィン」と「エトピリカ」の違いがわからないけど 葛西臨海水族園でビューンビューン水中を泳いでいた姿が目に浮かびます。 人って、運命の糸って、絡んで嫌になっちゃうこともあるし、それを楽しめることもあるし、色々なのねぇ。 プッンと切ること無く生きていけば、 長く、太く、広く、ひろがって行くんだなぁ~。

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2024/04/11

お馴染みマイケル・モーパーゴさん。 でも比較的軽い読み口だな。 結構サラッと大人になっちゃうのでびっくりしちゃった。 いろんな要素を短く詰め込んでるから要点が絞りにくいかもしれない。 自分の居場所をどう見つけるか、何をして生きていくのか決めるということはどういうことか、それがテー...

お馴染みマイケル・モーパーゴさん。 でも比較的軽い読み口だな。 結構サラッと大人になっちゃうのでびっくりしちゃった。 いろんな要素を短く詰め込んでるから要点が絞りにくいかもしれない。 自分の居場所をどう見つけるか、何をして生きていくのか決めるということはどういうことか、それがテーマなのかなと感じた。 誰のためでもない、自分のために生きるということ。

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2023/08/24

ベンジャミン・ポスルスウェイト(ベン)は、パフィン島の灯台守。 ある日、嵐で難破した船から乗客乗員30名を救出した。 救出されたアラン・ウィリアムズは、その恩を忘れず、大きくなってからパフィン島を訪ねていった。 無口だけど、勇敢で愛情深いベン。 やんちゃだけども、優しいアラン。...

ベンジャミン・ポスルスウェイト(ベン)は、パフィン島の灯台守。 ある日、嵐で難破した船から乗客乗員30名を救出した。 救出されたアラン・ウィリアムズは、その恩を忘れず、大きくなってからパフィン島を訪ねていった。 無口だけど、勇敢で愛情深いベン。 やんちゃだけども、優しいアラン。 二人のパフィン島のおだやかな生活がうらやましかった。

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2023/06/18

頑固なじいさんが少年に心開いていく系 挿絵が多く読んでいて楽しかったが、肝心のストーリーが好みではなかった。

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2023/08/03

嵐の夜パフィン島沖で灯台守に命を助けられた少年の話。寄宿学校卒業後,島で傷ついたパフィンを看病し,少年と灯台守は家族のような関係になる。戦争の悲惨さも克明に描くところが作者らしい。

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2023/04/25

小さいとき灯台守にたすけられた少年。 ずっとその灯台を心に抱きながら大きくなり、何度か手紙も書いたけれど返事をもらえず、ついにはひとり旅ができる年になって、自分ひとりで灯台をたずねていく……。 時代の流れをからめながら、モーパーゴ節で話が展開していく。短い話だけど、やっぱり心が...

小さいとき灯台守にたすけられた少年。 ずっとその灯台を心に抱きながら大きくなり、何度か手紙も書いたけれど返事をもらえず、ついにはひとり旅ができる年になって、自分ひとりで灯台をたずねていく……。 時代の流れをからめながら、モーパーゴ節で話が展開していく。短い話だけど、やっぱり心がぽっと温かくなるモーパーゴマジックが味わえます。絵もとってもすてき。

Posted byブクログ

2023/02/18

3.4年〜。この鳥の独特な顔が説明がないと手に取りにくいので、パフィンの写真絵本やいろのかけらのしまなども合わせたい。パフィンが意味する平和と、モーパーゴさんなので間違いなく、戦争がかけられた作品。初めは説明的で読みにくさがあったが、親子の展開からリズム良し。

Posted byブクログ