「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか の商品レビュー
精神疾患も脳科学によって解明が進んでいることが分かる本。 遺伝子異常が脳の活動に影響し、これが精神疾患に結び付いているケースも意外に多いようである。 ただし、うつ病のように環境要因が強く働く病態もあるので、一概にはいえない。 動物実験についての記述で、伝統的には、マウスにストレ...
精神疾患も脳科学によって解明が進んでいることが分かる本。 遺伝子異常が脳の活動に影響し、これが精神疾患に結び付いているケースも意外に多いようである。 ただし、うつ病のように環境要因が強く働く病態もあるので、一概にはいえない。 動物実験についての記述で、伝統的には、マウスにストレスを与えて精神疾患のような状態を作出して実験していたという話が興味深かった。 最近は、遺伝子をいじって精神疾患モデルマウスを作るようなこともしているらしい(明記はされていないが、おそらくCRISPR技術あってのことだろう)。 また、ニューロフィードバックについては全く知識がなかったが、これがなかなか面白い。 原理的には、自分で脳を騙すようなものであり、ただその騙し方というのが、「適当に色々なことを考えてもらって、脳の状態を目指す方向に持って行く」というもの。 この手法は色々と応用が効きそうである。
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個人的に研究室で脳の研究をしているのでとても理解しやすかったが、内容的にはかなり難しく、知らない単語もいっぱいあるので知識がついた。
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●2025年7月14日、東京大学・書籍部にあった。2回目のセッションで寄った日。 1冊しか残ってなくて、他のシリーズに比べて少なかったから売れてるように見えた。
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幻聴や幻視がなぜ起きるのか、勉強になりました。随所にイラストもあり、わかりやすいのでイメージもしやすかった。
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うつ病と脳の関係が知りたくて読み始めた。 専門用語が多く、脳機能を全く知らない立場からすると実験の結果を報告されてもいまいちピンとこない。だが、適応障害やうつ病、双極性障害の違いがわかり、このような症状が発症するかどうかは遺伝も関係していることが知れて為になった。
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「心の病」の脳科学 4/12 最近この手の本を読んで思うのは、この感情はただの複雑な電気化学反応かということ。観測・測定技術がないだけで今は理解できないだろうが、ブレイクスルーで一気に明らかになりそうな感じがある。 では感情が化学的に理解された時、科学知識がない人には普及せず、...
「心の病」の脳科学 4/12 最近この手の本を読んで思うのは、この感情はただの複雑な電気化学反応かということ。観測・測定技術がないだけで今は理解できないだろうが、ブレイクスルーで一気に明らかになりそうな感じがある。 では感情が化学的に理解された時、科学知識がない人には普及せず、知識がある人々の中で醸成、封印されるのではないだろうかと心配になる。 細分化が進む中、すべてを追うのは難しい・・・と今は思うが、上記技術革新後の世界では、そんな馬鹿な話はないと言われている気がする。 できればそんな世界を見てみたいし生きたい。(まぁ過去の人から見たときそれは今なだだが)神を証明できたとき、人はどうなるんだろう?生命を生産するのだろうか? 確率 一生のうち精神疾患(心の病)にかかる率 80% 統合失調症 100人に1人 双極性障害 1000人に4-7人 自閉症 1000人に1-2人 うつ病 1000人に8人 ADHD(12歳まで)100人に3-7人(男児のほうが女児より3-5倍高いとされる20人に1人) ADHD(大人)100人に2.5人(男女比1:1 40人に一人) 遺伝的要因の強いもの ・双極性障害 ゲノムの中を飛び回る転移遺伝子の影響(体細胞変異につながる)が指摘されている ・統合失調症 同上 ・自閉症 環境的要因が強いもの ・うつ病 注意:強い遺伝要因を持っていても、発症するとは限らない。変異の影響より前に、認知機能障害や、人とかかわる社会機能の低下があり、いじめ孤立などの心理的ストレスによって発症の引き金になるかのうせいもある。 脳の疾患 ・神経性疾患 細胞死 ・精神疾患 脳に顕著な委縮、神経細胞死が見られないもの。神経細胞やシナプスの働き方の変化、神経回路の配線の変化(顕微鏡レベルではかいめいできない)神経伝達物質の異常 転移遺伝子について。 用語やメカニズムは割愛。 転移頻度が上がる要件としてウイルス感染が考えられている。妊婦がウイルスに感染すると、免疫活性があがり、サイトカイン(炎症物質)が生成、胎児に移る。マウスではこの物質を胎児に投与すると、精神疾患(特に統合失調症)と関連する症状を引き起こすことが知られている。 ADHD 有病率は変化している。12歳まで3-7%。大人2.5%。子供のころに診断された人を定期観測すると、18~20歳で6割の人が診断基準を満たさず、外れることになる。が9割以上の人が成人になっても日常生活で困難を抱えた状態になる(詳細は割愛P137-8 参照)。最近の報告ではこれらと違う結果が表れている(詳細は138-140)これは診断基準がほかの疾患の症状に似ているため神経発達症のADHD以外の人も拾っている可能性が指摘されている。 なぜおこるのか、4つの障害仮説。 実行機能、報酬系、小脳機能、デフォルトモードネットワーク 子どもでは、親子相互交流療法(PCIT) 大人では 認知行動療法、投薬 双極性障害 ミトコンドリア機能障害が、カルシウム調節障害を引き起こす。カルシウム調節障害は感情関連神経回路を過剰興奮を引き起こす。物事を論理的に認識する働きよりも感情で処理する働きを強める(前頭前野の活動が低い)傾向になる。治療を続けても症状が改善されない中には双極性障害でない人もいる。(順天堂大学 気分障害センター40名より3割が該当) ニューロンフィードバックで精神精神疾患の治療ができるか。10年後には明らかになるそう。 自閉症スペクトラム。刺激が強すぎる→情報量を少なくすることで安定する。能面のロボットのほうがコミュニケーションを取りやすい。 参考書(ブクログ本棚参照) 疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた
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いわゆる精神病と言われる病。 「うつ病」「統合失調症」「双極性障害」「ASD」「PTSD」等など。 これらは目に見えない人の心の領域ではあるが、現存する物質である人体を依り代としているのだから物理的・生物学的な現象がどこかに生じて、このような病を発現しているはず。 というよう...
