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あした、弁当を作る。 の商品レビュー

3.6

29件のお客様レビュー

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2023/06/12

うちの親を思い出した…あー。自立をさせるって親にとっても重要な課題だなぁ。生きがいになってしまうと手放せなくなるものかやっぱり。それだけが生きる甲斐なんだもんな。でもそれは押し付けなんだと双方気づかないといけないんだ。

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2023/06/10

中学生のタツキは過保護な母から離れたい。これは反抗期なのか?母に触られたくない、部屋に入ってほしくない、その思いからお弁当を作ることにするが…。中学生男子にしてはちょっと思考が幼い気もするが、自立したいという思いが今まで見ようともしなかった色々なものに目を向けさせて、なかなか頑な...

中学生のタツキは過保護な母から離れたい。これは反抗期なのか?母に触られたくない、部屋に入ってほしくない、その思いからお弁当を作ることにするが…。中学生男子にしてはちょっと思考が幼い気もするが、自立したいという思いが今まで見ようともしなかった色々なものに目を向けさせて、なかなか頑なな両親ともぶつかって話せたタツキはえらい。そのまま成長していってほしい。というかタツキの両親がおかしい。まあこんな家庭はいっぱいあるだろうけど、まさに支配されている家庭だったな。

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2023/05/02

龍樹が色々考えてるのは立派で健気だけど、それにしてもこの両親が気持ち悪すぎて、読むのが非常にしんどかった。

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2023/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ある朝、突然母親が背中に触れてくることに寒気を覚えた。 お弁当の中の“愛情”のプレッシャーをかけてくるおかずにも。 ぼくは、お弁当を自分で作ることにした。 自立しはじめた中学生男子の13日間。 ○反抗というのでもなくて、違和感を呑みこまずに友人たちにも相談しながら、少しずつ考え、親のプレッシャーにつぶれず自分の領分を確保していく姿がいいなと思った ○ちょっとゆがんだ感じの家族かなと思ったけど、どの家族にも歪みはある。というのも、クラスメートたちの会話の中で読み手は気付かされる ○お弁当のおかず、美味しそうなので、つくってみたくなる読者もいるかな? ○“家事大変”みたいな描き方のほうが多いので、やってみたらできるで~という描かれ方が新鮮だった。無意識下で女性の役割的な思想が自分にもあったのかな。 ○龍樹が嫌がっているのに気付きながら、触ってた母の場面が結構ホラーだった…

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2023/04/26

中学生のタツキが、自立に向けて大人とは?家族とは?と色々悩みながら生きている姿が描かれている。稼げない子どもに対して、それを盾にねじ伏せる父親の姿勢は、大人の嫌な部分を良く捉えている。

Posted byブクログ

2023/04/12

図書館に行ったら置いてあって、タイトルだけ見て借りてみた。 中学生向けの小説。 いわゆる急にやってきた親離れ。 何もかも母親にやってもらうのが嫌になった主人公龍樹。 弁当を自分で作るとか言い出す。 そりゃ~母親は戸惑う。 これが仕事してる母親だったら、嬉しいのかもしれないけど、...

図書館に行ったら置いてあって、タイトルだけ見て借りてみた。 中学生向けの小説。 いわゆる急にやってきた親離れ。 何もかも母親にやってもらうのが嫌になった主人公龍樹。 弁当を自分で作るとか言い出す。 そりゃ~母親は戸惑う。 これが仕事してる母親だったら、嬉しいのかもしれないけど、龍樹の母親は専業主婦。 洗濯まで自分の物は自分でするって言いだす日にゃ、そこまで・・・ と私も戸惑う。 キチンと父親にも自分の意見を言うのは素晴しい。 龍樹君、自立してるね~

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2023/03/28

中学生のタツキは、母親が自分を世話する事が生き甲斐で、父親が偉そうに威圧的なのに、自分で弁当を作り洗濯をする事で意思表示しようと思ったのかな。淡々と流れる物語だが、タツキの両親は変わらない、それは頑なに。そんな中、タツキは自問自答しながら突き進む。この後のタツキを見たい。両親、い...

中学生のタツキは、母親が自分を世話する事が生き甲斐で、父親が偉そうに威圧的なのに、自分で弁当を作り洗濯をする事で意思表示しようと思ったのかな。淡々と流れる物語だが、タツキの両親は変わらない、それは頑なに。そんな中、タツキは自問自答しながら突き進む。この後のタツキを見たい。両親、いや母親だけでもタツキの変化をそっとサポートしてほしかったが、そうやってしか生きられなかったのかもしれない。いや、突然拒絶された事にただ傷ついただけなのかも。親が自分の気持ちだけを子供に押し付けてはいけないんだよなーと思った。

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2023/03/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中学1年のタツキは、ある日、出がけに母親から背中を触られたことに、 ぞくりとしてしまう。 これをきっかけに、タツキは自分で弁当を作り、洗濯をし、 同級生と話し合いながら、自分に起きた変化について考え出す。 気がつけば、それはいつのまにか、家庭内の役割分担から 大人としての生き方にまで広がっていくって・・・ ついに、タツキは自分の家庭がバラバラであったことにも気づく。 でもタツキは言う。「それでも家族だ」と。 ・・・あらすじを書けば、こうなるのだが・・・ 魅力は、ここに至るまでのタツキを中心とする中学生のやりとり。 私の頃(アラカンですw)には、こんなに、しっかりした考えを持っていた子は いたのかな? 昨今の子ども達は、大量の情報の中で生きているだけあって、 またプレゼンが授業の中に取り入れられているので 考え、意見を述べることになれているのかも知れない。 テレビのインタビューなどを聞いていても、いつの頃からか、 感心する受け答えが増えてきている。 ずいぶん話がそれたが・・・ この中学生の問題意識を、ちっとも飽きさせることなく、 つまり物語としてのおもしろさを喪うことなく 読ませるのが、ひこさんらしい。 タツキは、良い子すぎるキライガあるけどねw できることなら、この家庭の数年後を読んでみたい。 タツキは、どう成長する? 友達との関係は?(マシロとカホとタツキとの三角関係勃発なんてねw) そして何より、母ユキと夫との関係はどうなる? イマドキ珍しく、昭和な夫婦関係で、しかも、とってもイライラさせられる二人。 読まなくても見えるような・・・ 続編は、やっぱりタツキ主体でお願いします。

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2022/12/28

突然母親に触られることが嫌になったタツキ。自分でも理由は分からないため、戸惑う。母親から世話されることを嫌い、自分でお弁当を作ったり、自分の服だけ洗濯するようにしたり… でも、そんな行動は「母親の仕事を奪うことだ」と両親から反対される。 思春期の反抗期って、本人も上手く言えない急...

突然母親に触られることが嫌になったタツキ。自分でも理由は分からないため、戸惑う。母親から世話されることを嫌い、自分でお弁当を作ったり、自分の服だけ洗濯するようにしたり… でも、そんな行動は「母親の仕事を奪うことだ」と両親から反対される。 思春期の反抗期って、本人も上手く言えない急激な変化が起こるもので、それが伝わらなくて乱暴な言動になったりするけど、タツキは冷静に自分の思いを見つめ直して、言葉にして伝えようとするから偉い。 タツキの父親のように、男女の役割が決まっているかのような価値観や、常に上から目線な態度は大嫌いだけど、そんなパワハラに負けじと対話をしようとするタツキの方が、十分に大人だと思う。 自分の子どももこんなふうに反抗期になったりするのかな、と将来のことを考えずにはいられない。子どもがそんな素振りを見せた時に、また読み直したいお話だった。

Posted byブクログ