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第三の極地 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2023/10/18

1924年、人類初のエヴェレスト登頂を目指すイギリス遠征隊のジョージ・マロリーとアンドリュー・アーヴィンの2人は、登頂中に行方不明となる。問題は、2人の死は山頂到達前なのか、後なのか。それが明らかにならない限り、人類初のエヴェレスト山頂到達者は確定しない。 そして、1999年に...

1924年、人類初のエヴェレスト登頂を目指すイギリス遠征隊のジョージ・マロリーとアンドリュー・アーヴィンの2人は、登頂中に行方不明となる。問題は、2人の死は山頂到達前なのか、後なのか。それが明らかにならない限り、人類初のエヴェレスト山頂到達者は確定しない。 そして、1999年にマロリーの遺体が発見。が、彼が山頂に到達したかは、未だ不明。それなら、もう一人のアーヴィンの遺体と彼が持っているはずのカメラを探し出すべき。そんな登山界の期待を受けて、結成されたのが、2019年アーヴィン捜索隊。 本書はアーヴィン捜索隊に参加した著者による捜索ドキュメンタリーであり、それと並行して、エヴェレスト登頂史も描かれる。 残念ながら、アーヴィン捜索隊は目的を果たすことができなかったが、それもまた登山史の一つ。こうした積み重ねで人類は未開の地を征服してきたのだ。

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2023/07/22

ボリュームが多くかなり読み応えがありました。これがフィクションではないのですからすごい話ですね。  アーヴィンは間違いなく中国に保管されていると思います!

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2023/07/16

エベレストの最大の謎に望む、クライマー達の軌跡が書かれており、事実が解明されていく過程が魅惑だった。山の好きな方には是非お勧めしたいノンフィクションです!

Posted byブクログ

2023/06/09

著者は、登山家でロッククライマー。1924年にエベレスト初登頂を目指したイギリスの登山家マロリーとアーヴィンの足跡をたどりながら、アーヴィンの遺品を探索するためにエベレストを目指したノンフィクション。 自身のエベレスト体験と過去の挑戦者たちの歴史、登頂した人、還らなかった人たちの...

著者は、登山家でロッククライマー。1924年にエベレスト初登頂を目指したイギリスの登山家マロリーとアーヴィンの足跡をたどりながら、アーヴィンの遺品を探索するためにエベレストを目指したノンフィクション。 自身のエベレスト体験と過去の挑戦者たちの歴史、登頂した人、還らなかった人たちの話、エベレストの登山環境、現代の登山など様々な事例を紹介しながら、著者自身の体験、エベレスト登山について考察しており大変面白く読めた。 以前、エベレスト登頂を目指した栗城さんを追ったノンフィクションを読んだが、この本を読むと準備を怠らない経験豊富な登山家であっても、不運に見舞われることもあるし、観光ツアーで登る人、名声を求めてチャレンジする素人登山者たちが事故で命を落とすことも多い。 現在でも頂上付近には、放置された200体以上の遺体があるらしい。 エベレストは人間にとって南極や北極同様に極限の環境であり、登頂には天候などの幸運に恵まれる必要がある。著者の登山の本来の目的は遺品探しだったが、運よく登頂することができた。エベレストを知る一人である。酸素ボンベを使って登頂した彼の過酷な経験を読むと、栗城さんの無酸素単独登頂という目標が、いかに無謀だったのかがよくわかる。おそらく何十回チャレンジしても結果は同じだったと思う。著者はマロリーの時代、1920年代の登山と自分の経験を重ね合わせているが、自分は栗城さんの登山と照らし合わせながら読んだ。過酷なエベレスト登山の世界を知りたい人には、この本は第一級のノンフィクションであり、必読書と言っても良いと思う。

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2023/05/12

一行目:午前二時を少し回った頃だった。 話題になっていたので、久々に山岳小説でも読むかぁ、くらいの気持ちで手に取った。 マロニーとアーヴィンの謎系の話だったのね。私が神々の山嶺で初めてこの謎を知ったときから、ずいぶん進展があってビックリ。 マロニーの遺体って見つかっていたのか...

一行目:午前二時を少し回った頃だった。 話題になっていたので、久々に山岳小説でも読むかぁ、くらいの気持ちで手に取った。 マロニーとアーヴィンの謎系の話だったのね。私が神々の山嶺で初めてこの謎を知ったときから、ずいぶん進展があってビックリ。 マロニーの遺体って見つかっていたのか! アーヴィンとカメラについては未だに判明していないが、中国が回収したのではないかとの噂があるそうな。 臨場感があって、カタカナ名前がわかりにくい問題を除けば、面白く読める。 でもさぁ‥謎はロマンだけど‥最初に登頂できてたかどうかって、そんなに‥どっちでもいいなぁ‥怒られそうだけど。

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2023/03/31

長距離移動を伴う泊まりがけの仕事が入ったので旅のお供にと購入。いつものことだけど亜紀書房の海外ノンフィクションはハズレがない。 本書は登山家である著者が「1924年にエヴェレスト山頂付近で消息を絶ったひとりの若きイギリス人登山家の遺体を捜索する」というナショジオのドキュメンタリー...

長距離移動を伴う泊まりがけの仕事が入ったので旅のお供にと購入。いつものことだけど亜紀書房の海外ノンフィクションはハズレがない。 本書は登山家である著者が「1924年にエヴェレスト山頂付近で消息を絶ったひとりの若きイギリス人登山家の遺体を捜索する」というナショジオのドキュメンタリー制作(2019年)に参加したときの顛末をつぶさに記したもの。 膨大な資料をもとに、1924年のイギリス登山隊の苦戦の様子と、2019年の自らの旅程や現代のエヴェレストを取り巻くさまざまな事情・問題を自由自在に行き来して描く巧みな構成に舌を巻く。 そして真に迫る筆致でぐいぐい読ませる。タフな一冊。

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