いわゆる精神病と言われる病。 「うつ病」「統合失調症」「双極性障害」「ASD」「PTSD」等など。 これらは目に見えない人の心の領域ではあるが、現存する物質である人体を依り代としているのだから物理的・生物学的な現象がどこかに生じて、このような病を発現しているはず。 というように精神病の結果系を見るというよりは、現象の原因として遺伝子や脳内の神経細胞を探ろうという試みの紹介である。 が、正直門外漢には難しすぎて途中で興味を失ってしまったので☆3つ。 ただ、よく聞くうつ病、双極性障害、統合失調症はみなよく似たものだと思っていたが、その発現機構は全く違うことに驚いた。
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ADHDの原因は以下の4つであるという仮説がある。 1.実行機能不全 2.時間感覚の障害 3.報酬系の障害 4.デフォルトネットワークの障害 4.は、新しい刺激に対して、ネットワークが上手く作用せず過剰反応してしまうという仮説。 ADHDは、感覚が鋭く傷つきやすい特性がある。...
ADHDの原因は以下の4つであるという仮説がある。 1.実行機能不全 2.時間感覚の障害 3.報酬系の障害 4.デフォルトネットワークの障害 4.は、新しい刺激に対して、ネットワークが上手く作用せず過剰反応してしまうという仮説。 ADHDは、感覚が鋭く傷つきやすい特性がある。投薬療法のメリットは、行動が慎重になること。リスクを取らない傾向になる。デメリットとして、興味が湧かなくなったり慎重になりすぎて行動ができない、などの弊害がある。投薬の良し悪しを判断して、ある期間は止めることも選択肢として入れることが重要かもしれない。
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脳科学の本、おもしろそう、と手にしたが、 難解!学術的!科学的!専門的!テクニカルターム続出。ついていけない。 やがて気づきました。これはブルーバックス。 難しいのは当然だった。 ということで、わかるところだけつまみ食い。 ASD。自閉スペクトラム症、コミュニケーション障害。...
脳科学の本、おもしろそう、と手にしたが、 難解!学術的!科学的!専門的!テクニカルターム続出。ついていけない。 やがて気づきました。これはブルーバックス。 難しいのは当然だった。 ということで、わかるところだけつまみ食い。 ASD。自閉スペクトラム症、コミュニケーション障害。 ADHD。発達障害。 そこに書かれている症状は、いま私が頭を悩ませている相手の特徴と酷似する。 苦手なこと ・興味が薄いことに注意が持続しない ・あることに関心を持ち続ける ・忍耐強く待つ、取り組むこと ・ミスのない作業、作業の完結 ・感情をコントロールする ・分析的な思考 ・順序だてて説明する ・巧みな嘘をつく ・傷つきからの立ち直り 下6つはぴったり。 こういうものを背負ったうえで、 どうやって社会人生活を送ってもらうか、だな。 遺伝子、環境、、、 脳はまだまだ奥深い。謎だらけだ。
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精神疾患や発達障害といえば、脳そのものの異状がわからないということであったが、最近の研究で、脳自体の小さな変化がこうした疾患や障害の発症に関わっているということが判明しつつあるというのである。 私自身発達障害の当事者ということもあり、自分自身どのような状態にあるのかを知りたく...
精神疾患や発達障害といえば、脳そのものの異状がわからないということであったが、最近の研究で、脳自体の小さな変化がこうした疾患や障害の発症に関わっているということが判明しつつあるというのである。 私自身発達障害の当事者ということもあり、自分自身どのような状態にあるのかを知りたくて読み始めたが、この状態について知ることができた。今後研究が更に進めば、その脳の変化に働きかけられるような治療法も確立できるのかなと、期待を持てるような1冊だった。
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